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僕たちのレトロゲームが世界を救うこともある  作者: 葉月 優奈
二話:僕たちのレトロゲームは理不尽を解明することもある
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022

~~オシリスゲーム1-2ステージ~~


教楽来に呼ばれた次の日、夜八時に博多駅。

これがオシリスゲームの二回目のステージ。

ゲームを始めると目立つので、駅近くのビルからプロジェクションマッピングを見える場所を探す。

なんか一部ネットで噂になっているし。


今回は前回みたいにオシリスが出てくるオープニングはないみたいだ。

毬菜の言うとおり、夜八時に博多駅に向かうとコントローラーになる毬菜。

スタートボタンを押すと、早速ゲーム画面が表示された。

オシリスゲームの残機は三機、最初の画面に出てきていた。

マイトナバンジャップも裏技を使わなければ、最初は三機だ。

そういえばこのゲームの裏技はいくつかあったけど忘れた、やっていたのは小学生のころだから。


オシリスゲーム1-2は、縦スクロールのステージだ。

このステージはマイトナバンジャップの四面あたりだったと推測できた。

ジャンプを駆使しながら上を目指して進んでいく。

マイトナバンジャップは、ピラミッドを登っていくゲームだ。

そのピラミッドを人並み外れたジャンプで上がるのは、赤い服にマスク姿のジャップ(毬菜)


僕がコントローラーで毬菜を操作しながら、画面を見ていた。

ジャンプで、敵を回避しながらひたすら進んでいく。


(ここは難しいんだよな)

ステージ中盤、僕はゲームの難所にさしかかっていた。

上から昇っていくあたりで、敵が四体に増えていく。

ドクロみたいのが二体、オウムみたいなのが二体。ドクロは上下移動していた。

どっちも名前がちゃんと説明書に書いてあったけど、そんな細かいことは覚えていない。

ゆっくりとオウムが、毬菜に向かって二体とも向かって飛んでくる。しかも壁をすり抜けて。


(一匹目を……下に下がってやり過ごし)

毬菜を下に動かして、飛び込んできたオウムを回避。追いかけてくるが距離がある。

もう一体のオウムも、毬菜の方に飛びかかってくるがジャンプでよけた。


(壁すり抜けるけどオウムは足が遅いから問題ない……後は上にいる上下運動中のドクロだな)

敵の動きは、昔からやっているので分かっていた。

それ以上に僕が過去の記憶から思い出さないといけないことがあった。


(だけどその前に……)

僕は何もない地面の上で、毬菜をジャンプさせた。

一回ジャンプすると、床が消えてもう一回ジャンプすると床が宝箱に変わる。


(そうそう、ここには隠しアイテムがあったんだよな)

宝箱の上をもう一回ジャンプすると、パワーアップコインが出てきた。


(コインか、得点じゃないのか)

ちょっとがっかりしながらも、ドクロが道をふさいでいる上の段へとジャンプで登っていく。

オシリスゲームはスコア勝負、スコアを稼がないといけない。


毬菜をできるだけ近くまで引っ張ってジャンプで近づいたかと思うと、水平移動。

ジャップの毬菜は、マントがついているので水平に滑走できた。

これこそマイトナバンジャップ専用のアクションだ。

ジャンプボタンを連打すると、水平移動ができる。

まるで空を飛んでいるかのような感覚だが、徐々に斜め下に下がっていく。

このゲームでは、必須のアクションテクニックだ。


すると上にいるドクロが毬菜の動きに誘われて、一匹が毬菜を見つけてこっちに向かっていく。

襲い掛かるドクロを下の断層に引きずりだすと、そのまま対岸の石で造られた足場に着地。

だけどドクロは毬菜の位置を見失って、そのまま上下運動を続けた。

敵は感知しなければ繰り返しの行動をする。前回のゲームでだいぶ思い出した。

落ちて行ったのを見て、再びドクロのいる上の階層にジャンプで上がっていく。

足元からオウムが、壁をすり抜けて毬菜の方を追いかけてきた。


(後一匹はかわしながら、あそこのダイナマイトをとればいいか)

僕は反対側から上に飛びあがってドクロが毬菜を感知。すぐに横移動に切り替える。

毬菜で、ドクロのそばに浮かんでいたダイナマイトを一気にとって水平移動。

ドクロは感知できなくなり、再び空しく上下運動していた。

一度のジャンプでダイナマイト取れると、スコアが上がりやすい。

ドクロのいるエリアから、すぐに上に抜けて離脱していた。


(時間は結構余裕があるな。このあたりは隠し宝箱多かったよな)

上のステージを見て、僕は敵をやり過ごしながら、一個ずつ宝箱を取っていく。

宙に浮いたダイナマイトを取りながら、進んでいくと……僕は毬菜を止まらせた。

そこは何気ない行き止まり、まだ上には段差が続いていた。

登ることはできたが、すぐに新しいミイラが出てきた。


(結構敵が多いな)

僕は一つ呼吸を入れて、二匹のミイラが変わるさまを見ていた。



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