54話 -ベトベト-
「えっと……ユ」
「早く倒しなさいよ!」
あ、はい。
ユキの魔法により動きが止まったビッグアントを処理するのは楽だった。
なぜか?それは簡単。
装甲の防御力は確かに高い、高いけれど、流石は最高のゲームといったところかな。
装甲の隙間は弱点と細かいところまでしっかりしていた。
おかげで楽に倒せた……シュンが。
「ラック〜〜処理しおわったよ〜〜〜〜」
「あぁもう抱きつくな、ベットベトじゃねぇか!!
ってあー!!僕にもついたじゃんか!!!」
血まみれになるという犠牲を負いながらシュンが処理してくれた。
「短剣じゃどうしてもこうなっちゃうんだよね〜〜」
「だいぶグロいよ今の君。」
これ本当に子供もできるんか?見せちゃダメだろ。
「うーん、じゃああれ使うかぁ。」
「あれって?」
「テッテレー。」
そう唱えながらアイテムを取り出す。
「なにそれ?」
「これを使うとねーーどうなると思」
「綺麗になる。」
被せるように答える。
「もーーー!被せないでよ正解だけど!!」
「この状況でそれ以外使うわけないじゃんか。」
「それもそうだけどね?じゃあ使うか〜」
シュンがそのアイテムを使用した時、血まみれになっていた体が綺麗になっていた。
「はえ〜、便利やねそれ。ピッカピカじゃんその鎧。」
「ドヤァ」
「ドヤるなドヤるな。」
と、いつも通りの会話、
「ちょっと何このドロップ!?」
遠くから叫び掛けが聞こえる。
……いつも通りではなさそう。




