困惑
穏やかに?刺激的に?数日過ごして行く内に私はジュリアンとの距離感に慣れた、まだキスとか顔が近かったりは恥ずかしいけど、手を繋いだり、隣に座ったり話したりそんな恋人どうしのやり取りに、幸せだった。でもアバンチュールはずっとは続けられない、魔塔の主には義務があるから。それにお父様もお兄様も心配するだろうし。
それに気付いてしまった、隣国の第2王子のジュリアンの妃に王族と婚約破棄のスキャンダルがある公爵令嬢はなれない。きっと王国に受け入れて貰えないだろうから本当に今の幸せな時間はアバンチュールでしかない。思い出を残したら現実に戻らなきゃ…私には魔塔がある義務をはたすなら夢の中にいることはできるかもしれない。大好きなジュリアンが他の人となんて耐えられないもの。私は本当に好きな人とは結ばれない運命なのかもしれないわね。
「ねぇジュリアン、私に思い出をちょうだい、そうしたら、現実に戻っても生きていけるわ。だってあなたと私では釣り合わない、ずっと一緒にいることは無理でしょう?傷もの令嬢と第2王子では結ばれない、でも私はあなた以外の人はきっと政略結婚でもきっと無理だから、だからあなたに愛された思い出を下さい。そしたらきっとずっと夢をみれるわ。だってこの魔塔が全て記憶する守ってくれるわ」
言葉にするとなんて残酷なんだろう、涙が止まらない
だって気付いてしまった、私はジュリアンの枷になってしまう…魔塔の役目を果たせば胸元の花は咲くだろう
ならば幸せな夢の中にいたいな
ジュリアンはびっくりして私を見ている怒ってる?
なかなかまとまらず
もう少し御付き合い下さい