1/71
プロローグ
※ この作品で何か問題がありましたら、すぐにお知らせください。
故郷の村で「いかないで」と泣きすがってきた幼馴染みの女の子がいた。だから俺は慰めではなく本気で、その子の額にそっと唇を当て、騎士のように誓った。
「エリをずっと独りぼっちにさせない」
そして額を女の子の額に軽く当て、
「約束する。僕は世界一の聖魔騎士になって必ずエリのところへ帰ってくる。どんなことがあっても絶対に。だからエリはここで待っていて。僕は必ず帰ってくるから」
そんな遠い日の約束を、時々ふと思い出す。