スウとローヤルの愛の休日
青い惑星にローヤルは青のイレブンを滑空させていた。
燃料はほとんど無い。
惑星に着陸して、太陽エネルギーを貯めるしかなかった。
「この島に着陸しない。」
スウは小さな1つの島を地図上に指差した。
「何でだ」
ローヤルが聞いた。
「遠浅でさんご礁がきれいそうじゃない」
「遊びじゃないっての」
呆れたローヤルだがどこでも良かったので、結局その島に、何とか砂浜に着陸させたのだったが。
危険生物がいないか、探りつつ、地上に降り立つ。
ローヤルは慎重に周りを調べていた。
その海の波打ち際にスウが立つと、着ているワンピースを脱ぎさった。
20メートルくらいで立ち上がるとローヤルに向けて手を振った。
「ローヤル、ここまでいらっしゃいよ。」
「まだ、チェックも終わってないんだぞ」
「生体反応は調べたんだから大丈夫よ。危険が迫ればイレブンが教えてくれるわよ」
「それはそうだけど」
「さ、危ないと思うのなら、早く来て」
そういうとまた、沖へ向けて泳ぎ出した。
「たくっ」
ローヤルも慌てて、服を脱いで水着になった。
そして、飛び込んだ。
水は澄んでいて、どこまでも見えそうだった。
ローヤルは途中で立ち上がって振り返った、スウ目指して泳いだ。
逃げようとしたスウを捕まえる。
後ろから伸ばした手がもろにビキニの上から、スウの胸を掴んでいた。
「どこ触ってんのよ」
スウの肘鉄がローヤルのみぞおちを襲う。
そのまま、ローヤルは海の中に倒れこんだ。
スウは逃げようとして、ローヤルが動かないのをみて、慌てて、ローヤルに駆け寄る。
「ローヤル大丈夫?」
ローヤルのかたに手をかけるとローヤルが飛び上がるのが同時だった。
「きゃっ」
「捕まえたッと」
スウは横に抱え上げられていた。
「王女、無茶は止めてください。」
ローヤルは改まって言った。
「私よりもよっぽど向こう見ずの癖に」
スウは膨れて言った。
「何か言いました?」
「いいえ、それよりも、私をじっとさせたかったら、こうやって捕まえておきなさい。」
「はいはい、お気に召して幸いです。」
そういいつつ、やけに胸がでかくなったな、思わず目が釘付けになりそうになるのをかわす。
ローヤルは出来る限り刺激的なスウの水着を見ないようにして、岸に向かった。
「あっそうだ、ローヤル、お礼のキスがまだなのを忘れていたわ」
いたずらっぽくスウが言った。
「お礼って?」
「助けに行ってあげた件よ」
「頼んだわけでは・・・」
ローヤルは否定した。
「何か言った?」
スウがきっとしてみる。
「いえ、何も」
慌ててローヤルは否定する。
「普通はほっぺにキス位してよね」
ほっぺを押さえてスウが言う。
ローヤルの中で抑えていた感情が切れた。
そのまま、スウの顔を近づけるとスウの唇に自らの唇を触れさせた。
スウの目が見開かれる。
口を離そうとしたローヤルだが、次の瞬間スウの両手がローヤルの首を抱きしめた。
今度はローヤルの目が点になった。
また、おもいっきり張られると思っていたのだ。
スウは離されまいときつくローヤルの首に抱きついていた。
ローヤルも、いつしか抱き上げている腕でしっかりとスウを抱きしめていた。
二人は長い間、唇をふれ合わせたまま、抱き合っていた・・・・