特務機動艦隊『北斗打撃群』総覧
東シナ海での一方的な殲滅戦から数日後。
アメリカのCIAをはじめとする世界中の情報機関は、日本の防衛省の枠組みを完全に逸脱した謎の独立部隊、特務機動艦隊『北斗打撃群』の全容を掴むべく、血眼になって情報の断片をかき集めていた。
ある某国のインテリジェンス部門が、絶望と共に大統領へ提出した「極秘レポート」。そこに記載されていたのは、現代の軍事バランスを単独で崩壊させる、異次元の戦力総覧であった。
■ 第一遊撃部隊(主力艦隊)
太平洋を縦横無尽に駆け巡り、敵の心臓部へ直接打撃を与える北斗打撃群の中核。
戦略指揮巡洋艦『 CG-X たかお 』
【概要・兵装】 北斗打撃群の絶対的なフラッグシップ(旗艦)。艦隊全艦の火器管制(FCS)を量子コンピューターで統合し、数百の目標を同時処理する「神の頭脳」を持つ。強力な防空ミサイル網と、敵の電子機器を完全に沈黙させる次世代型ジャミングシステムを搭載。
原子力航空母艦『 CVN-X こうよう 』
【概要・兵装】 圧倒的な電力を生み出す小型原子炉を搭載し、最新鋭の電磁式カタパルト(EMALS)を装備。通常の空母よりも高頻度・大重量での艦載機射出が可能であり、北斗打撃群の「動く巨大な矛」として君臨する。
超弩級原子力潜水艦『 SSN-X しんえん 』
【概要・兵装】 決して公表されることのない「8隻目」の星。艦隊の真下、数千メートルの深海に潜み、あらゆるソナーを無効化する完全静音推進を誇る。垂直発射管(VLS)には長距離巡航ミサイルを無数に抱える、絶対の暗殺者。
戦略打撃護衛艦『てんかい』型
【艦番号・艦名】 1番艦 DDG-S01『てんかい(天魅)』 / 2番艦 DDG-S02『てんすう(天枢)』
【概要・兵装】 『たかお』を中核とする艦隊の脇を固め、対艦・対地攻撃から対潜戦闘まであらゆる局地戦に対応する打撃力の要。弾道ミサイル防衛(BMD)能力にも優れ、攻防一体の要衝を担う。
次世代高速ミサイル駆逐艦『あまつかぜ』型
【艦番号・艦名】 DDG-X03『みやつかぜ(雅津風)』 / DDG-X05『あきつかぜ(秋津風)』
【概要・兵装】 物理法則を無視した52ノットという狂気のスピードで戦場を切り裂く、三胴船の俊足艦。敵の目を引き付ける囮から、死角へ回り込んでのミサイル飽和攻撃までこなす遊撃の切り込み隊長。
多目的防空護衛艦『ずいうん』
【艦番号・艦名】 DDG-M01『ずいうん(瑞雲)』
【概要・兵装】 艦隊の頭上を覆う防空のスペシャリスト。既存のイージス・システムを凌駕する独自の対空レーダー網と迎撃システムを構築し、敵の航空機や飛来する対艦ミサイルから味方の艦艇を無傷で守り抜く空の守護神。
■ 第二遊撃部隊(日本近海防衛・火力支援群)
日本周辺の海域に留まり、「絶対に越えられない防波堤」として敵を蹂躙する特務艦隊。既存の艦種記号を外れた異端のバケモノたち。
ミサイル戦艦(ふるたか型)計4隻
【艦番号】 BBG-Z01『ふるたか』、BBG-Z02、BBG-Z03、BBG-Z04
【概要・兵装】 かつて米軍が開発を諦めたズムウォルト級の魔改造艦。圧倒的なステルス性を誇る「黒きピラミッド」。莫大な電力を全て攻撃に転用し、主砲として150キロ先の目標をマッハ7で撃ち抜く『超電磁砲』を2基搭載。駆逐艦の枠を完全に超えた破壊力から、あえて「戦艦(BBG-Z)」の記号が与えられている。
高速ステルスフリゲート(のづき型)計5隻
【艦番号】 FFS01『のづき』、FFS02、FFS03、FFS04、FFS05
【概要・兵装】 インデペンデンス級の魔改造艦。沿海域での戦闘に特化した「海の猟犬」。艦種記号『FFS(Fast Frigate Stealth)』が示す通り、50ノット超の機動力と、波のノイズに完全に同化するステルス性を持つ。5隻が単縦陣を組み、高初速砲で一斉射撃を行う姿は敵に根源的な恐怖を与える。
■ 第1戦略航空隊『ヤタガラス』および特務航空戦力
海だけでなく、空からも敵を完封し、領海領空を護るための絶対的な必要要素。
主力艦載機『 F-35B(S.O.D.U. 特別仕様)』
【概要】 空母『こうよう』に搭載されるステルス戦闘機。S.O.D.U. 独自のデータリンクシステムに組み込まれ、全機体が1つの生き物のように連携して制空権を奪い取る。
艦上攻撃爆撃機『 AB-1J 流星 』
【概要】 幻の機体 A-12 アヴェンジャーII の完全体。ステルス性を極限まで高めた漆黒の三角形。戦闘機にはない長大な航続距離と爆弾搭載量を持ち、空母から発艦して敵の防空網を無音で突破、対艦・対地ミサイルの雨を降らせる。
特務ステルス戦術爆撃機『 B-1J改 』
【概要】 B-2 スピリットに似た異様な全翼のシルエットを持つが、中身は数世代先のオーパーツ。地下の秘密ドックから直接発進し、自身の極限のステルス性を最大限に活かして高高度を超音速で飛行する。地球上のいかなる遠隔地であっても、あらゆる防空レーダー網を悠然とすり抜け、敵の頭上へ絶望の爆撃を見舞う。圧倒的な技術力と破壊力が詰まった、まさに男のロマンを体現した「見えない神の槍」である。
「……大統領。これが、現在我々が把握している S.O.D.U. の全戦力です。これでもまだ、氷山の一角に過ぎない可能性が極めて高いかと」
報告書を読み終えた大統領は、深い溜息とともに書類をデスクに投げ出した。
極東の島国は、もはや誰も手出しができない「不可侵の要塞」へと変貌を遂げていたのである




