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断罪3
「ねぇ、第二王妃様、我が紋が何かお忘れですか?」
デュバル家は国一の魔力を有するだけでなく諜報部でもある。デュバル家の男達は代々諜報部を束ねてきた。それは、デュバル公爵が代々世間には秘密裏に背負ってきた業だ。唯一知るのは国王並びに妃殿下と王太子のみ。第二王妃は今自分の立場を理解し、卒倒寸前だ。ワナワナ震えながら
「まさか、私を断罪するというの?陛下の為に尽くしてきたわ、後暗い事までしてきたわ、全ては陛下の為に」
「自分の為のまちがいではないか?」
その時ユスト国王が静かに言い放った。
いつ来たのか?いつからいたのか…
「私はねずっとここに居たよ?知らせを受けてすぐに、ね信じたくなかったよ、君がここまで愚かな事。私達は政略結婚だったからね、多少実家に便宜を測ったり、他の男に目移りする分には気付かないフリをしていたが、目に余る様になってはいたけど、ここまできたら、こんな事が明白に証明されてしまったら私も決断せねばね」
なかなか更新できずにいました。
断罪が終わったら甘い話を書けたらいいなぁと思ってます。