第44話 ヨシトと老人
ヨシト達が要塞都市ゴルゴダに来てから4日が過ぎ、残り滞在時間は一週間となった。
初日には色々あったが、ヨシトとレミルとリンダは互いを更に理解でき、結果、ますます仲良くなったと言える。
二日目、ヨシトはリンダに頼んだ強化人間の資料を閲覧する為、リンダの曾祖父であるクレイ=ハミルトンと共に資料館を訪れた。
通常は、歴史家や医師などにしか閲覧許可が下りない為である。
ほとんど一日かけて読みこんだ資料は、無機質な報告書や数字の羅列で、その内容もヨシトには興味深いものは無かった。
ただ、観察日誌と名付けられた資料には、人体実験の様子が克明に記されており、まるで実験用のサルでも扱うような冷酷さに怒りを覚えた。
そして、その資料の随所に、今の医学に通じる内容が記されていた。
彼は、その無情さに心が痛かった。
あるいは、自分も彼らと同じ運命をたどっていたかも知れない。
彼らの犠牲により、後世に多くの人命が救われたので決して無駄ではない、とはヨシトには軽々しく口に出来なかった。
帰り際にクレイさんに聞いて、彼らの名もなき墓標に訪れた。
町の片隅にある、古ぼけた石碑には『英霊たち永久に眠る』とだけ書かれたいた。
(彼らの魂をお救いください)
ヨシトは、女神様祈った。
三日目の朝食はヨシトが作り、ハミルトン家の人々にふるまった。
その時に、朝食以外は自分で作る旨の了解をハミルトン氏から貰っている。
この町は、広さの割に人口が少なく、昨日開いてる店を捜すのに苦労したからでもある。
昼食と夕食を一緒に作り、密封して浄化魔術で滅菌しておけば、二食分の出来上がりである。
その後はゆっくり散歩、そして風景のスケッチでほぼ一日を過ごし、夕方からは皆で温泉に行く事となった。
町の中にある銭湯の様な温泉施設は、混浴で薄い湯着を着て入るため、日本での習慣が抜けきらないヨシトには目の毒だった。
泉質は、ほとんど癖の無い透明なもので、温度も少しぬるめで湯船が深い、と言うか温水プールのようだった。
日本の温泉に慣れていたヨシトは『北欧か!』と突っ込んだが、それを理解出来るものはおらず、レミルやリンダからは、生温かい目で見られた。
四日目は、何故かヨシト達を気に入ったクレイさんに、一日中引っ張り回された。
朝から飛空車で町の外にレミルと共に連れて行かれ、薬草や生薬の材料の採取の手伝いをさせられたあげく、クレイさんの友人たちにリンダの婿候補だと紹介され、一悶着あってリンダが乱入する騒ぎとなった。
どうやらクレイさんは、リンダが可愛くて仕方ないみたいだが、困った方向に愛情が暴走しているようだ。
何とかリンダをなだめて、今度は4人で行動する。
クレイさんが、これから精霊族のコミュニティに行くと告げると彼女は反対したが、ヨシトとレミルの賛成で、なし崩し的に参加させられた。
精霊族のコミュニティでは、色とりどりで少々形状の異なる人魔体系の人々を見かけたヨシトは「あれは、ペプ○マンに似てる。向こうに居るのはウルト○マンか」と全く自重せずにはしゃいでいた。
だか、彼らに話しかけてみると、何だか無愛想で此方を見下している感じがして、ヨシトとレミルはゲルギッチ教授の事を思い出し、彼の様な人に巡り合った幸運に感謝した。
コミュニティでの研究施設は多くが地下に造られ、ここが強化人間の実験施設跡地だと知っているヨシトは、複雑な気分になった。
その一方、大はしゃぎしていたのはレミルで、特に薬学の実験施設になるとクレイさんに熱心に、しつこいほど質問を繰り返していた。
将来的には本当に、この町に移住してくるかもしれないと他の3人は思った。
こうして本日5日目になった訳だが、ヨシトは自分の客間で机に向かい、原稿を書いていた。
レミルは今日も研究施設へ、リンダは地元の友人宅に訪問、そしてヨシトは他に予定もなく、暇でする事が無かったからだ。
そもそも、今回のゴルゴダでの滞在は骨休めのはずだから、彼の姿勢はそれと矛盾しているが、ヨシトは気付いていない。
だが、この四日間は妙に浮かれていた彼には、ちょうどいいかもしれなかった。
お昼までの間に、素晴らしい速さで原稿を書き上げたヨシトは、ふと、我に返った。
(いかん! これじゃあまるで定年後のサラリーマンではないか)
実際、それでいいのだが、日頃の習慣とはこういった時に現れるものだ。
なんとなく罪悪感を感じた彼は、一階に下りて行きハミルトン夫妻に何か手伝う事がないか尋ねた。
