断罪
泣きじゃくるティーナを落ちつかせてやっと寝息を立て始めた頃、また誰かが転移してきた。
今日は招かれざる客が多いな…
クックッとクラウスは笑う
「まぁ!なんてことなの!!」
ヒステリーな声が響くき、状況は確認できてなかったのか、妹を寝かせてる兄を見て顔を歪める
「これは、これは、第二王妃殿下、こんな時間に妹の部屋に何か御用ですか?」
酷く愉快に笑うクラウスにたじろぐ王妃
「妹は先程眠ったんですよ。カイン殿下なら父上がもてなしてますから、ご案内しますね?」
「な!どういうことですの!!」
「第二王妃殿下、ティーナが眠っておりますから、お静かに願います。さぁこちらへ」
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪
応接室には拘束され、床に転がされている王子と怒れるジュリアン、怖い程笑顔のクロードがいた。
「いいですか、殿下?殿下と言えど、婚約者ですら無い令嬢に無体なことをされては罪に問われると教えて頂け無かったのですか?それとも我が公爵家の娘を手篭めにすれば処分が軽くなると?」
そうカインに問うクロードは周りが氷出すほどの威圧感に笑顔でジュリアンでさえ背筋が凍る
「目論見はそんなところでしょうねぇ…特別なお客様がいらっしゃいましたよ、父上?」
「第二王妃殿下、随分と愚かなことを示唆されましたな、せっかく廃嫡や幽閉は避けた処分で落ちついていたに、今の言い逃れが出来ぬ状況ですと、貴方様の進退にも関わりますぞ」
クロードはなお愉快そうに王妃を見つめる
「う、、、嘘よ‼️だって…クリスティーナは…」
「今なら赤子の手を捻るより簡単だと?本当に我が公爵家が何もせずにティーナを放っておくと?随分と甘く見られたものです」
クラウスはじっと彼女を見据える
「まぁ、じっくりお話でもしましょうか?陛下がくるまで」