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ありす様日記  作者: 雪月花
5/6

「初食堂」記入者:犬間 琴

「まことさんやなぎさんっ」


この声はありす。初登校日から一週間がたち、あたしと凪とありすは一緒に過ごすことが多くなった。


「なーに、ありす」


「私、食堂に行ってみたいのよ!」


そういえば、一度も食堂に行ったことはない。


「俺もまだパン買ってないし、行こうか食堂」


「そうだねぇ、行ってみようか」


ありすはぱぁっと目を輝かせた。早く行こう、早く行こうとぴょんぴょん跳んでいる。とても微笑ましい光景だった。



食堂に着き、食券を買おうとした時、


「この機械は一体…!?」


ありすが食券機を珍しがった。予想はしていたけど。


「ここにお金入れて、出てくる食券をあっちのカウンターの人に渡すんだよ」


「なるほど…」


説明してる間に凪が買い終わった。


「はい、次ありすどーぞ」


「はい、やなぎさん…でも、あの」


「?」


「この食券機はカードを使えるのですか?」


「カード…?」


「私、お父様から頂いたプラチナカードしか持ってなくて…」


「プラチナカード…??」


私は思う。

この子の現実離れはこの3年間でどうにかなるものなのだろうか、と…

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