ラッセル 作戦開始
「指令、ワープアウトまで後10分です」
ラッセルにオペレーターが報告した。
「よし、全艦隊攻撃用意。機動歩兵は全機発進準備」
「了解しました。」
「全艦隊、第一級戦闘配置、機動歩兵発進準備」
オペレーターが復唱する。
「諸君、ラッセルだ。」
インカムを持ってラッセルが話し出した。
「今回、ノーザンはわが国の保護国フレクスに宣戦布告もなしに、攻撃をかけてきた。
更に卑劣にもボストン博士を暗殺した。
そして、今また、スウ王女を処刑しようとしている。」
「指令、それは違うような」
副官のスタインバック准将が声を上げたが、ラッセルは無視する。
「キア王子が暗殺されてから3年。
前回に懲りずまた、やってくれたのだ。
そして、前回、その無法者がどうなったかは諸君の知るところだ。」
艦橋をラッセルは見渡した。
「諸君らのおかげで悪逆非道のノーザン艦隊は全滅した。
今回はその残党の2軍が相手だ。
あの時も敵は2倍いた。
今回も敵は2倍だ。
条件は同じだ。
オリオンの指示は前回と同じ、スウ王女とローヤルを助け出すようにとの事だ。
諸君、ジパング最強の我が第四艦隊の力を見せようではないか。
ノーザンの間抜けどもに、フレクスに侵攻した事を死ぬほど後悔させてやろうではないか」
ラッセルはインカムを置いた。
一方、ノーザンの2軍は迎撃準備を着々としていた。
フレクスへ侵攻してくると見られた、傭兵部隊の最短ワープアウト地点を中心に、10隻の艦艇と300機の機動歩兵を待機させていた。
その前方ステーションの側に10隻の艦隊が固まっていた。
更にフレクスを間に挟んで反対側に50隻の2軍の主力がいた。
そして、フレクスの衛星軌道上に500機の機動歩兵を散開。
更に地上にはローヤルの処刑地点を中心に100機の機動歩兵を散開させていた。
「完璧だな」
カルガッタ大将は自画自賛した。
「例え、ラッセルの第4艦隊が攻撃してきても、十分に耐え切れるでしょう」
副官が言った。
「これで、フレクスも終わりだな」
カルガッタは感慨深げに言った。




