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ティーナについて

私は嫌われている、悪役令嬢らしい。

外見は悪くないと思う。真紅のロングの髪に深緑の瞳、色白の肌、だけれど猫みたいなつり目がキツい印象を与えるのかな?

淑女になれと教育されたから、頑張って礼儀作法も覚えたし、多方面の勉強も頑張った、前世記憶が戻ったから意地悪なんてしてない。だけど、婚約者のカイン様から嫌われている、だから社交界からも嫌煙されてしまった。と言っても学園内の事だけれど。

家族や屋敷のもの達には嫌われてないのが救いだ。

私はクリスティーナ・デュバル、デュバル公爵家の長女で前世では少しワガママが過ぎ、うーんでも公爵令嬢だと言う事を考えればワガママかさえ微妙ではあったけど、カイン様の想い人に嫉妬し、意地悪をして?嫉妬はしたよ?だけれど、意地悪というか社交界のルールを教えたんだよね、多少物言いはキツかたけどさ…結果断罪されて追放地で命を落とした。死ぬ前に口にだすのも幅かれるほど辱めを受けた、【アンタは嵌められたんだよお嬢様】あの男達は言っていた。多少哀れんではいたけれど助ける義理はないし、私は生きる気力を失っていた。

前世の二の舞は嫌だ‼️今世は穏やかに生きたいだから目立たなくしていたけれど、結局カイン様と婚約は避けられずに嫌われている。

正直今世の私は男性が苦手だ、無意識に恐怖が蘇るから

だから、カイン様 第二王子殿下と上手く話せず、目も合わせられない結果不況を買ってしまったのだろう。

可愛げがなさすぎ?

でもなぜ嫌われてるかはハッキリとはわからない。

前世では大好きだったけれど、今は怖い、凄く怖い。


平気な異性は、執事のジュリアンとお兄様、お父様だけだ。

ジュリアンは私専属執事だ、彼だけは私の前世記憶の事を知っている。

そして、今日私は聞いてしまった、、

カイン様は私と婚約者を破棄したいけれど、今の私に瑕疵はない、だから作ればいいと、、、、全てはサロメ・カーター男爵令嬢と婚約するため。

サロメ様には今世ではお会いした事さえないのに、

なぜか私にいじめられたらしい、、、解せぬ。

カイン様は言っていた、、、

「襲われれば公爵令嬢といえど傷物、むこうの瑕疵になろう、父上もサロメの事を承諾するだろう、愛しいサロメのためだ、クリスティーナには泣いてもらうしかあるまい、仮にも私の婚約者だった物が他の家臣に嫁ぐのも釈だ、どうせ傷物にするのだ、嫁げない身体にしてしまえ。私も手をかそう。今は婚約者なのだから」

そう、楽しそうに指示を出していた。

カイン様は笑顔だった、怖い、なんで笑顔なの?

身体が震えた、胃が痛い…あんな事、二度と…二度と……

私はただ穏やかに生きたかっただけなのに…


だから…私は誰にも知られてない私だけの秘密……

魔塔を使った。誰にも感知されず屋敷へ帰ってきた。

「お嬢様……?」

いきなり現れた私を見て驚くジュリアン

「………ジュ…リ…アン……?」

震えて、涙を流す私を見て顔を顰めた彼は

「失礼します」

ジュリアンが私を抱きしめるかのようにひきよせると呪文を唱えて屈むようにそっと自分の額を私にくっつける、彼にしか使えない

記憶を見る魔法。

全てを悟った彼はすぅっと目を細めた、怒りの表情が宿ったかと思ったら、優しい眼差しで私の目を見て

「お嬢様は私がお守りします、大丈夫ですよ」

「ジュ…リア…ン、わ、、た、、くし、こ、わ、い……あんな、、くらい、、なら、、、ジュリ、、アンが、、、」

言葉にならない、、、声が掠れる…でもまた繰り返されるくらいなら……トラウマを繰り返すならジュリアンが…それなら私、、、でも、、、ジュリアンを嫌いに、、、?ジュリアンが私を嫌いに、、、??

混乱して、、、怖くて、怖くて、、わからない…

「お嬢様、落ち着いて、大丈夫、ここは安全です」

ジュリアンは困ったような顔をしてる、いえ怒ってる??

「違いますよ?ティーナ様、大丈夫、落ち着きましょう?」

ち・がう?私に怒ってないの?

ジュリアンは優しく囁く

『ドーズ』

まどろみのまほう? 私の意識が遠のいた

眠ったクリスティーナをジュリアンは抱き上げた、

その華奢な身体を彼女の部屋まで運びベットへ寝かせた。その瞳には涙が溜まっていた、混乱し怯えていたのが彼女の顔を見た瞬間わかった。あんな事を懇願してしまう程に…

今もなお怯えるような顔で寝息を立て始めた少女を見つめる彼の回りはすぅーっと冷たい空気を纏う

「さて、どうしてくれましょうかね」

冷たく言い放つその姿は彼の主が知らない彼の一面だった。

次はジュリアン回になりますm(*_ _)m

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