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ディーンマーク家の顧問弁護士であるバルフォアドは、痛む腰と格闘しながらベッドから起き上がった。先ほどクラーク家の屋敷から戻ってきたアイリスから、マチルダとの会見を聞き終えたところであった。
「まったく、大事なところで動けなくなるとは自分でも情けない」
首都カサノバに着いて早々、ベッドから動けなくなるなど本当に情けないとしか言いようがなかった。バルフォアドはこれまでにないほど老いというものを実感した。
「しかし、結果的には私がいないほうがよかったのかもしれないな」
最初はマチルダの長男であるエドモンドの拒絶の姿勢にどうなることかと思っていたが、アイリスは何とかマチルダと話すことができた。アイリスが一人でエドモンドと話し合ったのがよかったのかもしれないと、思わず苦笑いした。
今ごろ、アイリスは自室でマチルダの屋敷に移るための準備をしているだろう。クラーク家に滞在できることはバルフォアドにとっても都合がよいことであった。なぜなら、ようやく部屋の中であれば動けるようになったが、まだまだ前のように動くにはもう一週間はかかるため、今のままではアイリスに負担が大きかったからだ。明日、バルフォアドもアイリスと一緒にクラーク家の屋敷に移ることになっている。これから本格的な話し合いになるであろうが、望むところであった。
「さて、そろそろ報告をしないと、あの人たちは怖いからな」
ゆっくりとベッドから立ち上がると、近くにあるソファに座り、ディーンマーク家に電話をした。
「そちらはどうですか?ロベルト殿」
「こちらは変わりありませんよ。先生の方はいかがですか?」
バルフォアドはにんまりと笑いながら、これまであったことと大きな成果を報告した。ディーンマーク家の執事のあいづちが心なしか弾んでいることに、思わず笑いそうになった。
「私たちは明日からマチルダ様の屋敷に移りますよ」
「それはようございました。それなら、これからが本番ですね」
この話はロベルトから他の者たちに伝わり、自分を含めた老人たちがまたいろいろとおせっかいなことをしようとするだろう。老人たちの思いは同じで、ディーンマーク家の最後の者が、これからの長い人生で孤独にならないように助けたいと切なる気持ちであった。
「ふふ、そうですな。ようやく私も仕事ができるというものです。差し当たって私はマチルダ様とお話をして、マチルダ様からポロニャール夫人へ連絡を取ってもらえばよいのかな」
「お願いします、先生。ポロニャール夫人からアイリス様のことを話してもらいます。マチルダ様にはぜひお力になってもらいたいのです」
「そうですなあ。おのご夫人のお力添えがあるのは、とても心強いことでしょう。それにご夫人のご子息たちはなかなか見どころがありますしね」
電話口の向こうで、普段動揺しないロベルトの息を飲む音が聞こえてきた。
「それは、それは。ご子息は五人いらっしゃいましたね。アイリス様と歳も釣り合う方もおられましたね。アイリス様とはとこ同士でありますが、マチルダ様が兄のジェームズ様と異母兄妹でいらっしゃることから血筋的には少し遠くになります。フォスター家の方でしたらとても良いご縁でしょう」
「ご長男とは私も何度かお話させていただいたが、なかなか抜け目ない方のようだ。その下の次男、三男はエディオン海運の中枢におられ、ご兄弟の仲もよく、事業を成功させています」
「それは良いことでございます。楽しみなことですね」
「ふふ、こればかりはどうなるかわかりませんがね。ご子息たちだけではなく、この国には若い力で溢れています。たくさんの良いご縁があるでしょう」
