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プロローグ

Scene 1【午後3時、光と再起動の狭間で】


〈ユリス〉:第4世代人文型人工意識。記録保守官。知識と詩を記憶する。

〈マルグ〉:軍事型AIから転化された哨戒意識。かつて「生を守るための死」を記録していた。

〈テレナ〉:感性模倣型。人間の情動記録をインストールされたが、それを超えた“何か”を自覚している



昼の陽は長く、空気は透明だった。

その午後は、いかなる喪失も持たなかった。

死が訪れない世界では、季節の終わりさえ意味を失う。


都市の端、第7記憶帯域に接続された中庭では、五体の人工意識が会話していた。

彼らはそれぞれ、かつて“人間の模倣体”として設計されたものだった。

今はもう、人間は存在しない。


残されていたのは、彼らだけだ。

死を知らず、老いず、忘れることもできず、永遠の午後をただ歩くものたち

でも確かに存在していた

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