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生徒会選挙1

生活でやることがあって更新が遅れました。

 

 一月中旬になってそろそろ生徒会選挙の投票が始まろうとしていた。その間俺に出来ることはないのかなぁと考えてみたんだけど、どうにもいい考えが浮かばない。

 本当ね、俺の見かけは聡明(そうめい)そうな美少女だけどさ、中身は頭の悪い男子学生のままなんだよ。

 だから俺は一人食堂で頭を抱えていた。


 ふうっ皆んなにチヤホヤされてるけど全然完璧じゃない。


「ソーリー隣の席に座ってもオーケーデスかぁ?」


 んっ肩を指で叩かれ振り返ると、定食を載せたトレーを持ってシンディーがいて、不思議そうな顔で首を傾げた。


「あ、うん?なんだいシンディー?」

「……アナタはワタシの話聞いてなかたのデスかぁ?」


 シンディーが俺の横に座った。


「あっ悪い今それどころじゃなかったんだ」

「貴女ゴハン食べないのー?」

「……」


 ちょっと人の話聞いてないなぁこの外人さん。全くのんきなものだ。俺の横でチーズハンバーグ定食を楽しげにスプーンで食べている。


「アナタ日本語おジョーズですね?」

「んっジョーズ?」


 ああっお上手か、ちょっと一瞬フカヒレのことかよと思っちまった。ん、ちょっと待てこの外人今なんつった?

 日本生まれの純粋日本人のこの俺に日本語上手ですね?だとぉ。


 聞き捨てならん。ちょっと訳を聞こうじゃないか。


「なあシンディー。俺が外人に見えるか?」

「へっ……イエス!」


 マジかっ速攻で言われちょっとショック。た、確かに女体化したあとの俺の髪の毛の色は金髪だよ。肌の色も白いし、ん、目も青いってまんま外国人の外見じゃん俺!

 思わず立ち上がった。


「ワオッどうしましたか?」

「あっ悪い。取り乱した」


 とりあえず座った。


「実はさ、俺元男でさ……」

「……」


 ガタッ


 んっシンディーあからさまに俺から席を離れるな!


「待てシンディー。今は完璧な女の子だぞ。あーなんて言うかなぁ性転換の能力で女の子の身体になったんだ」

「ワオッ!でもなんでアナタはニホンジンなのに金髪になったんデスかー?」

「知らないよ。そんなこと」

「不思議デスね能力って?」

「全くだ。性転換して金髪美少女なんて目立つっーの!」

「ところで一人で頭を抱えてドシタ?」


 離れた席に座ったシンディーが聞いた。全くナイーブな質問聞くのはいいが早く戻ってコイ!


「シンディーには分からないかも知れないが、そろそろ生徒会選挙の投票が始まってどうしても勝たせたい候補者がいるんだ」

「勝たせればオーケーだとシンディーは思うよ」


 シンディーはピースサインして言った。なるほど勝利のVか。


「なあ、だからどうやって角田須先輩を勝たせられるか分からないから悩んでるんだよシンディー」

「そんなのカンタンでしょう。皆んなにお願いして周ればいいのよ」

「声かけかぁ俺そう言うの苦手……」


 再び俺は頭を抱えた。外見は華やかになったのに未だに人見知り。だから自己嫌悪におちいった。

 ふとシンディーが俺の肩に触れた。


「アナタなんのために美少女になった?今のアナタにはそれしかないデスから利用するしかないデスよー」

「……色仕掛けか?」

「ノーです。学生達にお願いするだけで効果はあると思いマスよー」


 あっそっか、自慢になるけど俺人気あるから、全学年は無理でも一学年の皆んなにならお願い出来るかも知れない。

 それでも一人は心細い。流石に凛花ちゃんに頼めないしどうしよう。


「どしたアナタ?」


 困った顔したシンディーが聞いてきた。んっ待てよシンディーはめちゃくちゃ目立つし華がある。

 よしっ決めた。


「なあシンディー」


 俺はシンディーの手を握った。女の子同士だからセクハラじゃねーぞ!


「明日から一緒に俺と生徒の声かけに協力して欲しい」

「……ノープロブレムだけどアナタシンディーに気があるの?」

「違うわっ!」


 俺は席を立ちトレーを持って定食を注文した。今夜のメニューはチーズハンバーグ定食と焼き魚定食だ。どれを選ぶか当然ハンバーグだけどシンディーが先に食べてたのでマネしたと思われるのはシャクだから焼き魚定食を選んだ。

 おまけに納豆も付いているしな。


 席に戻るとまだシンディーはゴハンを食べていた。


「……」


 シンディーはまた不思議そうに俺を見ている。


「なんだシンディー。そんなに焼き魚定食が珍しいのか?」


 言ってから味噌汁を口に含んだ。


「アナタのいつも側にいるレズっ()ドシタ?」

「ブッ!」


 思わず味噌汁吹いた。


「アナタ汚いナー」


 黙れお前のせいで味噌汁吹いたじゃねーか?

 大体分かっちゃいるけどストレートに言うなシンディー!日本人はな、思っていても心の中でとどめとくのが美徳なんだ。

 凛花ちゃんをレズって言うな。


「悪い。凛花ちゃんは色々あって食欲ないんだ」

「ふーん。アナタがしっかりしなくちゃダメよ!」

「ああ、分かってるよ……」


 俺はシンディーに言われ少しは元気になった。でもまだ頭がモヤモヤしていて納豆を手に取り無我夢中でかき混ぜた。

 納豆は混ぜれば混ぜるほど粘りが出て旨味が増す。


「ふうっ100回かき回した。なあ、シンディー今日はありがとうな」

「        」

「んっ?」


 ふと右横を見るとシンディーは消えていた。


「あいつ逃げたな納豆に」


 神出鬼没なシンディーは本当に謎が多い。アイツと白王子は同一人物だと睨んでいるが、確証がない。

 ふと、手にした納豆に目がいった。


「そうだ今度、白王子に納豆見せてリアクション同じか確認しよう」


 納豆は白王子の正体を確認するリトマス試験紙だ。俺は食器を片付けた後、納豆を一つ貰って帰った。


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