「あらまあ、ヨシト君は暇なのかしら。でも患者さんも少ないし大丈夫よ」
「ヨシト君、この町をゆっくり散歩してきたらどうだろう。何か興味深い発見があるかもしれないよ」
ハミルトン夫妻にそう言われ、ヨシトは出かける事にした。
昼食を済ませ、昼過ぎからブラブラと町を歩く。
(これから一週間どうしよう。…ああ、何もしなくて良かったんだ。何だか昼間っから出歩いていた、日本のおばさんの気持ちが解るな)
天気は良いが、気候は肌寒く風も少し強い。
どこかに面白いものでもないかと、町の中心部を練り歩くと一件の魔道具屋を見つけ、中に入ってみる。
20畳ほどの店の中には、主に生活魔道具が並べられ、カウンターの向こうには獣人族の老人が腰掛けていた。
その男は熊人で、顔には深いしわが刻まれ100歳は超えているかもしれなかった。
「見かけん面だな。何しに来た」
一応、客かもしれないヨシトに、そんな聞き方はないだろうが、ヨシトは気にせず挨拶をする。
ヨシトがハミルトン家に世話になっているリンダの友人だと説明すると、顔をくしゃくしゃにして笑い、老人の態度は一変する。
「ほう、お嬢ちゃんの学友さんかい。こんな田舎に来て退屈じゃろう。それとも何かい、客だとでも言うのかの」
ヨシトは苦笑を浮かべ、事情を説明する。
「暇ならわしと一局指さんか。見ての通り客などおらん。暇つぶしにはなるじゃろうて」
そう言って、カウンターの上に老人が置いたのは、日本での将棋に似たテーブルゲームであった。
ヨシトは、今まで一度も対局した事は無いが、知識だけはあるので相手する事にした。
カウンターの前の椅子に座り、対局を始める。
15分ほど経つと対局は終了し、当たり前だが老人が勝った。
「お前さん、名は何と言う?」
「ヨシト=ウッドヤットです」
「なあ、坊主。初めて指すと言うのは嘘じゃろ」
「いいえ、本当ですよ。何かおかしいですか?」
老人は、しばらく考えてヨシトに話す。
「駒のつながりをきちんと把握しておるじゃろ。それに、後半になれば手ごわくなったぞ。…まあいい。もう一局指そう」
これは、ヨシトが日本で少し将棋をかじっていた為であるが、彼にその意識は薄い。
「いいんですか? 俺は暇ですけど、開店中ですよね」
「ふん! かまわん。客が来たら中断するからの。さあ、もう一局じゃ」
(こんなとこが田舎の店って感じだなぁ)
ヨシトにも異存なかったので、再び対局を開始する。
20分後、対局は終了した。
再び、老人の勝利だ。
「もう一局じゃ!」
「リラスさん。俺じゃあ相手は務まりませんよ。実力の差があり過ぎます」
対局中に、彼と話をしていたヨシトは、熊人の男の名はリラスといい、この店のオーナーで100歳を優に超えている事を知っていた。
「かまわん、もう一局じゃ」
これは、この後も相当しつこく付き合わされると思ったヨシトだったが、どうせ暇だからと割り切り、リラスに付き合う事にした。
ヨシト自身も、この将棋を嫌いでなかったのも大きい。
25分後、対局が終了した後にリラスはヨシトに尋ねる。
「お前さん、何者じゃ? 年は11だと言ったのは本当か?」
この年寄りは痴呆が進んでいるのかと、失礼な事を考えたヨシトだが、
「はい、11歳です。それに、ただの学生ですよ」
と応えた。
「もう一局じゃ」
「はい。こうなりゃ徹底的に付き合いますよ。リラスさんの相手が務まるように頑張りますからね」
「ふん! 大口をたたきよって。ならば店じまいまで付き合え」
その後、リラスの言葉通り、閉店まで対局が続けられた。
二人は結構仲良くなり、来た客には何故かヨシトが応対させられたりしたが、それを含めても楽しい時間をヨシトは過ごした。
帰り際に、リラスがヨシトに話しかける。
「暇なら、また明日も来い。それと、これを読んどけ」
そう言って手渡されたのは、定跡集と詰め将棋の本だった。
「はい、急な予定が入らなければ必ず」
そう言ってヨシトは、ハミルトン家に帰っていった。
次の日、開店時間に合わせ、ヨシトはリラス魔道具屋に足を運ぶ。
「ふん! いい若いもんが暇な事じゃな。まあいい、今日も相手してやろう」
ヨシトは、頑固な老人の言葉に気にした風もなく、
「はい、お願いします」と応え、何だかまるで店員のように、接客まで務めた。
「リラスさんは、昼食はどうされるのですか? 俺は弁当を持参してますけど」
「お主は、ここを何じゃと思っておるのかのう。まあよいわ、飯は孫娘のコゼットが運んでくる」
