断罪4
「ラウラよ、そなたが第二王妃として嫁いで来た時、恋愛は難しくても、盟友になれたらと思ったのは本当だよ、すぐにカインにも恵まれた、王妃としての役目も果たしてくれていたし、第一王妃に対抗を燃やし、嫌がらせをしていた事も実家に便宜をはかるまでは見て見ないふりでよかったがな」
さみしそうに話すユスト
「だが君は始めから騙すつもりだったのだな、クラウスから報告を聞いた時信じられなかったが、カインとの魔力鑑定改めてしたら相容れなかった、残念だよ、この瞬間を持って君たち親子は国家反逆の罪人となる、身分も剥奪となるから平民となる、故最下層の地下に幽閉となる」
自分を王族と疑わなかったカインはショックのあまり項垂れ涙をながしている
「そ…そんな…俺は…父上は…じゃぁ…誰が」
怯える王妃は悲痛な声を上げる
「イヤ!!イヤよ、私は王妃よ‼️そんな…極刑より残虐だと言われる最下層なんて」
最下層、そこは極悪非道と言われる罪人達と平民の罪人達の牢屋だ、皆一緒に入れられ魔力は封じられる、看守は脱走のみを防ぐ為にいる、中で"何が"あろうと感知しない。かりに最下層を脱走できたとして、それより先は魔力が封じられた状態では決して出られない。事実上の死刑宣告だ。
ユストは苦悶に顔を歪めるが、決定が覆る事はない。公開処刑では王家の醜聞でしかない、これより軽い刑では火種が燻る。
「この決定が覆る事はない‼️デュバル家の申し出を受けて入ればカインが幽閉されることはなかった。そなたは北の魔封じの塔に幽閉になるはずだった。愚かな真似さえしなければ…私とて非情にはなりたくなかった」
「フ…アハハ…確かにあなたなんかを愛した事などない‼️私は無理やり嫁がされた!愛してるのはカルディネス様だけ!!だから愛するあの方の子供を産んで王位につかせる事が憎き王家に対する復讐だった!私を嫁がせた実家にも汚職の汚名を着せて葬るつもりでしたわ‼️陛下には分からないでしょう、憎きあなたに純血を奪われた屈辱も、なにもかも…もうすぐで叶うはずだった、馬鹿な第一王妃も王子もみんなみんな始末して差し上げるつもりだったのに」
醜く顔を歪ませ呪いを吐くかのようにラウラは憎しみをぶつける
「あなたの増悪劇に巻き込まれたカインはある意味哀れだか、蛙の子は所詮蛙でしたし、あなたの愛しい侯爵様もきっちり幽閉でサイモン侯爵家は爵位剥奪、ご実家はご希望通り本当に汚職を行っていたので極刑ですよ?陛下は最後まで温情をかけようとしていたのに残念です。」
クロードは子供を諭すように告げるとラウラに魔力封印を入れ、カインにも印を刻む拘束された2人は執行官に引き渡された。世間には第二王子と王妃は重い病に伏せられたと告げることになる
次からはクリスティーナの話になります。