58話 -蟻一掃作戦-
「とはいえどうする?まだまだ子蟻が邪魔なんだけど!」
シュンがそう叫んだ。
自分もそう思うな、正直、ボスと戦うならボスに集中したい。
だからこそ、まだまだ大量に残っている子蟻をどうにかしなくちゃならない。
とはいえ、何か策がある訳でもないので、頑張らなくちゃ。
しかし、それだとボス戦で体力が持たないだろう。
だから、何か楽をする方法があっても良いと思うのだが……
「あぁ、そういうことか。」
「どうした?ラック。」
僕の呟きにシュンが反応する。
「いや、もしかしたら楽、できるかもなぁって。」
「マジで?!具体的にはどんなのよ?」
これは、僕の運に賭けるかな。
「ねぇ、シュン。爆弾って、持ってたりしない?」
「はっ?!爆弾?!なんで急にそんなの……あ、そういうことか?まあいいや。爆弾ならあるよ。」
マジか。正直ないと思ってたんだが、あるならなんとかなるかも。
「なら、一旦下がるぞ!」
僕がそう言いながら後ろへ走る。
それを見たファイとユキは驚いてるが、作戦がある、と伝えたら下がってくれそうだ。
こうして、僕たちはボス部屋名前の部屋まで下がっていた。
「ねぇ、なんで急に下がったりしたの?」
ファイに聞かれたので、
「前見てみなって。」
そう言いながら通路の方を指差す。
「この通路、長い割に狭いでしょ。ちょうど、ビッグアント2匹とちょっとくらいの大きさだ。つまりこうしておびき寄せたら、綺麗に並んでくれて楽になるな、って言うのが1つ。」
「なるほど?さて、もう一つがあるんだよね?その言い方的に。そっちはなんなのよ。」
ファイのその質問には、実際に見てもらう方が早いかな。
「シュン爆弾貸して。」
「はいはいそういうことね。」
そうして僕はシュンから受け取った爆弾を、ぎゅうぎゅうになっている蟻達の方へとぶん投げた。




