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死後の世界は乙女ゲームって聞いたのに・・・  作者: 花水仙
1章 乙女ゲームはどこに?
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あの後、私は王子に再び呼ばれて訓練所内にある王子の執務室にいる。

精霊達は何故か私とルフィナが見せた記録を見た後、精霊界に戻ってしまった。

王子の天河も私を呼びに来た後に精霊界に戻っている。

何かあったんだろうか。


「さてと、名目上は説教って事だけど。回りくどいことは嫌いなんだ。

 直球で聞く。記憶持ちだな?」


うん。本当に直球だ。


「やはり王子もでしたか」


私の言葉に王子は頷く。

聞けば王子も早いうちに思い出したが、ゲームは見てただけで内容はほとんどわからないという事だ。

ちなみに見てたルートがレナートルートでゲーム上のキャラと違う私を見て予測を立てたそうだ。

それとさっきの映像でメイド服と執事服を見ても不思議に思わなかったのが決定打となったみたいだ。


そしてフロルも記憶持ちで同じくレナートルートしか知らないから2人して私にどう聞いて情報を聞こうか悩んでいたらしい。

王子がフロルに気付いた切欠は”納豆が食べたい”と言う呟きを聞いたからだそうだ。

何故に納豆なんだと思うのは私だけだろうか。

この世界の食文化は主に洋食だから、和食が恋しいのはわかるが・・・。

話はそれたが、2人は私にどう接触しようが悩んだらしいが、あまりにも私が訓練訓練ばかりなので聞くに聞けずにゲーム開始時期になってしまったらしい。

開始時期に入ってしばらくしてからフロルの様子がおかしく王子が尋ねるも”何でもない”とボーッとしながらの答えに王子は訝しんだが、とりあえずは様子を見ることにして、ジアーナを警戒するようにした。

この時期にフロルがおかしくなる原因がヒロインとしか思いつかなかったからだ。

でも、ジアーナは王子に接触することはなく警戒だけの日々だった。

その結果、今回の事件になり王子はなりふり構わず私達を集めることにしたという事だ。


「なるほど。君の情報も含めてまとめると。

 記憶持ちは5人で君以外は男。

 俺とフロル以外に後2人いるって事だな。

 そして君の知識の中では禁呪についてはゲームでは詳しく書いてなかった。

 逆ハーレムルートもなかったから今現在の状態はゲームにはなかった状態。

 そして隠しキャラの消息が不明で君は彼が今回の黒幕だと睨んでいると」


王子の言葉に私は頷き、更に補足する。


「1つ気になるのは相手の行動です。

 どう見ても答えを見せるような動きにしか見えません。

 考えられるのは記憶持ちが誰かを探しているか。

 または単純に遊んでいるか」


「遊んでいる?」


「1つ思い出したことがあって、それに対して可能性が1つ浮かびました」


続けていう私の言葉に王子は顔色を変えました。


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