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あけましておめでとうございます!!
今年もよろしくお願いします
『死後の世界は乙女ゲーム!?』と違って剣と魔法がメインです。
戦うシーンとかうまく表現できるか自信ありませんが、
最後までお付き合いお願いします。
周りを見渡しても木々ばかり。
遠くからは魔獣の遠吠えも聞こえる。
そう、動物ではなく魔獣。
ここは魔獣の森、それもかなり奥のはずだ。
決して1人で来る場所ではない森に私は契約精霊達と彷徨っている。
「ねぇ、ティム、スノウ?私は滅茶苦茶頑張ったよね」
「うむ。その点は我も認めよう」
口調に似あわず、5歳くらいの可愛い男の子姿の水の精霊のティムが頷き、私の肩の上にいる白い子猫で尻尾が狐のようにふさふさの動物の姿をした光の精霊のスノウも頷く。
「確かにあちこち壊したとは思うけどあれは私だけじゃないし正当防衛じゃない!!
浄化の魔法に敵の撃退、それに上級魔法だって成功したよ!!
聖騎士試験の合格ぎりぎりのラインと言っても過言じゃない筈なのに!!
なのに何でその結果が魔獣の森への追放なのよぉ!!」
「主、叫びたい気持ちはわかるが、ここで叫ぶと魔獣が寄ってくるぞ?」
ガオーっと火が出そうな勢いで叫ぶ私にティムが注意をしてくる。
もっともな意見に黙ってうつむく私にスノウは辺りを警戒しながら慰めるようにすりすりしてくれる。
スノウに癒されながらも溜息をついてしまう。
なんでこんなことになってしまったのか理不尽としか言いようがない。
「うぅ。ティムもスノウもごめんね」
「主が謝ることは何1つないと思うが、ひとまず移動しよう。目的の場所は近い」
ティムが私の手を引き、スノウも”気にするな”と言うように尻尾を振る。
私はこの2体が自分の契約精霊で良かったと心から思う。
1人だったら何もできずに魔獣にやられておしまいだっただろう。
「ありがとう」
小さく呟く私の言葉にティムは手を握り返してくれて、スノウはさらに尻尾を振る。
魔獣の森に追放されたとはいえ、やることはあるのだ。
何時までも後ろ向きでいても仕方がない。
ここは魔法が当たり前の”フォルトゥーナの乙女”と言う乙女ゲームの世界を元にした死後の世界。
そう、死後の世界なのだ。
何故死後の世界が乙女ゲームの世界を元にしているのかは私も理解できない。
死者の審判所で死神にいきなり、”記憶持ちでこの世界で頑張ってくださいね”と言われて現在に至る。
乙女ゲームの世界だし、魔法使えるし、死後の世界頑張ろうと記憶を思い出したときは思ったさ。
だけどね、こんな展開は望んでいなかったよ。
何故私は死後の世界で生前でも体験したことないサバイバル生活を体験しないといけないのだろうか・・・。
乙女ゲームの世界は何処へ行ったんだ!!
誤字や突っ込みなどありましたら遠慮なく言ってください。
よろしくお願いします!!