表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で嫁に行き遅れました  作者: 白川れもん
本編
5/21

ラン様よりも

 部屋へ入って、火照った顔を冷まそうと、顔から手を離した。次の瞬間。


「っつ!!」


 なんということだ! イサックがいる! いや、正確には、ラン様だけど!

 先程イサックを見るのが恥ずかしくて、部屋に入ったのに! 部屋中イサック(ラン様)だらけでは、ないか!


「くっ、なんたる失態! 今や、私の眼に、ラン様は」


 いない! のか! 完全にイサックにしか見えない。 

 今もなお、私の頭は混乱していた。イサックに言われた言葉が、頭から離れない。


「私なんかが、こんな、照れているなんて、おこがましい、おこがましい、とは、思っているけれど!」


 どうしよう、ドキドキする! 笑顔が、好き、なんて! そんな、そんな少女漫画のような台詞を、自分が言われる日が来るとは!

 そんな、たったその言葉だけで、こんなに嬉しいとは。


 ああ、どうしてラン様グッズを、こんなに生産してしまったのか! まるで、まるで、イサックが大量にいるみたいでは、ないか! 見られてる……大量のイサックに見つめられて……。



 私はこれ以上無いくらいのスピードで、イサック(ラン様)グッズをひっくり返し、引き出しやベットの下に隠した。

 終わった頃には、かなり息が上がり、虫の息状態。自分の運動不足を後悔した。


 イサックを隠すまでは、良かったが。

 何かで気を紛らせたい。が、描き途中の漫画も、もちろん、眼の届かない所へ。

 そこで、気づいた。私、ラン様以外何もなかった! 何をして時間を潰せば良いのだろう?


 ぼーっとしていると、やはり思い出すのは、先程の出来事で。


 何を乙女思考に浸っているの! イサックが好きなのは、笑顔よ! 私ではない。シャンリ、あなたが意識しているのは、お門違いよ! 絶対!

 でも、笑顔、ってことは、私の、笑顔、で、あって……つまり、私、なんじゃ……?


 いや、違うだろ、ないない。あの、あのイサックですわよ? ありえないわ! 私は、あの、シャンリよ! 長女で、破談されまくった、不細工な、この国の、シャンリ様よ!

 無いわ。美人と不細工なら、どんな人間でも、美人を取るに決まってる! 私だって美人が良い!



 …………止めよう、惨めだ。


 それにもう、何と言われたかも、怪しい。私の妄想であって、都合のいい解釈だったのよ。

 そう、そうよ! これはもしかして、妄想なんじゃ? 夢かしら? 白昼夢?


 だが、同時に、こう思う。

 そのどれだとしても、イサックに会うのを、緊張してしまうだろう。

 これだから、喪女は! 耐性のない喪女は!



 当然の事ながら、こういった事に、前世含めて、経験が無い。そういうのと無縁だと思っていたし、類は友を呼ぶ方式で、周りにも無かった。

 つまり、知識も無い。よって、どうする事も出来ない。



 ……寝よう。寝たら忘れる、たぶん。

 もし、私の勘違いや聞き間違いなら、下手なことを口にして、恥をかくかもしれない。私もイサックも。一方、寝て忘れれば、恥をかく心配も無い。

 こういうときは忘れるのが一番いい。


 破談され続けたときも、不思議と眠気は来たし、ショックだったりお父様達の面子だったり考えて、ストレスもあったけれど、寝ることは素晴らしいのか、心を落ち着かせてくれた。

 そう、だから、こういうときも寝ればいいのよ。いつも寝不足気味なんだもの。すぐに眠りにつけるわ



 ベッドに横になり、なんとなくフワフワとした面持ちのまま、静かに眼を閉じる。

 瞑想さながら無になると、ほどなくして眠気が迎えに来てくれた。




 意識の底で、軽く扉を叩く音、低く良く通る声。


「──様。──です。──シャンリ様、夕食のお時間です」


 嗚呼、イサックの声に違いない。


「…………はい、今、行きますわ」


 ぐーっと腕を伸ばし、欠伸をする。良く寝た、もうそんな時間か。


「もしや、寝ておられたのですか? お呼びしたのは、これで三度目です。ゆっくりで構いませんよ」


 なんだ、そんなに呼ばれたのね。私、寝過ぎたわ。イサックに申し訳ない。

 それにしても、今日のイサックは、いつもより声が柔らかいような……? 何か良いことでも――――! 


「あっ!」


 思い出した! 寝る前の出来事を! 何で、今思い出してしまったの!


