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生徒会選挙5

 

 生徒会選挙投票日が明日に迫った当日の夜凛花ちゃんにお風呂を誘った。でも、彼女は首を横に振って一周に入るのは恥ずかしいと拒否した。はぁ〜まだ無理かぁ?俺は裸を見たい訳じゃないが一緒にお風呂に浸かりたいんだよ。


「じゃあさ、ルール違反だけどバスタオル着けて入るのはどうかな?」

「いいの?」

「んっ?よくはないさ、でも凛花ちゃんは裸を見られるのは恥ずかしいからバスタオルで身体を隠せばいいと思ったんだ」

「グッドだね光ちゃん!」


 凛花ちゃんは親指を見せて言った。極力エネルギーを消費したくないのか表情を変えない凛花ちゃんだけど、機嫌は良好みたいだ。ははっ同じ部屋で暮らして大体なことは分かってきたからだ。凛花ちゃんの機嫌が悪い時はわき腹を小突くか全く口を聞かなくらなるんだ。もっとも最初から無口だけど……。


「バスタオルを巻くとは言え俺と一緒にお風呂に入ってくれるなんて嬉しいよ凛花ちゃん。お礼に瓶牛乳買ってあげるよ」

「光ちゃんそれタダだから……」


 ツン!


「ひゃあっ!」


 ムッとした顔で凛花ちゃんは俺のわき腹を人差し指で突いた。ちょっとそこ敏感だから止めて。


「ふうっさて、行こか?」

「うん」


 深呼吸して心を落ち着かせた。


 ギュッ


「おっ!」


 凛花ちゃんから手を握ってきた。生徒がいない時間帯だからってちょっと積極的。だけど勘違いすんな俺!仲のいい女の子同士手を繋いで歩くのは普通。仲がいいだけでそれ以上の関係を期待してはいけない。

 今の俺は超絶美少女だからなくはないよな恋の進展。いやいや、今は明日の選挙投票のことだけを考えよう。選挙結果次第では地獄に変わるかも知れないんだ。


(…………)


 でもやっぱりドキドキする。一緒にお風呂に入るのが二回目だからってお互い裸になる訳でバスタオルで隠そうとも、脱衣する時は裸を見られるから恥ずかしいのは一緒だ。

 凛花ちゃんも多分同じ考えだと思う。だって手を握っているのに下向いて頬を赤くしていたからね。


「いらっしゃいませ……あら?」

 

 受け付けのメイドさんがお辞儀して声をかけてくれた。無料施設なのに丁寧な接客態度には感心する。とは言え手を握り合う俺らを見て反応するのは止めて欲しい。


「誰も利用してないのでごゆっくりどうぞ。うふふ」

「ちょっちょっと山城さん誤解を生む言い方止めて下さい!」


 余り会話したことのないメイドさんだった。でも一応礼儀として左胸に付けた名札を見てから呼んだ。


「私は構わないよ」

「んっ構わないってなんで凛花ちゃん?」


 俺は振り向いて聞いた。


「光ちゃんとずっとお風呂に入るのは構わないよ」

「あーそれだとのぼせるね」

「…………」

「えっと、どうしたの黙って?」

「のぼせてもいい」

「いや駄目だって!」


 脱衣所に入って凛花ちゃんとは離れて上着を脱いで首元のリボンを外してそれからスカートに触れて止まった。

 チラリと背後見ると案の定凛花ちゃんが両手を握って凝視していた。


「……ちょっと凛花ちゃん見ないで」


 今さらだけど裸を女の子に見られるのは恥ずかしい。


「大丈夫恥ずかしくないよ。だって光ちゃんは綺麗だから自信持って!」


 いや、そう言う問題じゃない。

 綺麗だけどAなんとかと言う女優とかって全世界に裸公開してよくやるなと思うんだ。とにかく恥じらいは消せない。


 ふうっ下着を脱いだけど凛花ちゃんの視線が気になるな。チラリと横目で見たら、直ぐ間近で手を握り締め見つめていた。

 ちょっ!動画で観たダルマさんが転んだする飼い猫か。


「な、なにかな?」

「スタイルいいね光ちゃん」

「う、うん。ありがとう。さ、お風呂入ろう」


 もう諦めて胸を隠しながら(下か上を隠すか迷ったんだが)とぼとぼと歩いて大浴場に入った。

 先客はおらず貸し切り状態だった。


 俺は鏡の前で腰かけてシャワーを浴びてボディーソープで身体を洗った。ここまでは男の時の習慣と一緒だ。果たして女の子はお風呂に入ったらどうするのかは全く分かりません。


