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僕たちのレトロゲームが世界を救うこともある  作者: 葉月 優奈
十二話:僕たちのレトロゲームは世界を救うことだってある
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『駕与丁 夢姫』、ドリコムの社長。

小学生社長で天才プログラマー。いろんなゲームを開発した天才だ。

まあ、オシリス……未来の僕が勤める会社の社長ってことだよな。


「ああ、出てきたか。クソガキ」

「知りあいなのか?」

「知り合いも何も……」

「レトロゲームはつまらない」

夢姫社長は不機嫌極まりなく加布羅兄さんを見ていた。


「この前、就職説明会でボロクソに言っていたんだ。

全く許せないぜ、チビガキ」

「お前の考えは古臭いだけだ……脳みそをオーバーホールしたほうがいいんじゃないのか?」

夢姫社長は、もっと小さいころゲームショップを家族経営していた。

しかし、経営破たんをしてしまいいつしか嫌うようになった。


「不幸にするゲームはつまらない」

「何を言っている、レトロゲームは素晴らしい」

「どこがだ?頭がおかしいのじゃないのか?」

「違う……おまえはこのノスタルジーが分からない」

「理解したくはない……だがよかったな、少年」

そう言いながら夢姫は、僕をねぎらってくれた。

夢姫は一足先にわかっていた、オシリスの正体を。


「ああ、僕は楽しいことを思い出した。

それは、自分が世界は退屈だったことを少し改めさせるきっかけになった」

「やはり、少年とは考えが近いようだ」

「そうかもしれないね」

僕は夢姫の言葉に同意ができた。

ようやく僕は前を向いた。


「じゃあ、ここにいる場合ではないな。そろそろ」

「うん、もう行くよ」

僕はそう言いながら、去っていった。



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