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僕たちのレトロゲームが世界を救うこともある  作者: 葉月 優奈
十二話:僕たちのレトロゲームは世界を救うことだってある
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手狭な部屋がいつも心地よい。

僕はいつも通り加布羅の部屋に来ていた。

ここはよく落ち着く場所だ、昔も今も変わらない。

僕が尊敬する兄貴は、手狭な部屋でレトロゲームをやっていた。


「結局いなくなったんだ」

「ああ、毬菜は僕の未来の娘だからな」

「そうか、広哉は結婚するんだ」

「えっ……ちょっと待って」


いきなりの話の飛んだ内容に、僕は明らかに取り乱していた。

毬菜はいなくなって、一週間が過ぎた。

本州を覆っていた巨大なピラミッドは無くなり、世界は平和になった。

毬菜のことは話すしかなかった、加布羅兄さんにはその記憶が残っていたからだ。

世間ではピラミッドのことが忘れられているのに、皮肉な話だ。


「オシリスがまさか広哉だとは、思わなかったけどね」

「本当だよ、僕だと思わないよ」

オシリスが仮面を外して、僕は知った。未来の僕が過去の時間軸に、投影していた。

プロジェクションマッピングという形式を使って、未来から送っていたデータがレトロゲーム。

このゲームの勝者が過去から生まれなければ、時間軸ごと消滅させる気だったらしい。

そう考えると、僕は世界の危機を僕は救ったことになるのかな。


「いろいろ急に出てきて……」

「それでも今、広哉がいる世界が君の居場所なんじゃないか?」

「そうだな」

そんな時に、ゲームをやめて一人の女の子が出てきた。


「いるか?広哉?」

そう言いながら出てきたのは真っ白なワンピースを着た女の子。

だけど目つきは、相も変わらず険しい経営者の姿を見せていた。



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