 凛花ちゃんも隣に座って身体を洗ってる。うんまあ、お風呂に入る前に身体を洗うのはマナーだよね。

 石鹸をシャワーで洗い流すと髪の毛に触れた。

 普段ならそのままシャンプーで頭をガシゴシ洗うとこだけど、今は女の子だから風呂に浸かってからかなぁと、チラリと凛花ちゃんを見たら胸を隠し「エッチ」と小声で言われた。


 うーん 、やましい目で見た訳じゃないんですけどね。

 とは言え凛花ちゃんにリアクションさせてしまって申し訳ない気持ちになった。


「…………」


 やべっ女の子とお風呂なのに気を使って全然興奮していない。まあ、緊張して心臓はドキドキしてるけどね。

 シャワーを浴びてから凛花ちゃんは無言で座っている。なにか会話してくれよ。まさか俺を試しているのかと勘ぐってしまう。


 ちょっと考えすぎ。凛花ちゃんは消極的だから俺の行動に従いたいのかな?

 だったら変なことしても怒られないのかな?

 いやいや有り得ない。俺は首を横に振って立ち上がった。


「お風呂入ろ」

「うん」


 凛花ちゃんの手を握り浴槽の中に入った。真ん中か奥か手前か迷ったけど、奥の壁際まで移動して身を沈めた。背後には富士山の壁絵が見えた。ベタだけど、銭湯の絵は富士山しか選択肢はないと思った。


「ふうっ気持ちいいね凛花ちゃん」

「うん。どこら辺が気持ちいいかな光ちゃん?」

「えっ?」

「ふふっ私はポカポカ身体の芯まで温まって気持ちいいよ」


 体育座りの凛花ちゃんはニッコリ笑って首を傾げた。


 ちょっ!

 やらしい質問だと思って一緒ドキッとした俺の方が、心汚れているじゃないか。

 美少女同士の裸の付き合いがこんなにほんわかなんだ。なにかあると思う俺はひょっとして脳味噌だけは男のままじゃないかと考えてしまった。


「光ちゃん私を守ってよね……」


 しばらく会話もなしで湯船に浸かっていてそろそろのぼせてきた時に凛花ちゃんが口を開いた。


「分かってる。絶対生徒会選挙で角田須先輩に勝ってもらってあの性悪女の野望を砕くから」


 宣伝とかやることやったし、あとは先輩次第だけどね。


 もし負けたら凛花ちゃんや俺はどうなってしまうんだ?


 チラリと横目で凛花ちゃんを見る。こんな時だ。やらしい目で見たんじゃない。

 凛花ちゃんは俺の顔を見て笑顔になった。


「もし負けたらどうするの光ちゃん?」


 ちょっとそれ聞く?


「負けたら多分生徒会長麗奈による恐怖政治が始まる。多分君も……」

「大丈夫です。私には光ちゃんが側にいるから」

「あ、ああ、うん」


 大丈夫その時は生徒会長より権限があるクイーンを目指すから。


 そのあと俺達は風呂に上がって髪の毛を洗い濡れた身体をタオルで拭いて、瓶牛乳を買って(タダだけど)部屋に戻った。

 さて、いよいよ明日は選挙投票日だ。明日に備えて早く寝よう。


箸休め的な日常回だから執筆のテンポが鈍り更新が遅れてしまいました。


あと、これを更新してからしばらくしたらペンネームを(村吉渉)と変更したいと思ってます。

よろしくお願いします。

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