救出軍苦戦
「エンジン出力60%」
青のイレブンの目が赤く光った。
「くっそう、越えられない。」
スタッドが叫んでいた。
思ったよりノーザン部隊の防御網は分厚く、戦力も豊富だった。
右のベリアルにビームライフルが貫く。
爆発が起こる。
突っ込んでいく、傭兵部隊だが、
ノーザンの機動歩兵部隊も善戦していた。
また、数も多かった。
突入するたびにはじき返されているのが現状だった。
右手で大きな爆発があった。
味方の中型戦闘艇が、爆発したのだった。
スタッドは少しあせり出した。
ジパングの第四艦隊もノーザンの2軍の主力と対峙していた。
「右舷30度、第2軍主力60隻です。」
「よし、主砲全砲発射」
一斉にジパングからブラスターが発射された。
ノーザンからも撃ち返して来る。
ジパング艦隊は4列縦陣に対して、
ノーザンは面で対していた。
6隻×10隻で、面で先頭の艦に集中砲火を浴びせようというものだった。
横っ腹を見せるので、ジパング軍は防御は不利だったが、砲門は後部主砲も使えて、砲数は多かった。
高速で回り込もうとするが、ノーザンは角度を変えることで、後ろには回りこませなかった。
一定の距離で、砲撃をかけてくる。
「フリゲート艦アパッチ11撃沈。重巡ハル、大破戦闘不能です。」
「敵左舷の4隻に砲撃を集中せよ」
ラッセルは命じたが、苦戦は必至だった。