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偶然の出会い

続きでございます!

では、どうぞ!

(…あれ?ここは?なんか見たことない建物とかあるんだけど。しかも、服装…昔の服?)


「ねぇ…帝様。お願いがあるの。」


(あれ?この声…輝夜姫?)


「ありがとう。お願いって言うのはね…」


「私を…殺して欲しいの」


(…は?何言ってだ?殺して欲しい?)


「ふふっ!約束よ。もし、貴方が先に死んじゃったとしても必ず私の事見つけてね!そして、絶対に忘れないでね?帝様」


そんな物騒なことを言う彼女の顔は言葉とは正反対にとても嬉しそうな、悲しそうな顔をしていた。


(どういうことだ?俺家にいたはずじゃ…しかも、輝夜姫が、出てくるってどういうことだ?)


司がそう考えていると場面は移り変わる。


「…帝様も死んじゃうのね。ねぇ、あの時の約束覚えてる?…そう。絶対に忘れないで…もう、私だけ生き残るのは、嫌なの。好きな人を見とることしか出来ない私は…うぅっ…」


(…なんだ、これは。どうして輝夜姫は歳を取ってねぇんだ?初め見た時よりも周りは古くなってんのに。しかも、どうして俺までこんなに悲しいんだ?分からねぇ…分からねぇけど、もう少しこれを見れば…)


しかし、司は夢の続きを見ることは出来なかった


「ご飯できたわよ!疲れてるのは分かるけど食べてから寝なさい!せっかく頑張って作ったんだから!」


「…んぅ。あれ?母さん?俺寝てたのか」


「全く…ってあんた?泣いてるの?」


「…え?あれ、ほんとだなんでだろ?」


「いい年こいて怖い夢見て泣いてるの〜?久しぶりに一緒に寝てあげようか」


「はぁ!?な訳ねーし!多分ゴミでも入ったんだよ!冗談でも一緒に寝るはやめてくれ…」


「あはは!はいはい!早く降りてきなさいよー」


「わーったよ!ったく。」


(けど、なんで泣いてんだ?入学式の時も今も。何か凄く大切なことを忘れてる気がする。なんだっけ?)


「まぁ、忘れるってことは大したことじゃねーよな!よし!飯くいに行くか」


「やっと降りてきた。そこに座んなさい」


「はーい。父さんもお疲れ。晩酌してやろうか?」


「ん?おぉ、ありがとな。しかし、お前も高校生になったか…子供の成長は早いもんだな…」


「なぁにジジくさいこと言ってんだよ!」


「ははは!いやな、お前の小さい頃を思い出してな…」


「小さい頃?」


「あぁ、今は普通になったが昔の司は不思議な子でな」


「不思議?なにが?俺小さい頃の記憶あんま無いんだよね」


「まぁ、無理もない。あの頃の司はいつも(僕は女の子と約束したんだ!だからそれをかなえるの!)って言っててな。幼稚園のお友達との約束だと思ってたんだが…司は違うって言ってたんだよ」


