大崎ー五反田
俺はいつもの山手線に乗っていた。
『この電車は 山手線外回り 渋谷・新宿方面行きです。
次は 大崎 大崎 お出口は左側です。 埼京線、湘南新宿ライン、東京臨海高速鉄道りんかい線はお乗り換えです。
この電車には優先席があります。お年寄りや体の不自由なお客様、妊娠中や、乳幼児をお連れのお客様がいらっしゃいましたら、席をお譲りください。
this is yamanote line train is bound for sibuya and sinjuku
the next station is Osaki the doors on the left side will open
this change here for the Saikyo line the Syonan-Sinjuku line. and the Tokyokosoku tetudo rinkai line.
There are priority seats reserved for elderly and handicapped passengers, expecting mothers, and passengers accompanying small children.』
放送が終わった。ちなみに俺は高校生の金宮 龍樹 だ。俺の学校は天王洲アイルにある。
この車両には何かと愛着がある。モーターの音はすばらしいし、いすが柔らかいし。
降りた瞬間、軍服着たごついおっさんがいた。
……ミリオタのくせに何で大崎にいるんだ?どうせなら耳の腐った集団がそぞろ歩きしてる町にいきゃミリグッズぐらい腐るほどあるだろ。
しかもこのおっさんどかねぇときたよ。
俺はそいつにエアガンを発砲した。何でそんなものを持ってるか?HAHAHA拾ったんだよ。
「ママラッチ!大丈夫か!?」
近くのミリオタが近寄ってくる。ぷっ。ママラッチって。
次第に人が集まってくる。
「こちらは231排除部隊だ!」
231―――E231だ。山手線も231。俺の敵だ。ん?銃身がこっち向いてるぞ?っていうか、なんで銃もってんの?
うん。かないっこない。とりあえず逃げよう。
俺はバラストとバラストの間のへこみを走って逃げた。
追っ手も増えていく。おいおい。貴様らこんなとこ走ってたら捕まるぞ。って俺もか。
とりあえずバラストを拾って追っ手に投げつけてみた。うん。コントロール抜群。俺。マンションの窓割ったぜ。こっから投げて窓割ったんだぜ?凄くね?俺。
って、だめじゃん俺。
600mほど走ったところで、向こうの橋に緑色の電車が止まっていた。あいつらが止めているのだとわかった。
やっとこさ五反田に着いたらすでに出入り口が封鎖されていた。
いつの間にかあいつらが後ろにいた。俺は後ろにあった木刀で応戦する。え?なぜここに木刀があるのかって?知らんよそんなもん。
適当に木刀を振っていたら終わっていた。
俺は五反田から目黒に向かった。