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襲来

「ちょっと!!クリスティーナ、なんでカイン様と王妃様が断罪されて、私の家が爵位を取り上げられるのよ!!私が修道院に行かなきゃいけないなんたてどーゆーことよ!!!!ド三流悪役令嬢のクセに!惨めな最期を用意してたに!!!!あんたみたいな女大嫌い!!その地位、その容姿で優しくいらっしゃるとか反吐がでる!!!!あんたの無様な死に様を見届けて王子様と幸せになるはずだったのに!!」

サロメは転生者で、歪んだ性格の持ち主であった、自分はヒロインだからなんでも許される、悪役令嬢としてふるまっていないけれどクリスティーナはざぁまぁされ残酷な末路をとげるべきだと疑わずそう振舞ってきたし、カインがより辛くクリスティーナに当たるよう示唆してきた、クリスティーナが孤立し惨めであればある程満足だった、はずだったのに、今の自分の境遇はどうだ?

バットエンドまっしぐらだ、こんなはずじゃなかった。

不幸になるべきはクリスティーナだ。クリスティーナが悪役令嬢をちゃんとやらないからだ!許せない!!

ここはヒロインが幸せになる世界なのだからそう思うと後先考えず公爵邸へ乗り込み思いの丈をぶちまけたのだ


■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪

何故か知らないけど般若のようなお姉様に怒鳴られてる怖い!怖い!!

「じゅりあん…(助けて)」

ジュリアンにしがみつくと私を隠すように彼女の前に立ってくれた、ニッコリ笑うと絶対零度の低い声で

「これは、これは元男爵令嬢、今は平民の醜悪なアバズレでしょうか?仮にも公爵令嬢のお嬢様に向かって数々の暴言、当然不敬罪ですが、あなたそんなに死にたいのですか?」

サーっとお姉様の顔が青ざめる

「えっ…あっ………そんな……だって私はヒロインであなたは攻略対象のジュリアンよね?私の事好きでしょ?」

「私は王子やその側近の方々と関係を持つような貞操概念が低い女など虫酸が走ります。一刻も早くお嬢様の前から消えて頂きたいですね。お分かりでないようだから教えて差し上げます、お嬢様はこの国の中枢を担いかつ宰相を務めるデュバル公爵のご令嬢、あなたは、平民なのですよ?わかりますか?サロメさんお嬢様の一声であなたの首なんて飛ぶのですよ?あぁ…この場で当家の騎士に切り捨てられても文句が言えないお立場なのですよ?」

ジュリアンがそう言うと同時に騎士達が剣をお姉様にむけた

「ひっ…う…うそよ…だって…私は…王妃に…」

「現実が見えないなら、見せて差し上げましょうかね?おや、残念ですね、お迎えが来たようですよ?」

ジュリアンがそうい言うとお城の近衛隊の方たちがきて連れて行ってしまった…最後まで暴れて大きな声をだして、とても恐ろしい方だった、怖くて震えが止まらない

だけれどどうして私に怒っているのか分からない…

だからギューってジュリアンに抱きついた、今もまだ怖いから

「ジュリアン、どうしてあのお姉様はティーナに怒っていたの?会ったことない人よ?恨まれてるの?」

ギューって抱きついたからジュリアンの匂いがする、落ち着く香りだ、コロンかな?分からないけど安心する

「お嬢様の美しさに気でもふれたのでしょう、あんな物の事は忘れた方宜しいかと」

困ったように難しい顔したジュリアンが言った、本当かしら?でも美しいって言ってくれたわ

「ジュリアン落ち着くまでギューってしてくれる?」

だってまだ震えが止まらないし、まだ怖いし、それにまだギューってしていたい、だからお願いってジュリアンを見上げた

「やっぱりこれは試練ですかね」

「???しれん?」

「いえ、なんでもありません、さぁお茶にしませんか?大好きなピーチフレイバーが届いておりますよ、お嬢様」


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