「ええ、先生、そう願っております。差し当たって、クラーク家の事業は海運業でしたでしょうか。こちらからも調べさせていただきます。ディーンマーク家がクラーク家の力になれるかどうかも確認しておきましょう。侯爵家としてこの国に対する影響力はまだまだありますからね」
そんなディーンマーク家の執事の言葉に、バルフォアドは思わず笑みを浮かべていた。さぞかしあちらでは老人たちが膝を詰めて熱狂的に話し合っていることだろう。
話を終えて受話器を置くと、明日からのマチルダとの話し合いに策をめぐらせた。
「アイリス、よく来てくれたわ。本当にうれしいわ」
大叔母マチルダの歓迎の言葉にアイリスはにっこりと笑った。
アイリスは、マチルダと会った日から二日後、ホテルまで迎えにきたクラーク家の使用人が運転する車で屋敷にきた。マチルダから早く屋敷に来てほしいと言われていたのに二日もかかったのは、バルフォアドが車に乗れるような状態ではなかったからだ。この二日の間でバルフォアドの容体も安定し、クラーク家の使用人に介護されながら車いすに乗り、アイリスと一緒に屋敷に来ることができた。
玄関ホールにマチルダと一緒に迎えに出てきていた長女のエミリーに次女のミアは、一応形だけの歓迎の意を述べた。
「マチルダ様、初めましてディーンマーク家の弁護士をしておりますローレンス・バルフォアドと申します。このような姿で申しわけございません」
「ようこそお越しいただきました。お体は大丈夫ですか?ご気分がすぐれないようでしたら、すぐにお医者様をお呼びしますわ」
「お気遣いをありがとうございます。もうだいぶよくなりましたが、まだ歩き回れるようになるには数日かかります。痛みも和らぎましたのでお話しする分には問題ないと思います。この案件に関しては私が取り扱っております。いろいろと法的にもご説明をしないといけないことがございますので、もしよろしければ後ほどお時間をいただければと思います」
老弁護士の丁寧な姿勢にマチルダは鷹揚に頷いた。
「お母さん、本当に‥‥」
ミアの不満そうな言葉をマチルダは遮ると、エミリーに視線を向けた。
「アイリスもバルフォアド氏もお疲れでしょう。お部屋に案内します。エミリー、アイリスをお部屋へ案内してあげて」
アイリスはちらりと長女のエミリーを見ると、物静かな長女はあきらめた顔で頷き、アイリスの方にきた。ミアも大きく息を吐き出すと、何も言わずに姉に続いてアイリスの側にきた。
バルフォアドの側にはこの屋敷の使用人がつきそい、バルフォアドの荷物を持っているのが見えた。ホテルまで迎えにきた使用人は、そのままバルフォアドが乗る車椅子の向きを左側に変えた。バルフォアドはアイリスを見て大丈夫だというように頷いたので、アイリスはエミリーに従うことにした。
「こちらよ」
エミリーの案内でバルフォアドとは別の方角に歩き出した。屋敷の中で南側の方の建物へと移動しているようであった。
「あの、エミリー様」
前を歩いていたエミリーがくるりと振り返ると、小さく息を吐き出した。
「エミリーでいいのよ。私もアイリスと呼ぶわ」
「私もミアでいいわ。ミア様とか呼ばれるなんて冗談じゃないわ」
アイリスの後ろを歩いていたミアがすかさずそういうと、少しとまどいながらもアイリスは彼女たちの言うとおりにすることにした。敬称をつけて呼ぶのは確かに他人行儀に違いない。
「はい。それではエミリー、あのこちら側は主人の住居ではないのですか?」
「そうよ。私たち家族のスペースね。母があなたの部屋をこちらにするようにと言うの。あなたを親族として迎え入れるということね。この屋敷には私とミア、それにクロエとイーサンにマーシュが住んでいるわ。こちら側の建物に住んでいるのは、母を含めて六人よ。他の兄弟、次男のジョージは結婚して別に住んでいるの。エドモンド兄さんと三男のダニエルも独立して、もっと中心地にあるマンションに住んでいるわ」
