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僕たちのレトロゲームが世界を救うこともある  作者: 葉月 優奈
十二話:僕たちのレトロゲームは世界を救うことだってある
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イーエルファンクーのゲーム画面に戻る。

ジャンプしても、僕は向かっていく。

そのまま毬菜がオシリスに殴るが、出てくるのは手裏剣。


それを喰らいながら僕はオシリスの間合いを詰める。

ダメージを喰らっても前に進むしかない。

僕はそれが唯一の方法だと思った。

距離を取ろうとするオシリスに、僕はそのまま近づく。


「こっちのキックを」

僕はハイキックをするが、間一髪でかわされた。


「くそっ、あとちょっとか」

ドット数個分の差、きっとその差が埋まらない。


毬菜はそれでもあきらめずにオシリスを追いかける。

「もう一度ジャンプ」

ジャンプをしながら低空でキック。しかしパターン化された、手裏剣で体力が削られる。


「ううっ」

ダメージを喰らって叫ぶ毬菜、僕はそれでも下がるオシリスに近づく。

そのまま射程の短いパンチを繰り出す。

パンチは逃げようとするオシリス当たった。


「よしっ、一発」

九戦目にしてようやくダメージを与えた。

こんなにうれしかったんだ、このゲーム。

それでもオシリスの体力はゲージ七個分残っているが。


「問題はこれからだ」

接近すれば、後は殴り合いだ。

そんなオシリスは三つ目の武器を取り出してきた。


「棒もあるのか」

接近戦になると棒は結構厄介だ。

持ったオシリスは、棒で毬菜を殴ってくる。


「ああっ」

毬菜が叫ぶ、だけど僕は下がるわけにはいかない。

しゃがみながら棒を回避。

棒の弱点は、しゃがめばかなり回避できる。


「ローキック」

ローキックでさらにダメージを与えていく。

下がる時には無防備だ、相手の位置を見極めてダメージを与える。

だけど毬菜の体力がやっぱり足りなかった。


「きゃああっ!」

毬菜はまたしても倒されてしまった。

それを見て、勝ち誇ったオシリスがいた。


「大丈夫、分かったから」

だけど、僕は完全に分かった。オシリスの倒し方を。

昔の僕ならもっと早く見つけられただろう、シンプルな解き方を。



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