 すでに支度は済んでいて、後は扉を開けるだけだった。恐らく、イサックは扉の前に、いるだろう。

 行くべきか、否、行くしかないのである。

 深呼吸をする。大きく、でも、音に気を付けて。胸に手を当て、自分に念じる。

 シャンリ、いい? 自意識過剰だけは、ダメよ。乙女思考も、ダメ。良いように解釈しても、ダメ。そして、イサックは、美人がタイプ(たぶん)、と。よし。


 扉を静かに開けると、やっぱり涼しい顔して、でも微笑みを持って、立っているイサック。いつもより、楽しそうだ。


「ま、待たせたわ。ごめんなさい、熟睡していたみたい」


「いえ、睡眠は大切ですから。よく、眠れましたか?」


「え、ええ、まあ」


 何だろう、いつもより近い、気がする。距離がね、物理的にも、精神的にも?

 いつも通り、地図片手に歩くけど、直ぐ背後にイサックがいる気がする。怖くて振り向けないが。微かに聞こえる足音が、いつもより近い。

 そして、さっき、イサックが微笑んだのも、そうだが何よりも。


「シャンリ様は、別邸へ出向いた事は、ありますか? そこからは、とても綺麗な、海が見えるのです。海は美しいですよ。青く、とても、広いのです。シャンリ様も、気に入るでしょう」


 こんな話をするような、男ではなかった。


「そ、そう。良いわね、海。見てみたいわ」


 私は、海を見たことが無い。この世界では。

 そんなことより! イサックはどうしたのか? 理由は分からないが、とても饒舌だ。


「別邸も良い建物なのです。ここよりは、小さいですが、庭の緑が豊かで、たくさんの果実も植わっています。設備も整っていますし、過ごしやすいのですよ。どうですか? とても行きたく、なりませんか」


 そういえば、別邸などいつ建てたのだろう。お父様の指示かわからないが、土地はあるこの国。

 建てる資材もあるのかしら。

 隣国との距離は遠いと聞くから、とても広い土地を有していることは確か。そして、それを見張るために、相当の数の兵士を国外に置いているのも知っている。


 つまりは、土地も食料も、人々も。この国は裕福な方なのね。別邸だって建てられるのに……お金もあるのかしら。


 どこまでも無知な私。

 お母様もそうだが、この国では男性がほとんどの管理をしている。経営や国の管理はお父様やイサックなどの階級の人の仕事なのだろう。

 一般市民は家事や子育てが女性だが、私にそんなものは必要ないので……つまりは何も知らないし、していないのである。

 ぶすのくせに、身分ばかりは良いんだから、と自分で呆れる。



「そう、ね? とても良い場所なのね。行ってみたいわ」


 そんな別邸を、イサックはめちゃめちゃ勧めてくる。何故? 笑顔好き発言など、どこかに忘れてきたのかな?

 距離が縮まったのは良いが、よく分からない。


「…………で、では、行きましょう。その、俺と」


「ええ、行きたいわね」


「あ、ありがとうございます! では、その、い、いつにしましょうか?」


「は、え、いつ、と言うのは?」


 立ち止まり、振り返ってみる。やはりイサックは、いつもより、二歩分くらい近くなっていた。



 それより、別邸へ行くのは、良いけれど、いつ? って。まさか、まさか、二人で行くのだろうか?

 そりゃ、お父様にもお母様にもリンにも、誰にも聞いていないし、私を連れて行ってくれるとは、思っていない。

 だからといって、イサックと二人、というのも。その、あんな照れくさい思いをした、ばかりだし。


「あの、別邸へ引っ越す、日付けですが……何か不都合でも?」


「ひっ? ひ、引っ越す? え、引っ越すのかしら、私?」


「…………別邸での、同居は、嫌ですか」


「どっ、へ?」


 ど、どどど、同居? イサックは何の話をしている? 私は何か聞き逃したのかしら。

 まさか、お父様がいつか仰っていたあの話? そ、それにしても早くない?


「同居が嫌なら、せめて、せめて、旦那様のお許しだけでも」


「お父様の許し?」


 な、何? 何の話をしているの? そんな、同居だとか、お父様の許しだとか、まるで、まるで、イサックと私が、け、けけけ、けけけけけっこ、結婚する、みたい、な?

 いや、無いけど! ただ、それっぽいな、と思っただけでして! そんな、自意識過剰なポジティブじゃないけれど! 話の流れでね、ね?