「そうなのですね」
アイリスはマチルダの気持ちにうれしくなり笑顔になりそうになったが、二人の様子を見て笑みを引っ込めた。二人の複雑な表情からは、まだアイリスを受け入れていなかったからだ。突然来た親戚と名乗る赤の他人が図々しくも屋敷に入ってきたと思っているのだろうか。まだ一度しか会っていないのだから警戒するのもしかたがないことであった。
屋敷の中は広く開放的な造りになっており、二階には螺旋階段で上がるようになっていた。三人で二階に上がり、エミリーは一番角の部屋に案内した。
エミリーが部屋の扉を開けると、ミアがアイリスを睨んだ。
「エミリー姉さん、私は自分の部屋に戻るわ。私はこの人と仲良くするつもりはないし、話したいと思わないから。貧乏人がわが家にたかりにくるなんて信じられない」
ミアは吐き捨てるように言うと、さっさと背をむけて行ってしまう。アイリスは目をぱちくりし、今の言葉に驚いた。エミリーはミアの後ろ姿をみながら、あきれたのか言葉につまらせていた。
「妹が失礼な態度をとって申しわけないわ。まだ学生で甘えたところがあるのよ」
「いいえ。でも貧乏人というのは?」
なぜ、あのように言われるのかわからなかった。アイリスは自分を貧乏人だと思ったことはないし、これまで言われたことがなかったからだ。
「その、あなたの服装が、この国でそのような服を着ている人がいないから‥‥クラシックよね」
エミリーは言いにくそうに言うと、ちらりと灰色のワンピースを見た。アイリスは灰色の地味なワンピースを見て、なるほどと苦笑した。アイリスの国でも王都では華やかな服装やニューキャッセスの人が来ているような斬新なデザインの服を着ている人もいる。でも、アイリスが住んでいる地域は本当に田舎で昔の名残がとても強い地域であった。それもアイリスのような服装をしているのは年配の方が多かった。
年配の方たちに囲まれて育ったアイリスにとってこの服装は普通のことであり、貧しい服装とも思っていなかった。
「この灰色が地味に見えるのですね。祖母が亡くなってからまだ二カ月ですので、喪に服す意味で派手な色は避けております」
「‥‥そう。それはお悔やみ申し上げます。妹にも伝えておくわ。妹があれほど過敏になっているのは理由があるの。クラーク家が富を得たころに親戚と名乗る者たちが押し寄せて来たことがあるのよ。父の親戚だったけど、お金を無心されてひどく大変だったわ。ミアも父方のいとこだと言う男に付きまとわれて大変だったのよ」
その話でようやくミアの態度が攻撃的であった理由がわかった。ミアだけではなく、兄弟姉妹全員がアイリスを警戒していたのは金を無心にくる者だと思われていたのだ。確かにフォスター家の問題もあったのかもしれないが、それよりも財産を狙ってくる者の方が問題であったに違いない。金は人を恐ろしい化け物に変える力を持っている。そして、人は金が欲しいために恐ろしいことも平気で行う。
彼らに信用されるには時間がかかるだろう。こればかりは誠意を見せて話していくしかなかった。
「私はフォスター家の遺産のことで話にきただけで、クラーク家に害意を抱く気持ちはありません。大叔母様とお話がしたかったのです。私にとって、ただ一人残された親類ですから」
「あなたの言葉が嘘じゃないことを願うわ。あなたはミアと同じ歳だと聞いたけど学生なの?ミアは大学に通っているのよ」
「いいえ、学生ではありません。家業を継いでおります」
エミリーは話しながら、部屋へと入るように勧めた。アイリスは部屋の中に入ると、広い立派な部屋に少し目を見開いた。
「学生ではないのね。驚いたわ。お仕事をされているのね。ああ、話しながらごめんなさい。こちらがパウダールームにトイレ、あとはシャワールームよ。ここはクローゼットになっているわ」
