ジュリアンの苦悩2
王の執務室で夜も更ける頃に話し合いが持たれてる頃公爵家ではクリスティーナがジュリアンを困らせていた。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪
湯浴みを済ませナイトドレスに着替え寝る準備は万端!!ママが使っていた香油も塗ってもらっちゃった、いい匂いで落ち着くはずなに、なんだか今日は落ち着かない。不安になるの。
「ジュリアン…一緒に寝よう?」
クリスティーナは単純に添い寝をして欲しいだけだけれど、子供に戻っている今の彼女はただ大好きな執事に甘えている、、、、だかジュリアンにとってそれは
「お嬢様…レディと一緒に寝台に上がるのは流石に良くないかと」
「どうして?とても不安なの、また悪い夢をみそうで…ジュリアンが隣にいたら安心できると思うの」
そうジュリアンを見つめる彼女は目に涙を貯めている。
「分かりました、眠るまでお側にいます」
「ギューってしてくれる❓」
それはどんな拷問ですか?お嬢様…
「ギューってしてくれたら、良く眠れそう」
「かしこまりました」
うん、もうとりあえず俺の理性よもて!!そう思って
ティーナ様を抱き上げベットに寝かせ腕枕するように抱きしめた、、、クラウス様に見られたら、、、考えるのを辞めよう
「ジュリアン…ありがとう…わがまま…ごめんね?」
うとうとしてきたクリスティーナは寝ぼけ眼でジュリアンを見つめる
「大好きよ…分かってないでしょ?本気なんだから…」
幼子のような口調のクリスティーナにフッとジュリアンが微笑む
「では、お嬢様が結婚適齢期になったら私と結婚してください」
昔そう言うと嬉しそうに笑みが零れた、彼女が喜ぶならいいか、、、記憶が戻れば今の事も忘れるならこんな軽口くらい許して欲しい
「やく…そく…よ?」
満足そうに意識をとばした、彼女は静かに寝息を立て始めた。
「まったく、人の気もしらないで無防備すぎますよ」
なんて不平を言ってみる、本当はその柔らかな感触にふんわり香る匂いにその愛らしい寝顔に…彼女の全てに理性が飛びそうだ。
あぁ、なんて苦くて幸せな夢なのだろう…
「おやすみなさいませ、お嬢様」
そっとその額き口付けた…執事としては行き過ぎだろう…だけれど、この気持ちに今は蓋できそうにない。
そんな甘い気持ちに浸りたいけれど、そうもいかない、さてこちらも準備をしましょうか