 微笑んでいたイサックが、じわじわ無表情になり、眉間に皺が寄る。

 何を言っている? と眼が。話が噛み合っていないのに、気づいたのだろう。


「…………行きたいと、言ってくれましたよね? 俺の建てた、別邸に」


 その瞬間、目を見開いた。ひゅっと小さく、喉が鳴った。


 今までの別邸の件、もしかして、イサックが建てた別邸の話だったの? これは、これは、もしかしなくても、求婚されてる?

 いや、幻聴かも知れ……。


「分かりませんか、この意味が」


「わ、わわわわ、わかりまする」


 私は慌てる。

 これは、求婚だ。


 自惚れではない、これは前世で言う、味噌汁作ってくれ、的なやつだ。

 存在は、知っていた。こういう言葉を、縁談の際に聞いたら、それが求婚の合図よ、と。

 頭に 叩き込まれた。言われたことなど、無かったが。


 この世界では、住まいを建てる、つまり、建築し、その建てた家に、一緒に住む、まあ、生活しようと。そういうのが、求婚らしい。

 ようは、男性側としては、好きな女性に何も言わないまま、新婚生活をするであろう、家を、先に建てる、というもの。

 そして、建てた後に、一緒に住んでくれないか? と、初めて問う。今の若者達は、もうしないらしいが。だが。


 なにせ、私は、これでも一国の姫だ。

 古かろうが、何だろうが、関係ない。実際に、直ぐ下の妹、シェルも、何度か言われたと、胸を張っていた。



 いや、しかし、これは、冗談、という可能性もある。イサックが冗談を言うところを、今だ見たことは無いが、可能性はある。

 例えば、そう、お父様に言われた、とか! 仕方なく、仕事の延長ってことよ。


「イサックは、その、それは、自分の意思かしら?」


「……どういう意味ですか。自分の意思以外で、このような話を、するとでも?」


「そ、そうよね、そうよ。そんな人、いませんわよね。うん、ごめんなさい…………………………少し、考えさせて貰えるかしら」



 私は、この場を放棄した。逃げよう。後で、考えよう、と。そうすれば、ほら、お父様も言っていたじゃない? 何かあれば、いつでも話を聞く、的な事を!

 まあ、本心ではただ、自分の中で整理しきれなかったのだけれど。

 ちらり、とイサックを見上げると、眉間に刻み込まれた皺は、そのままに「畏まりました」と頷いた。



 互いに無言のまま、食事場まで来て、イサックは去っていった。



 そして、食事を囲み、パンをひとつ、摘まんだところで。

 あれ、もしかしなくても、先程のは、人生最大のイベントじゃね? と気づいた。

 この決断が、私のこれからの人生も決めるのでは? あれ、超重大じゃね?


 何故イサック? 何故なの? どこ? どこでイサックとのイベント、フラグがあったというの! 

 これでも前世では、乙女ゲームを数々、プレイしていたというのに! 分岐を間違えたことなど、無かったというのに!


 イサックの好感度を上げたのは、いつ? それよりも、こんな、きゅ、求婚されるようになるまでの、イベント的なの、本当にあったか?



 変化とか、そういうのをさ、普通は気づくのでは? あ、こいつ、私に気があるぜ、ひゃっはー……的な?

 イサックの隠し方が、上手いのか。私が気づかなかったのか。たぶん、ほぼ私だな。

 リアルとゲームは違うのか?


「ふぅ」


 深呼吸をした…………落ち着いて考えれば、気づくもなにも、私、正解知らないじゃない。どういう仕草や言動が、好感アリなのか、私、知らないわ。気づけ、いうのがそもそも間違っているのよ!



 パンを頬張り、ビーフシチューを続けて口に入れる。



 とにかく、だ。イサックとは、顔を合わせずらい。何を言われるか、分からない恐怖。そして、地味にかなり喜んでいる、私だが「求婚の件、本当は冗談です」と言われた日には! もう立ち直れないし、ラン様がイサックに見えるから、アニメや漫画に逃げることも、出来そうにない。

 八方塞がりとは、この事か!


 とりあえず早くご飯食べて、イサックと会うと気まずい。


「お姉様、頬張りすぎよ、見苦しいわ」


「ごめんなふぁい」


「こら、口に物を入れて、話すものではないわ、シャンリ」


 お母様に怒られてしまった。


「そうだぞ、シャンリ。どうした、何かあったのか?」


 低く頼もしい声に、顔を上げた。そうよ、お父様がいたじゃない! 今がそのときよ! 


「あの、お父様? 私、ご相談があるの」


「……そうか」一瞬、険しい顔をしたお父様は「…………では、後で、俺の部屋まで来なさい、一人で来れるか?」とすぐにいつもの表情に戻った。


 お母様とリンがいる前で、相談内容に触れるか、内心びくびくしていた。それを、お父様は察したらしい。

 お父様の部屋か、行けるかしら?

