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僕たちのレトロゲームが世界を救うこともある  作者: 葉月 優奈
十一話:僕たちのレトロゲームは全ての記憶を蘇らせることもある
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教楽来がスマホを見せてきた画面は、とても衝撃的だった。

それは本州を覆った巨大なピラミッド。

ピラミッドの頂上が抜けて、台形の形になっていた。

このピラミッドの形はマイトナバンジャップのエンディングで見たぞ。


「これは、いつからだ?」

「二日前からよ」

「なんか気になるところはある」

僕は教楽来のピラミッドをじっと見ていた。

それを見るなり、教楽来が掌を僕に突き出してきた。


「千円です」

「なんだよ、金をとるのか?」

「じゃあ、かわりに晶菜大好きですとここで叫べば無料にします」

「ま、マジ?」

なんでそんな恥ずかしいことを言うんだ、教楽来は。

それを言ってきた教楽来は僕の言葉をじっと待っていた。


「き、期待しているのか?」

「冷や汗ものね、面白い人」

「か、からかったな!」

「からかっていないわ、私は言葉を待っただけよ」

「なんだよ……教楽来は変だ」

「晶菜」

やっぱりここでも自分の名前をごり押ししてくる。

でも教楽来の方が言いやすいし、慣れている。

クラスで晶菜とか言うと噂されそうだ。


「あなたは私と毬菜以外で、名前の方で呼んでいる女の子はいる?」

「えと……結構いるな。雅とか……小学校の友達はそうだな」

「そう、あなたはさぞかし下級生狙いのロリコン全開なのね」

「そんなことはないぞ」

僕の動揺を上目づかいで見ていた教楽来。


「ピラミッド……崩壊が始まったな」

「崩壊?」

「ああ、あれはマイトナバンジャップをモチーフにしているものだから」

そんな時、住宅街の一部の塀が光り出した。

それを見て、僕は直感で感じた。


「奴が来る」

それは突然現れる男、そしてそれは映像とともに出てきた。



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