55話 -アイテム名-
「なになにどーした?」
そう言いながら、ファイのところへ歩み寄る。
「いやね?!大体は普通のドロップなのよ?でもたまにおかしいやつがあるのよ!」
……多分自分が倒したやつ……だな。
「具体的に何がおかしいの?」
ユキがファイに聞いた。
確かにそれは俺も気になる。
そもそもファイはしっかり見ていなかった。
つまりしっかり見なくても分かる違いがあるのだろう。
「名前よ!な、ま、え!」
「名前?」
「そう名前。」
「名前がおかしいってどういう事?」
そ、そうだ!名前がおかしいって一体どういうことなんだ!と、心の中でシュンの言葉に頷く。
「見てみたら分かるわ。インベントリに入れてみなさい。」
「ええっとなになに…………あーなるほどこりゃおかしい。」
は?シュンまでそういうのか?
「えっと、僕でも分かるように説明して?何がおかしいの??」
「……アイテムの前に『すごい』とか、そのまんまの言葉が入ってる。あとなんか名前が変。」
……え?
「そんなにレアなの?」
「レアというか少なくとも俺はみたことない。」
「私もみたことないわね。」
……ふーん。
「ちなみにプレイヤーに売ったらいくらくらいだと思う?」
僕の質問に対して、ファイはこう言った。
「そうね……マニアならいくら出すかもわからないわね。」
「マ?」
「まじよ。」
「……」
「よーーし!次だ次ぃ!」
「逃げたな。」
「逃げたわね。」
「早く、私の武器を!」




