友達とお風呂
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あの時凛花ちゃんは本気で怒っていたのかは今さら聞けずにいた。白王子とのキスを目撃した、凛花ちゃんの涙をこらえた目は本気に見えた。
ああ、凛花ちゃんに打たれた左頬が未だにヒリヒリする。痛かったけど、きっと大人になったら味わえない青春の痛みなんだろうなぁと、俺は痛みを楽しんだ。
「光輝君左頬押さえてニヤけて大丈夫?」
凛花ちゃんは不思議な顔して首をかしげ聞いた。
「あっだっ大丈夫だよっ凛花ちゃん俺のことはさ」
「ねぇいつも不思議に思っていた」
「んっなんて?」
「…………」
あっ黙った。そうか、休憩か?
「ふうっ」
沈黙から3分経過。
「あのねっ」
あっ会話再開した、んっちょっと3分って君はカップラーメンですか?
まっいいか話を続けよう。
「んっなになに?」
「光輝君いつ改名するの?」
「えっ?」
凛花ちゃんにまでこの話題を振られちょっと頭が真っ白になった。やっぱりなぁ見た目が可憐なのに光輝って名前は違和感バリバリだよね?
うーん いつかは女の子らしい名前に改名する時が来るのかなぁ?
「改名してもいいけどなんかいい名前ないの?」
「うんっ?」
ちょっと凛花ちゃん聞いといて不思議そうな顔向けないでよ。
「花子」
「……ちょっと真面目に聞いてる?」
「うん、今のは冗談」
だよねー?
「光輝からとって光君でどうかな?」
「あっいいねぇ光なら男も女も通用する名前だからね!」
「うんっはいっ」
んっ?凛花ちゃんは手を出した。
「なに凛花ちゃんその手?」
「改名料金頂きます」
「えっ嘘っ凛花ちゃんお金取るのっ!?」
「へっへー冗談です」
「な、なんだびっくりした……」
凛花ちゃんは両手を腰に回して柔かに笑った。
本当最近凛花ちゃんは明るくなって、冗談まで言うように感情を取り戻してきた。これって俺と友達になってからだよね?
凛花ちゃんにとって俺はとっても大切な存在だと改めて知った。だから俺は、これからも凛花ちゃんも自分自身も大切にしていこうと思った。
こうしている内に大浴場に着いた。
「わー広い!」
「広いでしょう。中に露天風呂もあるから入ろ」
「うんっ」
凛花ちゃんはちょっと頬を赤くして返信した。本当変わってきたなぁ、俺は嬉しいよ凛花ちゃん。
脱衣所に入るとなんだか緊張してきた。だって凛花ちゃんの前で裸になる訳だからね。
俺はともかく凛花ちゃんは恥ずかしいよね?
「…………」
ほらっ凛花ちゃんもじもじしてる。
「あ、あのっあのね光ちゃん……」
もう改名したんかいっ!まあ、光でも別にいいけど、むしろ光輝より光の方が違和感ないしね。
良し凛花ちゃんとだけ俺は光だ。うんっそうしよう。
話を続ける。
「んっどうしたの?」
「……裸見られるの恥ずかしいからそっち向いて」
凛花ちゃんは正面を指差した。
「ああ、分かった。後ろ向いているから終わったら返事して」
「うん」
俺は凛花ちゃんに背中を向けた。
しかし、凛花ちゃんってウブだなぁこんな純粋な娘はいないよ。
「終わったよ。光ちゃん正面向いて」
「はいよっ」
振り向くと凛花ちゃんはタオルを巻いて身体を隠していた。
うーん タオル巻いてお風呂に入るのは禁止なんだけど、お互い裸が慣れるまで、それぐらいいいよね?
「じゃあさぁ俺も脱ぐから凛花ちゃんも後ろ向いてくれないかな?」
「分かった」
凛花ちゃんは素直に聞いて背中を向けてくれた。
「ふっ」
今時珍しい俺達はなんて純白なんだろうと笑みがこぼれた。
だけど凛花ちゃんはいつか大人になるのかなぁ?それを考えると今その時がとってもかけがえのない時間だと思った。
ふうっ今日は二度目の脱衣だ。しかも凛花ちゃんが隣にいて、心がドキドキだ。
んっさっき白王子の件で急いで着替えたから、下着が湿っていた。はぁ今日は色々あったなぁでも、連休に入ったし明日はゆっくりするかなぁねぇ凛花ちゃん?
下着を脱いで振り向いたら凛花ちゃんが正面を向いていた。
んっ見てたの?
「どう言うこと?」
「光ちゃんスタイルいいね」
「いや、そう言う問題じゃない!」
やられた!凛花ちゃんは可愛い顔してなんとやら、
俺はまんまと凛花ちゃんに騙され、生脱衣を披露してしまったんだ。
「終始見てたの?」
「うん」
どうして尋問する時だけ言葉少な気になるの?
「どうしてそんなことするのかな?」
「分からない」
「……」
いやいやいや、凛花さんそんな訳ないでしょう?
うーん、段々凛花ちゃん知恵をつけてきたなぁそれも悪い知恵をね。
「もうっ駄目だよぉ凛花ちゃん」
俺は優しく叱ってからタオルを巻いた。
んっ髪はどうしよう?
まっツインテだし、先っぽ濡れるくらいだから別にいいか?
ツインテールと言えば特殊能力の力で女体化したんだけど、その時髪型がツインテールになってたのは、どう言う仕組みだったのか謎過ぎて考えると夜も眠れない。
な、訳ないか。
とにかく髪型がツインテールになったのは神様がそうしなさいと決めたのかなぁ?
そうと納得するしかないんだよなぁ、うんっあんまり深く考えるのはやめよう。世の中はそう言うものだと割り切って生きた方が楽だよね?
「じゃっ入ろっ凛花ちゃん」
「うんっ」
タオルで裸を隠しているのに気恥ずかしそうに凛花ちゃんは返事した。ああっ初々しくていいよ凛花ちゃん。
俺達は大浴槽を通って隣の露天風呂に入った。
次回前半お風呂編です。
二人は純粋なのでお子様でも安心して読める展開にする予定です。