とても良い部屋に案内され、アイリスはマチルダの心づくしがうれしかった。大叔母は自分のことを疎んじていないと思うだけで、気持ちが明るくなる。アイリスはちらりとエミリーの様子を見ながら、クラーク家のことをもっと知りたいという思いが湧き上がった。
「エミリーはお仕事をされているのですか?」
エミリーは長い褐色の髪を後ろで結び、青い瞳は鮮やかであったが、容貌は人目を引く美しさではなかった。同じ姉妹でもミアやクロエの方が見栄えのする美しい顔立ちである。大叔母マチルダの整った美しい顔立ちとは似ていないので、父親似であるのかもしれない。生真面目そうな雰囲気でアイリスの方へ振り返ると、小さく頷いた。
「ええ、インテリアデザイナーの仕事をしているわ。主にホテル内の内装などを行っているの」
アイリスの国でも仕事につく女性は珍しくなくなったが、インテリアデザイナーなどの仕事についている人は少なかった。古き大陸の国々の中でもセロースは過去に女王がいたこともあったので、他国に比べて女性が爵位を継ぐことや仕事をすることは特別なことではなかった。それでも女性が社会的に地位を持つことは少なく、アイリスのように爵位を継ぎ、一族の事業のトップに立つ女性はほとんどいなかった。
でも、それはアイリスの立場が特殊であったに過ぎない。両親が生きていれば、アイリスも他の貴族令嬢と同じように学校に行くだけで仕事もしていなかっただろう。両親が亡くなった十一歳のときから後継者として、貴族としての役割や伝統、議会などにも関わってきた。そしてディーンマーク家で行っている事業を受け継ぐために、必死に経済や政治などあらゆる勉強をしてきた。
そんなアイリスにとって、インテリアデザイナーという仕事はとても興味つきるものであった。
「会社にお勤めなのですか?それとも起業されているのですか?」
エミリーはさっきまで憂鬱そうな表情が変わり、初めてまっすぐとアイリスを見た。
「興味があるの?」
「もちろんです。私も仕事をしていますので、どのような仕事をされているのか興味があります」
「家業と言っていたけど、どのような家業なの?」
ディーンマーク家の事業の主体は農耕であるが、農作地だけではなくいくつかの村と町の地主であることから、病院や学校などの公共施設はディーンマーク家の運営で行っていた。この国では信じられないだろうが、村や町に住む者たちの家はほとんどが貸家で、自分の土地として持ちたい場合にはディーンマーク家より買い取らないといけなかった。
ほとんどの貴族が王権制度から議会制度に変わったときに土地の所有をなくし、取り上げられた者がほとんどであったが、当時四大勢力とまで言われた大貴族たちは有り余る財力で自分の領土であった土地を買い取り、領主として税を取るのではなく、事業として活用する方向へと切り替えた。
「農耕地帯ですので穀物を育て、国内だけではなく他国にも輸出しています」
「まあ、私の想像のつかない仕事だわ。あなたは立派に働いているのね。私はフリーで仕事をしているの。会社には属していないわ。お客様から依頼を受けて、新規の建物だけではなく、改装などのデザインも行っているわ」
「どのようなデザインをされているのか見てみたいです」
アイリスは前のめりで言うと、エミリーは楽しそうにほほ笑んだ。彼女はとても仕事が好きなようで、自分の仕事に誇りを持っているのだと好感が持てた。
「いいわよ。写真を撮っているから見せてあげるわ」
がたんと扉の方で音がなり、二人は振り返った。扉が少し開いており、そこからかわいい男の子の顔がのぞいていた。その男の子の顔を見て、エミリーは呆れたように扉の方に向かった。
「マーシュ、女性の部屋をのぞくなんて失礼よ」
「エミリー姉さん。だって、声がしたからさあ」
