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心労のローヤル
ローヤルは疲れていた。
キア王子の遺言を守るために、自分なりにがんばってきた。
「ジパングを頼む」
自分なりにやってきたと思う。
しかし、キアが殺され、今回、ボストンまでが殺された。
フレクスも占拠され多くの仲間が殺された。
いままで、必死にやってきたが全然改善されない。
ノーザンはしつこくて、叩いても叩いても起き上がって手を変え品を変えて攻撃してきた。
薬品付けされた体で朦朧とする意識の中でローヤルは
もうどうでも良くなってきた。
「ローヤル」
遠くの方でクリスの声が聞こえた。
しかし、ローヤルは無視した。
「ローヤル」
今度はスウの声だった。
それもローヤルは無視した。
心の中はむなしさと空虚が埋めた。
「もう十二分にやった。俺は休みたいよ」
ローヤルは眠りに入った。