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~~オシリスゲーム6-3~~
僕がやったこと、それをオシリスゲームのオープニング画面で実践した。
雑居ビル前で、毬菜がコントローラーに変わっていた。
プロジェクションマッピング、雑居ビルは静かに変わっていた。
始めのオープニング、僕はコントローラーにあるコマンドを入力した。
(これが出きれば……)
そして、僕の読み通りにできた。
(やっぱりな)
真っ暗な画面に、出てきたのは数字。
これはステージ選択画面だ。全てを理解した時、僕は勝利を確信した。
(夢姫のスキルでは到底かなわないだろう。
だとしたら僕は奥の手を使うしかない)
レトロゲームにはもう一つ、魅力があった。
それは裏技、マイトナバンジャップからすべてのゲームにある技だ。
裏ワザはメーカーが公認している技で、難しい難易度を緩和している役目がある。
(分からなかったんだよな)
それでも僕はかけるしかなかった。
僕にとってはたった一つしかない切り札。
(当然、タイムアタックならあそこしかないだろう)
それはカンストしていた一位のタイムを見て思った。
(冷静に考えて残り時間219:00なんか出せない、普通では。
だからおかしいと思ったんだ)
それは最初のステージ1を僕は選択していた。
毬菜が出てきて、馴染みの墓地エリア。
初めてではないので、難なく進んでいく。
原っぱの赤い悪魔だって、慣れてしまえば問題はない。
(あともう一つの裏技……ここは一秒のミスも許されない)
僕は赤い悪魔を倒した後、ゆっくりと進んでいく。
そのまま森のエリアにやってきた。
(前回失敗した、あの風車……)
時間のタイマーを気にしながら、僕は敵を倒していくと運よく1UPした。
残機は再び一機だ。
(もしこの技が成功したら……いや……やめておこう)
僕はそう言いながら時間を気にしつつ、ゆっくりと何もない場所にしゃがんだ。
そして、僕は出したんだ。点滅する風車を。
それを見るなり、僕は息をのんだ。
(時間は後5……4……)
ゆっくり近づき、時間の減りを確認した。
そして、僕は時間になった瞬間点滅した風車を取った。
それと同時に、僕は時間のカウンターを見て大きくガッツポーズを見せた。
(よしっ、後は……このままこの裏技を知っている者がいなければ)
僕はそれを信じて敵を狩りはじめた。
僕はもう一つの裏技を使ったのだ、それはタイマーバグだった。




