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僕たちのレトロゲームが世界を救うこともある  作者: 葉月 優奈
八話:僕たちのレトロゲームは懐かしいことを思い出すこともある
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~~オシリスゲーム6-3~~


僕がやったこと、それをオシリスゲームのオープニング画面で実践した。

雑居ビル前で、毬菜がコントローラーに変わっていた。

プロジェクションマッピング、雑居ビルは静かに変わっていた。


始めのオープニング、僕はコントローラーにあるコマンドを入力した。

(これが出きれば……)

そして、僕の読み通りにできた。


(やっぱりな)

真っ暗な画面に、出てきたのは数字。

これはステージ選択画面だ。全てを理解した時、僕は勝利を確信した。


(夢姫のスキルでは到底かなわないだろう。

だとしたら僕は奥の手を使うしかない)

レトロゲームにはもう一つ、魅力があった。

それは裏技、マイトナバンジャップからすべてのゲームにある技だ。

裏ワザはメーカーが公認している技で、難しい難易度を緩和している役目がある。


(分からなかったんだよな)

それでも僕はかけるしかなかった。

僕にとってはたった一つしかない切り札。


(当然、タイムアタックならあそこしかないだろう)

それはカンストしていた一位のタイムを見て思った。


(冷静に考えて残り時間219:00なんか出せない、普通では。

だからおかしいと思ったんだ)

それは最初のステージ1を僕は選択していた。

毬菜が出てきて、馴染みの墓地エリア。


初めてではないので、難なく進んでいく。

原っぱの赤い悪魔だって、慣れてしまえば問題はない。


(あともう一つの裏技……ここは一秒のミスも許されない)

僕は赤い悪魔を倒した後、ゆっくりと進んでいく。

そのまま森のエリアにやってきた。


(前回失敗した、あの風車……)

時間のタイマーを気にしながら、僕は敵を倒していくと運よく1UPした。

残機は再び一機だ。


(もしこの技が成功したら……いや……やめておこう)

僕はそう言いながら時間を気にしつつ、ゆっくりと何もない場所にしゃがんだ。

そして、僕は出したんだ。点滅する風車を。


それを見るなり、僕は息をのんだ。

(時間は後5……4……)

ゆっくり近づき、時間の減りを確認した。

そして、僕は時間になった瞬間点滅した風車を取った。

それと同時に、僕は時間のカウンターを見て大きくガッツポーズを見せた。


(よしっ、後は……このままこの裏技を知っている者がいなければ)

僕はそれを信じて敵を狩りはじめた。

僕はもう一つの裏技を使ったのだ、それはタイマーバグだった。



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