聞けばリラスは独り暮らしで、昼食は孫娘が、夕食は閉店後に近所の店に食べに行くそうだ。
「一緒に住まないんですか? 何かと不便でしょう」
「孫と言っても50過ぎじゃ、連れ合いもおる。別に困ってもおらんしのう」
まあ、あまり立ち入った事を聞くのもなんだと思ったヨシトは、再び対局を続ける。
対局途中には、リラスとヨシトは色々な話をする。
リラス魔道具店のことやゴルゴダのこと、何より気が合ったのは、魔道具に関する事だ。
ヨシト自身が魔道具の改良をしている事を話すと、マニアックな談議に花が咲く。
「それにしても、此処に置いてある魔道具は、ずいぶんと年季が入ってますね」
「はっきりと型遅れじゃと言えばいいんじゃ。変な気を使いおって」
「新しい道具は取り扱わないんですか?」
「ふん! こんな田舎じゃ高いものなんぞ売れん。それにわしも直せん」
「確か、出張修理までしているんでしたね。大変でしょうね」
「年寄り扱いするな、若造が! わしはピンピンしておる。そもそも、ゴルゴダの獣人は120までは生きる」
(確かに元気そうだ。魔素ラインの影響だな。ここは、老後を過ごすには良い場所だな)
自分の年を忘れ、年寄りくさい事を考えるヨシト。
そうしていると、獣人の女性が店に現れた。
ヨシトが、お客さんだと思い席を立つと、
「さっき言った孫娘のコゼットじゃ」と言うリラス。
「あら、お客さん…じゃないようね。将棋の仲間かしら?」
「はい、ヨシト=ウッドヤットと言います。リラスさんには、俺の暇つぶしの相手をしていただいています」
「まあ、それはお気の毒様ね」
「うるさいわい! 飯を置いたらさっさと帰れ」
「はいはい、そうしますよ。じゃあウッドヤットさん。おじいちゃんのお守をよろしくね」
そんな感じで、一日は過ぎていく。
次の日も、また次の日も、ヨシトは魔道具店を訪れる。
ヨシトはこの偏屈爺さんを、年の離れた友人の様に思っていたのだ。
恐らくリラスもヨシトを気に入っているのだろう。
実際、お互いが何となく話が弾み、何だか知らないが、修理の依頼に来た客から預かった魔道具まで、ヨシトになおさせる始末。
これは、普段のリラスを知る人物から見れば、驚嘆に値する事だろう。
「ほう、手際がいいのう。お主、わしが死んだらこの店を継ぐか?」
ヨシトの魔道具修理を見て、目を細めるリラス。
「120まで生きるんでしょ。でも実際、後継者はいないんですか?」
「おらんよ。こんな田舎のさびれた店など、誰が継ぐ物好きなどおるか」
「それなら俺にも勧誘しないで下さいよ」
「お主は物好きじゃろうが」
この頃になると、お互い遠慮がない。
「でも、店が無くなれば、困る人もいるでしょうに」
「ふん、此処みたいな専門店じゃないがの。もう一件、店はある。たいして困らんよ」
「それは知りませんでした。何処にあるんですか?」
「中心部にあるわい。役所の近くじゃ。人間族のこせがれがやっとる店じゃ」
「帰りに覗いてみようかな。ここよりは大きいんでしょうね」
「はっ! お主と同じで、でかいだけじゃ」
「リラスさんも大きいでしょうに。熊人の特徴ですね」
対局をしながらリラスとする話は、ヨシトには楽しいものであった。
一日を終え、帰りに寄ったその店は、魔術機械まで扱っている新しく大きな店だった。
だがヨシトは、リラス魔道具店に比べると、ちっとも魅力的に感じなかった。
(偏見だろうな。客観的に見れば、ここは全てにおいて優れているのに)
ヨシトはそんな事を考えつつ、何も買わずに店を後にした。
ヨシトが、リラス魔道具店に通い出して7日が過ぎた。
店を訪れる人達や、孫娘のコゼットさんとも打ち解けたヨシトだったが、もう明日は首都へ帰宅する。
将棋の対局は、最近はヨシトが勝ち越しており、当初の公約は果たされた格好だ。
「リラスさん、明日ネオジャンヌに帰ります」
「ふん、帰れ帰れ。せいせいするわ」
そんな会話もヨシトには名残惜しい。
この老人は、偏屈だがヨシトにとっては何の問題もない。
ヨシトには、いや、この世界には、相手の喜怒哀楽を感じる思考力があるのだから。
「また暇な時にでも、将棋でも指しに来ますよ」
「ふん、いい若いもんが年寄りの相手などしてどうするのじゃ。もう此処へは顔を出すな!」
「せっかく覚えた将棋です。対局相手がいないと、俺がつまらないからですよ」
その言葉に珍しく、いや、ヨシトにとっては初めてだろうか、リラスは神妙な面持ちでヨシトに話す。
