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夢のセカイ

気がつくといつも同じ夢を見ている。

天気は日によって違うが大抵が曇り空で生温い空気だ。

夢の中なのに嫌に現実味があり、草木や土の香りが鼻孔をくすぐり、湿り気のある風が頬を撫でていく。

古びた門をくぐるとロココ調の大きな塔のような建物が見えてくる。

そしていつもここで目を覚ます。

いつも通りシャワーを浴び身支度を整え朝食を軽く取り家をでて、

いつもと同じ道を歩きいつもと同じ時間に帰り眠る。

そして今日も同じ夢を見る。


また今日も同じ夢……

この夢を見るのは何度目だろうか。

この夢にはなんの意味があるのだろう。

フロイト先生ならすぐにでもわかるのだろうが、残念ながらそんな知識は持ち合わせていない。

いつもの塔が見えてきた、そろそろ目覚めるのか。


そんな事を思いながら歩いていくが今日に限っては目覚める気配がない。

この塔までの道のりは何百回と見てきたが塔の中は一度も見たことがない。

そろそろ中が気になってくる。もしかしたらこの夢の原因もそこにあるのかもしれない。


重い扉を開いた先にはパーテーションなどで区切られていない

広い空間、吹き抜けの天井と壁沿いの螺旋階段

ところどころにフロアのようなものが見受けられる

そしていたるところに大きな本棚が陳列されている。

「図書館?なのかな」

薄暗くシーンと静まり返っていて、図書館独特の古い紙のにおいがやけにリアルに感じられる。


入ってすぐの1階部分のみ散策してわかったが、

通常の図書館と違い、ジャンル名などの表札は存在しないようだ。

タイトルごとに並べられているというわけでもない。

また、背表紙にはタイトルだけ書かれており、著者の情報はまったく書かれていない。

適当な本を一冊とり開いてみる。


「え?」


その瞬間目の前が真っ白になり意識が飛んだ。






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