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ウルク家の名に恥じますわ

初投稿です!めっちゃ緊張してます……。ぜひ読んで言ってください!感想送ってくださるとすごく喜びます!

「アーリア・ウルク!貴方との婚約を破棄させてもらう!」


 王宮で開かれた婚約パーティーで突然、婚約破棄宣言された。私が驚いて言葉が出ない間も"元"婚約者のザグロス・フェルガナ王太子様は大声で喋り続けている。


「貴方はロゼッタの悪口を言い、彼女の私物を隠したそうだな」


 私はそんなことした覚えはないのですけれどどういう事なのかしら?そもそもロゼッタと言う女性は知りませんわ。

 ザグロス様は勝ち誇ったような笑みを浮かべた。


「黙っているということは見に覚えがあるのだな」


 いいえ、ありません。


「私はそのような事見に覚えがありませんわ。何か証拠はありまして?」


「証拠ならある。ロゼッタ!」


 ザグロス様に呼ばれて前に出たのは可愛らしい女性。髪色は柔らかいブラウン。目が大きくて髪色よりも少し明るい色をしている。

 ……だけど少し、いいえとても非常識なのではございませんか?未婚の女性は婚約者がいるとしても肘上まで手袋をするのがマナー。これは一番最初に教わるマナーでもある。なのにロゼッタ様ときたらなにもしていない。

 それに嫌がらせかしら?笑ってしまいますわね。私と"同じ色"のマーメイドラインのドレスを着こなせるとお思いで?私と張り合いたいのでしょうけど見当違いですわ。どう考えても私の方がスタイルがいいんですもの。体の形からしてロゼッタ様はAラインのドレスが好ましいのではなくて?それぐらいは地方のご令嬢でもご存知ですわよ。



 ザグロス様はロゼッタ様が現れると顔を綻ばせた。

 あら、私といる時はあんなお顔された事ないのに。まぁ、政略結婚だから無理もないですけど何故か腹が立ちますわ。


 その時、頭の中で何がチカチカと光り、文が浮かんできた。


 "ザグロス様、怖いですわ"


 あら、これはなんでしょう?


「ザグロス様、怖いですわ」


 え、今何と……


 "ロゼッタはザグロス様に腕を絡め付け、胸を押し当てている"


 思い浮かんだ言葉通りの光景が目の前に広がっている。

 それを唖然として眺めていると、ザグロス様はまた、勝ち誇ったような顔をした。


「見よ、アーリアよ。ロゼッタはお前よりも誇り高く愛らしい」


「まぁ、ザグロス様。そのような勿体ないお言葉など私には不要ですわ」


「そんな事はない。私は本当の事を言ったまでだ」

「ザグロス様……!」


 なんでしょう、この茶番は。見ていられませんわ。どうせわたくしは無理矢理にでも婚約破棄させられるのでしょうし。それならさっさと帰ってゆっくり過ごしたいですわ。元々、王妃などには興味ありませんの。

 でも、お父様が悲しむかもしれませんわね。愛娘を"こんな"王太子の婚約者にすることを認めてしまったんですもの。

 それに今まで強制的に叩き込まれた妃教育が無駄になるのは惜しいですわね。その時間を返して欲しいですわ。


 2人の茶番に呆れながら窓の外に視線をさまよわせる。もう日がとっぷりと暮れ、星々が輝いている。私を応援するように。


 そうですわね、このような輩に負けていてはウルク家の名に恥じますわ。さて、どのようにしてギャフンと言わせてやりましょうか。

 

『転生後、私は自作小説の中で人生を創る』を読んでいただきありがとうございますm(*_ _)m

まだまだ未熟者ですがどうぞ次回もよろしくお願いします。


誤字報告、感想等お待ちしております(。•ㅅ•。)♡

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