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僕たちのレトロゲームが世界を救うこともある  作者: 葉月 優奈
七話:僕たちのレトロゲームが最新ゲームに及ばないこともある(
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~~オシリスゲーム6-1~~


(MARINA‘S VIEW)

タイトル画面が出てきた、広哉が進めると出てくるのが墓場。

夜の墓場は恐怖を誘う、あたしは狭いのは怖いけど暗いのは大丈夫だ。

あたしは身にまとっていたのは鎧、かなり重い。


早速あたしは、槍を構えていた。

あたしの武器は、この槍なのだろう。


あたしは重そうな中世風鎧をつけたまま墓地を、一人で歩いていた。

暗いところがあたしは苦手、だけどそれを導いてくれるのが広哉だと頑張れた。

だけど、あたしの足元がボコボコと音がした。

土が動いて、でてきたのは紫色の人間。もちろん人間が土の中から出てくる常識はない。

すぐにわかった、ゾンビだ。

だからあたしは槍を構えて、槍をブン投げた。


(ゾンビ、撃破っ!)

きれいな軌道で槍を投げゾンビを撃破していく。

しかしすぐにゾンビが土の中から現れた。


(いっぱい出てくる、無制限だ)

あたしは次々出てくるゾンビに、感動というよりすぐに飽きた。

そんなあたしは、広哉に操られて墓場をどんどん進んでいく。


(この鎧、カッコいい)

全身西洋鎧を着て歩くことなんて、リアルではない。

西洋甲冑の兜からみえる視界は少し狭い。

重さはあるけど、それすらあまり感じない。そんなあたしの前には徐々に広い広場が見えた。


(なんかありそう)

あたしのカンは、何度もゲームに参加することで鋭くなっていた。

そして原っぱの奥には、赤い悪魔が地面に座っていた。

真っ白な翼をもったその悪魔が、不敵にあたしに対して笑みを浮かべていた。

槍を持って、投槍を赤い悪魔にきれいに投げた。


(それにしても投げ槍って、結構エロい武器だね)

あたしは持っていたきれいに伸びた槍を見ていた。

先端がとがっていて、大事なところに刺さると痛そう。

だけど一発では倒せない。


(堅い……)

あたしはさらに投槍を構えた、広哉の制御であたしは勝手に動く。

そのままあたしは槍を構えつつ離れて行く。


(あっ、飛んだ)

あたしの槍はあっさりと飛ばれてよけられた。

上空遥か高く飛びあがった赤い悪魔を、あたしはじっと見上げた。


(何をしてくるんだろう……)

そんな赤い悪魔は上空から、青い炎のようなものをあたしに放ってきた。

広哉があたしを動かして、青い炎をかわしていく。


(攻撃当たらないよ)

上空遥か高く飛ぶ赤い悪魔に、あたしの槍が当たらない。

何度か赤い悪魔が青い炎をあたしに放ってくる。

飛んでいる相手には、どんな武器も届かない。


(卑怯だよ……広哉はこれをどうやって倒すのかな?)

上を見上げながらあたしは、赤い悪魔の距離を取り始めた。

すると急に後ろに下がり始める、あたし。


(こっちか)

すると、赤い悪魔があたしに向かってダイブしてきた。

ここぞとばかりに、あたしは投槍を連打する。

だけど、その急降下であたしは赤い悪魔に触れてしまった。


(キャッ)

あたしが思わず後ろにのけぞった。

赤い悪魔の急降下ダイブを受け、あたしの鎧が破けてしまった。

そして、あたしはあっという間に下着姿だ。

お気に入りの黒いブラジャーと、白いパンティ姿になったあたし。


「ええっ、この姿って!」

自分の下着姿を見ながら、それでも投槍を持っていたあたし。

なんともそれは奇妙な格好だ。


(三発は当てたのに、死ななかった。堅いなぁ)

あたしは上を見上げながら投槍を構えていた。

そんな赤い悪魔は笑いながら、再びあたしに向かって急降下してくる。


「今度当たったら死ぬ、確実に仕留めて広哉っ!」

あたしは声に出して、急降下していく赤い悪魔に槍を投げた。

四発目にしてようやく赤い悪魔が倒された。

だけど、あたしは結局下着姿のままだった。



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