「ふーん、まぁ昔の話だからな。恥ずかしくて隠してたんだろーよ」


「そうだな!おっ!ちょうど準備出来たみたいだ」


「2人して何話してたの〜?あ、お父さんつまみ食いはダメよ」


「すまんすまん、いやな。昔の司の話だよ」


「そう。あの頃と比べると司大きくなったわよねぇ…」


「…恥ずかしいから辞めようぜ。ほら!飯飯!」


こうして司の一日は過ぎていった…


「おはー、翔吾」


「おう、司か。はよー」


「…何してんだ?」


「何とは?」


「どうして…俺の机の上でエロ本見てんだ?」


「…ふっ。紳士の嗜みさ。後、バレそうなったら司机の中に入れてやろうと思って」


「…ほぉ?朝から喧嘩売ってのかな?翔吾君?」


「いでででで!アイアンクローはやめてぇぇえ!」


「ったく。なんか朝から疲れたぜ…」


「…読むか?元気になるぞ?」


「どこを元気にさせようとしてんだよ…読まねぇよ。早くしまえ」


「はーい。つか、司はこういうの読まねーの?」


「あぁ、全然興味なくてな。ちなみに今まで生きてきて初恋すらもしたことねぇな」


「…え?」


「おい…俺にそっちの趣味はねーから。自分の体抱くのやめろよ。気持ち悪いぞ」


「だっておかしいだろ!普通興味しんしんの歳だろ?」


「知らねーよ!まぁ、なんかよく分かんないけど昔からそうなんだ」


「ふーん。そのまま童貞拗らせんなよ?魔法使いになっちゃうぞ?」


「はいはい。ほら、早く席もどれチャイムなるぞ?」


「もうそんな時間か。あ、高校卒業しても童貞だったら特別に大賢者って呼んでやるよ!」


「うるせーよ!嬉しくねぇよ!…ちょっと響はかっこいいけど」


「ははっ!いい恋出来るといいな」


「…ほんとにな」


「おーし!お前ら席つけ〜!全員居るな?今日から通常授業があるが…」


そうして先生の話が終わり普通の授業を迎えた。

そして昼休み


「…やべぇよ。レベル高すぎだろ。まだ最初だぞ?これ死ぬよ。」


「つ、司…。生きてるか?俺はもうダメだ…頭から煙でそう」


「なんとかな…はぁ。とりあえず、飯食おうぜ」


「だな、あ。ここ学食あるみたいだから行ってみようぜ?」


「学食だと…?素晴らしいじゃないか行こうぜ」


そうして司と翔吾は学食に向かったが…


「なぁ、司。なんだ?あの人の群れは」


「分からん。とりあえず、見に行ってみるか」


2人が人の群れをかいくぐり見に行くとそこには、あの輝夜姫が居た。


(…っつ!なんだ?頭がいてぇ。)


「大丈夫か?司?顔色悪いぞ?」


「…あぁ。大丈夫だ。人に酔ったかもしれん」


「軟弱だな〜、司は」


「うるせーやい」


そんな会話をしているとふと、輝夜姫と目が合った。輝夜姫は目を少し見開いたが次の瞬間には元に戻っていた。


(なんなんだ?今目あったよな?気のせいか?)


「この人だかりは噂の輝夜姫を見に来てたって訳か…」


「…だな。」


「大変だねぇ人気者っていうのも…そんなことより司飯食おうぜ!」


「そう、だな。行くか」


司は色々疑問に思いながらも翔吾とご飯を食べた。補足だがすごく美味しかった。コスパ最高!

そして放課後


「…あぁ〜!終わった〜!」


「お疲れ、翔吾」


「おう。あ、信ちゃんが今朝言ってた部活の件司どーするよ?」


「あぁ、それな。時間あるなら一緒に回ってみてみるか?」


「お!それいいな。因みに俺は運動部がいい!」


「まぁ、翔吾ガタイいいもんな。俺は文化部がいいかな」


「んじゃ、先に文化部から回ってみるか」


そうして色々な部活を見て回ってるうちにだいぶ時間が経ったが司は他のも見て見たいため翔吾とは別行動になった。


「後は…古典部いってみっかなー」


そうして古典部の部室の前に来てみたがノックしても誰も居ないようで返事がなかった。


「勝手に入るのは不味いかな…けど、見てみたいし。行くか!」


「お邪魔しまーす…おぉなんか古典部って感じだな。へぇ〜色々あるんだな」


そこでふと、司の目に入った物があった


「かぐや姫か…」


何故か司はその本に興味を惹かれ読んでみることにした。内容は知っては居るが改めて読んでみるとなかなかに面白くそのまま熟読してし待っていたため人の気配に気づかなかった。


「…あの?どちら様でしょう?古典部員…の方ではありませんよね?」


「…え?」


なんとそこに居たのは輝夜姫だった。


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