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ピースジュエル  作者: ごあごあ
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選抜戦1

あの不思議な出来事があってから早くも3日経つ。あれからは特に異常なこともなく、いつも通り大学に行き、サークルに行って、帰るというごく平凡な生活を繰り返していた。地上で自分の能力を使えるかどうか試してみたが、どうやら、地上では使えないらしい。だが、三日経った今日、また俺はあの天使とやらに呼び出されることになる。

前と同じく階段を下りた時、頭上が不意に光った。

絶対、あの天使、ここで俺を待ち構えていただろと思いながら目を開けると前と同じ部屋にいつのまにかいた。ただ、前と違うのは、周りにざっと見て、20.30人くらい人いることと、あの天使がいないということだ。何も説明されないまま、20分くらい待っていた。その間に周りの人を観察しておいた。だいたい、みんな10-20才くらいみたいだ。男も女もいる。ただ、共通していることはみんな状況をよく分かっていなさそうな様子をしているということである。また、待っている間に何人か急に現れたりした。

とりあえず、近くにいる人に話しかけてみようと思い立ち上がった。そして、自分と一番年齢が近そうな男に話しかけることにした。

「こんばんは、俺の名前は神谷真司。よろしく。」

と、当たり障りのない挨拶をしてみる。

「あぁ、こんばんは。俺の名前は松下勇気。ユウキって呼んで欲しいかな。」

「分かった。じゃあ、俺のことはシンジと呼んでくれ。俺は今、18才だけど、ユウキは何才?」

「おー、俺も18才だよ。」


と、軽い自己紹介をしているうちに、あの天使が部屋の中心付近に現れた。


「みなさん、今日は集まって頂きありがとうございます。これから、選抜について話したいと思います。今、ここに30人集まっています。その中から3人チームを10チーム作り、勝った3チームが冒険へと進むことになります。なぜ全員で冒険に進まないかというと、神の残り香が一つ所持では絶対に勝てないからです。負けた人たちからは申し訳ありませんが、神の残り香を回収して、勝った人達に付与したいと思います。ただ、能力は、前回とは互い、すぐには発揮しません。冒険の途中で発揮するので、休憩地点となる所にいる神様達に能力が解放されているからその都度確認してもらって下さい。1人あたり、能力を3つまで所持することが出来るので、失礼ですが、9人勝ち上がれるという形式にしました。何かここまでで質問はありますか?」

「冒険するメリットってあるのかよ?」

と、体格がとてもいかつい男が太い声で叫んだ。

「はい。無事、ピースジュエルを回収して頂きますと、その人達の願いをなんでも一つ叶えましょう」

「それが本当なら、たしかにかなりのメリットだな」

と、いかつい男は納得した。

「他に何か質問はありませんか?」

特に誰も質問がなさそうなのを確認した後、天使は続けた

「では、チームを発表します。第一チーム、神谷真司さん、久遠奏さん、速水翔さん。まずはここに集まって下さい。」


俺はユウキに「じゃあな」と軽く別れの挨拶をして、天使の指し示す場所に向かった。


「それでは、あちらの部屋で自己紹介をしといて下さい」


そう言われると同時に部屋の扉が開き部屋が現れた。俺たち一同はとりあえず部屋に入る。その間に他の班が呼ばれていた。


改めて、自分のチームメンバーを見てみた。

1人は少女で、今まで見た女子の中でダントツで可愛い子だった。恥ずかしそうに少し俯いているのもまた可愛い。もう一つは、いかにもスポーツが出来そうな爽やかな男だった。


「じゃあ、俺から自己紹介するね。俺の名前はさっき発表された通り、速水翔。19才だ。チームってことは能力も発表したらいいのかな?俺の能力は電気を操るものだ。と言っても、あまり期待してくれるなよ?今のところ、せいぜい敵を痺れさせるくらいのものだ。」

「電気か、使い方によってはかなり使えそうだな。じゃあ、次は俺が自己紹介させてもらう。俺の名前は神谷真司、18才だ。能力は物体と物体の位置を変えると言ったものだ。ただ、どうやら、その時に見えてるものに限るらしい。」

「次は、私かなぁ。私の名前は久遠奏。18才です。

能力は物を大きくしたり小さくしたりするものです。お役に立てるか分かりませんがよろしくお願いします。」


俺はとても丁寧で可愛い挨拶にふと見惚れてしまった。

こうして、俺らは天使が次に呼びかけるまで話あって待つことにした。



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