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俺たちの逆襲Ⅱ・フレクス解放作戦(ノーザン帝国の侵攻)  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
アスワンへ愛の逃避行

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ノーザンへの攻撃宣言

「アスワン陛下のお言葉に感謝の言葉もありません。」

スウは答礼に立ち上がった。

「追われている私達二人に、温かお言葉と保護を頂き、これほどうれしい事はありません。わがジパングは宇宙大戦終了時より、選抜王政の元、平和と平等を旗頭に今まで、やってきました。

幾多の困難を、皆さんの暖かい心でしのいできたつもりです。

しかるに、最近のノーザンの平時に戦を起こさせるようなやり方は許されるものではありません。力を振るっても、心がついてこないと必ず滅びます。

私はあえて言いたいのです。

憎しみは憎しみしか生まないのです。

愛に勝るものはありません。

ノーザンの人々も今までのやり方を悔い改めて、宇宙の平和に力を添えてくれる事を祈ります。」


スウの真摯な言葉に盛大な拍手が沸いた。

チタなんかは立ち上がって盛大に拍手していた。


その後、ローヤルが立ち上がった。

「アスワン陛下。暖かいお言葉ありがとうございます。」

アスワンにお辞儀をする。

「宗主国のスウ王女の全てを愛せよと言う言葉も感激いたしました。」

ローヤルはそういうと全員を見回した。


「しかし、私はフレクスの傭兵部隊の長。横っ面を張られて、ニコニコ笑っていられるような立場にもありません。」

「3年前、キア王子がノーザンの毒牙によって暗殺されました。

そして、今又、ボストン博士がノーザンのテロ攻撃によって死に、

フレクス自体は宣戦布告もなしに、ノーザンに戦争を仕掛けられ、今、占領下にあります。何万と言う無辜の民がノーザンによって殺されました。

これはフレクスに限らず、ノーザン周辺ではノーザンの利益のためだけに、何万、何十万という民が、虫けらのようにノーザンに殺されています。

もはや、我々の我慢の限界です。

幸いこの放送はアスワンのご好意により、全宇宙に放送されています。

ここで、フレクス評議会を代表して、ノーザンに対して宣戦を布告します。

全傭兵部隊は直ちに全ノーザン船籍に対して、攻撃を開始せよと。」


「ケアル・ナアおよび後方で人の命をもてあそんでいる悪魔どもへ。

今まで死んでいった者達の魂を背負って我々が仇を討つ。首を洗って待っていろ。」

ローヤルは言葉を切った。


「皆、聞いたか、ローヤルは傭兵部隊の数少ない戦力で、史上最強のノーザンに戦うと宣言したぞ」

アスワンは立ち上がった。

「この勇気ある者達に盛大な拍手を。アスワンは出来る限りの援助は惜しまないであろう」

アスワンの宣言にいっせいに盛大な拍手と歓声が会場中を震わした。

このローヤルの宣言はノーザンへの宣戦布告として、長く銀河に語られる事となった。

ローヤルの指導者としての第一歩が記されたのだった。

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