「なあ、ヨシト君や。もうわしでは、お主の相手は務まらんよ。帰ったらプロ棋士にでも相手してもらうのじゃな」
苦笑を浮かべ、老人に話しかけるヨシト。
「さすがにそれは考えちゃいますよ。対局料をお支払いしてまで指すかと言われれば、少し躊躇します」
「なあ、いっそのことプロ棋士を目指してみんか。お主さえよければ、わしが知り合いに頼んで、推薦状を書いてもらうとしよう」
ヨシトは、さすがそこまでの気は無かったので、丁寧にお断りする事にした。
「とりあえず俺は、一級回復師を目指していますから。それまでは集中したいと思います」
「そうじゃったの。まあ、年寄りの戯言だと思って流してくれんか」
そして、閉店の時間を迎えた。
「それじゃあリラスさん、体に気を付けてお元気で」
「ふん、まあ暇な時には、対局くらいは付きやってやる。…また顔を出せ」
「はい!」
そして、二人は分かれる。
またの出会いを約束して。
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リラス魔道具店の奥隣りにあるリラス家の一室で、老人はこの一週間の事を思い返していた。
(不思議なやつじゃった。こんな年寄りに付き合って、何が楽しかったのかのう)
リラスは自分の性格を熟知していたので、こんな出会いと別れがあるとは、予想だにしていなかったのだ。
(じゃが、妙に気があったの。それに、気持ちのいいやつじゃった)
何よりリラスは驚いていた。
ヨシトの高い能力に。
彼の人あたりのよさ、豊富な魔道具屋の知識と修理の手際の良さ、特に棋士としての才能は超人的だとさえ言える。
彼も自身を魔道具屋としては優秀だと思ってはいるが、最新の知識を知るヨシトの前では、話について行くのがやっとだった。
彼がヨシトを、リラス魔道具店の後継ぎにと言ったのは、決して冗談ではない。
リラスは50年以上も続けているこの店に、深い愛着を持っていたのだから。
そして、珍しく机の引き出しを開け、50年程前に撮られた、プロ棋士であった当時の写真を取りだした。
そこには、若かりし頃の自分が、新聞社の取材を受ける姿が写っていた。
リラスは、かつて寵児と呼ばれた天才棋士であった。
位を極め、三冠のタイトルホルダーでもあった彼は、八百長疑惑に巻き込まれ引退を余儀なくされた。
その後、ゴルゴダで魔道具屋を営む事となったが、すっかり人間不信に陥っていたため、当初商売には熱心ではなかった。
実際40年近くトップランクの棋士であった彼には、著作物の印税も含めて莫大な財産があったから、何も困らなかった事も大きい。
彼がヨシトに渡した本は、棋士時代の名前ではあるが、自分が監修したベストセラー本でもある。
初めてヨシトと対局した時、その指し筋に驚いたリラスは、何年かぶりに棋士の血が騒いだのだ。
初めはともかく、後半にはほとんどノータイムで急所を突いてくるセンスの良さに舌を巻いた。
(こいつは、定跡を覚えたら、どんな化け物になるんじゃ)
そう思って、自らの本を渡したのだ。
そして、わずか一週間で追い付き、抜かれてしまった。
いくら衰えたとはいえ、彼の実力は現在のプロ棋士たちとも引けを取らない。
リラスが、知り合いに推薦すると言ったのも嘘では無い。
(まあ考えてみれば、やつの優しい性格は棋士には向かんしの)
ヨシトは全く気付いて無かったが、彼は、田舎の道具屋店主はともかく、プロ棋士の職業の選択肢を手に入れたのだ。
まあ、例え知っていても当面は興味を示さないであろうが。
リラスは更に考えを巡らす。
(やつに初めて完敗した時は、何故か知らんがすがすがしい気分じゃった)
彼は、プロ棋士に未練を残していた。
新聞に載っている、タイトル戦の棋譜を見ずにはいられない。
自分ならこう指すのにと、在りもしない対局を思い描く。
50年もの間、妄執に取りつかれていたと言っていい。
そして、ふと気付く。
(そうか! わしは楽しくて楽しくて、仕方がなかったのか!)
それは彼にとっては、何十年振りかの経験だった。
初めて対局した時の喜びがよみがえったのだ。
(ふっふっふっ、次の対局が楽しみじゃわい)
彼の想いは50年を経て、昇華された。
新しい将棋の魅力に気付いたのだから。
リラスの目には、知らずに涙が浮かんでいた。
そして、大事な写真を破り、ゴミ箱に捨てた。
それから、
ヨシト=ウッドヤットは暇な時、自らの移送スキルを使ってゴルゴダの町に現れる。
年の離れた気の合う友人と、対局を楽しむ為に。