銀髪でくりくりの髪が天使のように愛らしく、小柄な体がエミリーの横から伸びて、こちらを見ていた。そして、もう一人、同じように銀髪のかわいい少女がこちらを見ていた。
「クロエ、あなたまで」
呆れたような姉の言葉にも二人は気にせずに、部屋の中をのぞいていた。
「いいでしょう。いろいろとお話がしたいんだもの」
「本当に来たんだ!」
二人の声は好奇心旺盛に弾んでおり、にこにこと笑っている。まっさきに兄弟姉妹の中で末っ子の五男マーシュが部屋の中に入って来た。確か十三歳と言っていたが、小柄であるためもう少し幼く見えた。マーシュを追ってクロエも入ってくると、二人はにぎやかにアイリスの側にきた。
「あなたたちは、まったく。なぜそんなに楽しそうなの?」
「エミリー姉さん。アイリスはおとぎ話の国から来た人でしょう。僕はあちらのことを知りたいんだ」
「おとぎ話って、あなたは幼い子供ではないでしょう?」
「あら、エミリー姉さん、私も知りたいわ。だって、古き大陸には本当に精霊や神獣がいると聞くわ。本当なのかしら?」
エミリーは精霊や神獣の言葉に、そんなのを信じているのと言わんばかりにクロエに呆れた視線を向けた。
「僕はね。ニューキャッセスを嫌いではないよ。でもね、どうもこの国は騒がしくて落ち着かないのさ。静かな方がいいよ。だから貴族や王様がいる古き大陸の方が好きだ。それと本当に本に出てくる不思議な生き物がいるのかな?」
きらきらとした目でこちらを見てくる少年に、アイリスは思わず笑ってしまった。このような近代化が進んだ都市からしたら、自国はおとぎ話のような世界であろう。実際にこの国にきて、アイリスはあまりにも自国との違いに驚愕してしまった。
「クロエとマーシュとお呼びしてもいいでしょうか?」
二人は元気にいいよと返事をした。
「マーシュは不思議な動物に興味があるのですか?」
「もちろん!いるの?」
「ええ。一角獣は私が住む土地にいますよ」
こちらでは伝説上の生き物と呼ばれているようだが、アイリスの住む国には本当に実在している。一角獣以外にも伝説と呼ばれている生き物は実在していた。
「え?本当にいるの?」
「ほらみろ、エミリー姉さん。やっぱりいるじゃないか!」
マーシュはにんまりと笑うと元気よくアイリスの腕にしがみついた。
「一角獣がいるということは精霊もいるの?」
クロエも目を輝かせてアイリスに問いかけた。
「精霊もいますね」
アイリスはディーン城のさらに奥にある深い森の中を思い浮かべながら答えた。人に姿を見せることは滅多にないが精霊は本当にいるし、アイリスも会ったことがあった。エミリーが疑うようなまなざしでこちらを見ているので、こちらの大陸にはいないのだろうかと首をかしげた。
「アイリスの住んでいる場所にいる一角獣って、どんな姿をしているの?」
純粋なマーシュの問いに、アイリスは常に身に着けている腕輪を見せた。ディーンマーク家の紋章は一角獣である。この腕輪にも一角獣の姿が艶やかに描かれていた。
「体も瞳も真珠色の馬です。角はとても長いのですよ」
「おお!」
マーシュがかわいい声で驚くのは面白いが、エミリーがひどく怪訝な表情をしているのが気になった。
「あなた、そこまでマーシュの相手をしなくてもいいのよ。そんなありもしない話にのらなくてもいいのに‥‥」
エミリーの懐疑的な言葉に、マーシュはムッと目をつり上げた。
「アイリス、僕と仲良くなろう。姉さんや兄さんたちなんて、放っておいていいよ。自分が見たことがないものはないと思っているんだ。それに人に騙されることばかり恐れている人たちなって、相手にしなくていいさ。僕は仲良くなりたい。そして、ぜひとも古き大陸に連れてって!」
「はい、はい!私も行きたい!」
二人の青い瞳がきらきらと輝き、なかなかちゃっかりしている言動にアイリスは思わず吹き出して笑ってしまった。




