アスワンの歓迎会
パレードの先はパーティ会場になっており、
そこでは、辺境銀河の英雄、アスワン一世自らが出迎えていた。
「ようこそ、アスワンへ」
アスワン一世はスウに手をかけて、オープンカーから降ろした。
「お世話になります。」
スウがお礼を返す。
「さあ、こちらのパーティ会場の方へどうぞ」
そこは、贅をつくした、宮廷料理が一面を覆っていた。
メインテーブルのアスワン一世の横にスウが、
アスタナの横にローヤルが腰掛けた。
あたりはアスワンの財界をはじめ黒い死神部隊やスタッフが揃っていた。
「チタ、ローヤルに負けたんだって」
ナンバー2のニシベがチタに絡んできた。
「何言っているんだ、負けてはいない」
チタが言い張る。
「6回中4回落とされたんだろ」
「スウ王女の前だからあがっただけだ」
チタは食い物を口に次々と放り込んだ。
模擬戦をしたが、ローヤルニはほとんどかなわなかった。
バルナウでも、五分五分の成績だった。
単なる女たらしの烙印は押せず、チタとしては、立つ瀬が無かった。
「今は良いが、いずれ我々の敵になるか」
ニシベがポロリと言った。
「ニシベ、それはラスィを征服してからだろ。まだまだ先の話じゃないか」
チタが笑っていった。
「何十年もかけてられんぞ。チタ、やる時は一気呵成にやらないと」
ニシベが言う。
「ま、今言う事ではあるまい。」
バルナウは言葉を切った。
宴もたけなわだが、ここで、銀河のヒロインとヒーローを迎えられてアスワンとしてもこんなにうれしい事は無い。」
アスワン一世が立ち上がってスピーチを始めた。
「
二人はわが友キアが私に後を頼むと最後に依頼した、ジパングの希望の星である。私が出来る限りの便宜は図ろう。
ノーザンの犬がオーシャンで攻撃をかけてきたが、わが黒い死神部隊が殲滅したと聞く。例え、ノーザンが圧力をかけてきても、安心していてもらいたい。
ノーザンの大国にたった二人で立ち向かった、スウ王女とローヤルに対して、心行くまで、この国で休んでいただきたい。
わが国家は国を挙げて歓迎する。」
アスワンの演説とともに盛大な拍手が沸いた。




