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カイン

父上から呼びだされた、執事に聞いたら、

クリスティーナ・デュバルとの婚約が破棄になったらしい。俺に瑕疵がある形で!!あの女、、、公爵令嬢だからってお高くとまりやがって!!

意趣返しにワザと孤立させて、いじめを先導したし、サロメの可愛い嘘に乗って、いじめの首謀者としたのに、一向に俺に慈悲を恋にこない。跪いて身体を差し出すくらいしたら、側室くらいにしてやっても良かったのに!!公爵令嬢だけあって美しく気品だけはあるのだから、サロメとはまたひと味もふた味も違うだろうその身体婚約破棄の前に堪能して貴族令嬢としての価値を皆無にする予定だったのに!!

何故あの女に捨てられた事になってるんだ?

母上もいつになくヒステリックになっているし

そんな事を考えていたら、父上に会う時間になってしまった。

「父上お呼びでしょうか?俺も聞きたい事が…」

「黙れ、この愚かもの!!」

父が見た事もない位に怒っている、あの女のせいなのか?

「お前がクリスティーナ嬢にした仕打ちを聞いた、信じられなくて、調べてもらったら聞いたより酷い報告書が上がってきた!!よもや王族としての教育を受けたかさえ疑問だ」

「父上、お言葉ですが、俺は王子です!!王族に礼節尽くさない公爵令嬢に少々躾をしてやっただけですよ?我が妃になるなら俺に従順な女でなきゃ」

「だから、孤立させ、婚約者の義務を放棄し、貞操観念もマナーも緩い男爵令嬢と関係を持ち妃にしようとしてたのか?それだけでは飽き足らずクリスティーナ嬢の尊厳まで奪おうと画策していたと?」

「な、な、何故それを」

父上は怒りで震えているのか?

「デュバル公爵が証拠を揃えてきたのだぞ!!彼女はショックが強すぎて療養していると聞いた」

「ですが、父上悪いの俺の意に添わぬあの女、婚約破棄は私からと言う事にしてあの公爵家の連中に身の程を」

「お前がここまで愚かとはな…廃嫡を要求されても良かったのだぞ、だかお前には選択肢がある。王族籍を放棄して、男爵令嬢と一緒になるか?もっともかの令嬢の家が男爵家でいられるのは数日間だ。賢老院にかの令嬢が妃として認められる事は報告書を見る限り難しいが妃としての承認を求めるか?認められたとてお前が王太子として、王族となる事はない、認められた場合は2人に子を成せない処置を施し1代限りの準男爵の爵位を与える。もしくは隣国の女王の第3夫になることだ、女王は夫の愛妾を許すそうだからかの令嬢も一緒に行けよう、我が国と勝手が違うが、お前達を歓迎するそうだ」

な!どれも最悪だ!王子ではもういられない…しかも隣国の色欲魔の年増ババアだと!!

「あの様なアバズレババアのところへ行けと仰るのですか?それに男爵家を廃すなんて横暴なのではないですか!!」

「お前は何を学んできたのだ?たかが男爵家令嬢が公爵令嬢を貶めて言い訳がなかろう!!お前も、お前の側近連中も忘れていたようだか、デュバル家は王家に次ぐもっとも位の高い公爵家だ!!侮辱されて黙ってると思うのか?皆思い知ってる事だろうよ」

あの女だから何も言わずにいたのか?!俺にこんな屈辱を与える為に!!

後悔や反省どころかカインが目に宿す憎しみに王は呆れ絶望し、貴族社会、この国の法律について説明を講義を賢老院長に命じ第二王子を結界の間に入れた、彼が出れないように。

「少しは反省しろ」そう言い残して、その日は王は執務室に戻った、もう一人この状況に憤慨している者が行動するとは思っていなかったのだ。

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