 だが、ここで、一人で行けない、と言ったら、やっぱり案内に来るのは、イサックだろうか。だとしたら、答えは決まっている。


「行けますわ」


「なら、良い」


 よし、後でお父様に相談してみよう! 久しぶりだからな、少しドキドキする。しっかり話せるかしら?



「お部屋まで、お付き添い致します」


「あら、早いわね、イサック。シャンリは、まだ、食べ終わっていないわよ?」


 明らかに、息切れしているイサックは、お母様の言葉に「申し訳ありません。では、扉の前で、お待ちしております」と、少し息を整えながら、出て行った。


 やられた。あれは、私を逃さない気だぞ! まさか、やっぱり無かった事に、とか、そういうことを、言われるのかしら。

 そうなったら、お父様のところにも、行く意味が無くなるじゃない!


 せっかく、部屋で少ししてから、こっそりお父様のところに、行こうと思っていたのに!

 イサックからラスボス臭がする。手強いラスボスね。あれよ、復活するタイプ。



「い、行きましょうか」


 食べ終わったあと、逃げられずに、イサックの所へ。


「はい、行きましょう。先をどうぞ」


「え、ええ、そうね」


 いつも最近は、こんな感じだったのに。背後からイサックの視線を感じる。そして、距離も、また近い気がする。


 何故だろう、ソワソワする。凄く、逃げ出したい気分になる。

 会話、した方がいいかな? でも、求婚破棄を言い出す機会を、自ら作ってしまう気がする。

 それに、いつもどうやって部屋までの距離を歩いていたっけ? どうやって話していたっけ?


「……一つ、質問をしても、宜しいでしょうか?」


 ひっ! 来たっ! 来たよ、旅に出たばかりの私に、ラスボスが! れ、レベル上げを……せめて、レベル上げをさせてくれ!

 頑張れ、気合いで乗りきれ! 大丈夫、たぶん、HPが三くらいは、残るだろう。


「な、何かし、ら?」


「俺の、その、求婚の件ですが、考えさせて欲しい、と、シャンリ様は仰いました。あの、それは、いつまででしょうか?」


 ……正直に言おう、そんなこと、全く考えていなかった。

 さて、何て返事をするべきか。一週間なんて、無理だし、かといって、延ばせば延ばすほど、イサックに申し訳ない。それに、考え続けるのも、疲れる。


「そ、そうね、えっと……」


「俺は、なるべく早く、返事を貰いたいのですが」


「ええ、そうよね。だから、その、まあ、そうね」


「三日、ですか?」


「はい? ……あのね、イサック?」


「あ、ありがとうございます! では、三日後に、お返事を聞かせて下さい」


「え、ちょっと、待って! 今の、今の『はい?』は、意味不明の『はい?』であって、了承の『はい?』では、無いの!」


 思いっきり振り返ると、イサックは、困惑気味に、こちらを見ていた。

 いや、私だって、自分が、何を言っているのか、分からないけども!


「……シャンリ様? 何を言っているのか、分からないのですが?」


「……奇遇ね、私もよ」


 はぁ、全く、どう言えば良いの? ああ、三日以外の期間でも、言えばいいのかしら? でも、どうしたものか。


 とりあえず歩こう、と、再び前を向いて、一歩、踏み出した時だった。


「おや、いつの間にか、お部屋に着いておりましたね」


 や、やっちまったああ!! え、ちょっと、待って! 違う、このままじゃ、三日になってしまう!


「では、シャンリ様。ゆっくりと、お休み下さい」


「ちょ、ちょっと、待って、イサック!」


 眉間に深い、それはそれは、深い皺を作ったイサックが、立ち止まって、振り返った。

 ひっ! 怒ってらっしゃる? え、何で? 私、引き止めただけだよね? な、なんなの? どうしたの? また地雷なの?


「あ、え、イサック? どうか、したのかしら?」


「……何かご用でしょうか?」


 怒っている……何故? いつもより、声が低い。どうしたの、何があった?


「……何でも、ないわ」


 頬が引きつるのが、分かる。最悪だ。


「そうですか、それでは、三日後の夕食前、楽しみにしております。お休みなさい」


 一転、微笑みを残して、イサックは去って行った。

 何? 何が起こった? 物凄い、爽やかな笑顔だったけど? さらっと三日後って聞こえたし、くそ、やられたのか、私は。


 そうとなれば、三日で決めてやる!

 まずは、やっぱり、お父様に相談かしら!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