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1/10:わかりづらい箇所を修正しました。
”フォルトゥーナの乙女”はよくある聖女候補が聖女を目指すか、聖騎士候補や王子達に恋をするかのよくある乙女ゲームだ。
この世界は誰もが魔法を使える世界。
5歳になると教会に行って自分の属性を調べてもらい、12歳になって契約精霊の儀式を行う。
属性は火・風・地・水・光・闇があり、契約精霊は1人につき1体が基本。
精霊は姿によってランクが分かる。
人型は高位、動物は中級、小さな妖精みたいな姿は低級とされる。
通常は低級精霊との契約が一般的だ。
騎士になるには中級以上の火・風・地・水何れかの精霊との契約が条件。
司祭になるには中級の光精霊との契約が条件。
聖騎士になるには高位火・風・地・水何れかの精霊と光の精霊との契約が条件。
聖女になるには高位の光精霊1体の契約が条件。
この契約儀式で自分の将来が決まる。
ただし、中級の精霊を召喚したとしても必ず将来騎士になると言う訳ではない。
ちなみに何故か基本精霊2体との契約は過去を見ても1度もない。
中級以上の精霊と契約した子達は15歳から5年間、騎士学校に通う。
5年間と言っても卒業基準に達っすれば卒業できる。
卒業基準は自分の目標によって違う。
私の場合は水の精霊は高位で、光の精霊が中級なので5年の間に聖騎士試験に合格しないと聖騎士にはなれず、準聖騎士の役割になる。
余程の失態をしない限りは聖騎士か準聖騎士になれる未来がある。
今はあったと言うべきか・・・。
ちなみに私が聖騎士として卒業するには高位の水魔法3つ以上と高位の光攻撃魔法を最低でも1つは扱えることが条件だった。
この他にも基本勉強とかが平均点以上ないと駄目だったりするけどね。
ゲーム開始はヒロインが騎士学校に入って2年目の実践演習が始まる年から。
ヒロインは聖女候補。
聖騎士候補の攻略対象は皆高位精霊持ちで光の他に火を持つフロル、風を持つキリル、地を持つヴァジム、水を持つレナートの4人。
聖騎士の他に司祭を目指しているエフィムと王子のシードル。
それに隠しキャラに隣国の第3王子のガヴリイルがいて計7人となる。
我が国の王子様は風と闇の高位精霊を契約精霊に持っている。
このゲームで変わっているのが闇精霊との契約は王族しかできないという事。
次期王の条件は高位闇精霊の召喚である。
これはどの国も同じで闇精霊が召喚されず玉座が空席の時代もある国もあった。
そしてこの世界は戦争がない。
何故なら10年に1度魔獣が大暴れするので、国と国とで争ってる余裕などないのだ。
お互いの腹は探りつつも魔獣討伐の為に協力体制を貫いている。
なので隣国の王子が留学に来ると言うのも珍しいことではない。
闇精霊を召喚してなければの条件がつくけどね。
この隣国の王子は炎の使い手として有名な王子で、炎の使い手が多い我が国に学びにきている設定だった。
この7人の他に噂では精霊の隠しキャラもいるらしいが、攻略本にも載っていなくて幻の隠しキャラは本当にいるのかってネットでも話題になってた。
そして乙女ゲーム定番のライバルキャラは各ルート毎に女性キャラが活躍する。
といっても応援だったりサポートだったり良い意味でのライバルだったりするのだが、1人だけ徹底的に嫌がらせをするのがいる。
水のレナートの補佐であるアデリーナ。
これでお気づきかもしれないが、私の事である。