青春の模造品
スマッシュを打ったまま、ラケットを振り抜いたまま、私たちはお互いに動きを止めている。
体育館が長い沈黙に包まれた。
シャトルが着弾したのは───────────────部長のコート。
私が振り上げ、振り抜き、伸ばした手は、部長の全力のスマッシュを、カウンターする形で威力そのままに弾き返していた。
「サービスオーバー、20オール」
着弾からずっと遅れて、主審が得点をコールした。
スマッシュを打ち込んだ場所で立ち尽くしていた部長はやがて満足げに微笑を浮かべて目を閉じた。
部長の頭が不自然に揺れる。いや、頭だけではなく、体全体が揺れて、後ろに向かって崩れるように倒れる。
「部長ーっ!」
飛んできた紗枝先輩が部長の体をキャッチして、部長は床との激突をかろうじて回避できた。けれど、突然部長が倒れたことによって周囲は騒然となった。
「おい、救急車!」
「違うんです、私は大丈夫───」
「大丈夫なものか、じっとしていなさい!」
「この人は本当に大丈夫なんです、いつものことです!」
倒れたことには私も驚いたけれど、部長自身と部長をよく知る副部長が揃って大丈夫だと言うなら、私たちが心配することはないのだろう。
慌てる部長と紗枝先輩、もっと慌てる大会運営の大人たちを見ながら、私は胸につっかえていたものが消えるのを感じた。
勝ち進んでいたインターハイを棄権したのは部長のスタミナが底をついたため、という結論に私は至った。けれどその一方で、私はその結論に自分で疑問を持っていた。
いくら消耗したと言っても、コートにも立てないほどっだったのか、と。
しかしなるほど、これが部長の『天賦』の代償か。スタミナ切れが戦闘不能を通り越して行動不能に直結するする。これでは試合ができないはずである。
部長はきっと私たちとそもそもの体の作り、スタミナの仕組みが違うのだ、きっと。
口だけは動く部長と紗枝先輩が必死で周りに説明し、何とか救急車が呼ばれる事態は避けることができた。
部員全員に担がれてギャラリーに運ばれる部長の姿は、いつもの凛とした姿からは想像がつかないくらい……かっこ悪くて面白かった。
なんというか、どこまでもコミカルな人だ。
部長不在で表彰式が行われ、大会は幕を閉じた。
部長が帰れる程度に回復するまで私たちにはしばしの自由時間が与えられた。
私たちの試合を見て滾ったらしい舞歌ちゃんと初君は開放されたコートに打ち合いに行き、紗枝先輩は部長に付いている。私は……再び人気のない下のフロアに来ていた。
「まーた一人になりに来てる」
ベンチでドリンクを片手に一息ついていると、私だけだったフロアに、穏やかな微笑を湛えたこころちゃんが現れた。
「一人になりに来てると思うんだったら、一人にしておいてくれればいいのに」
「何むすっとしてんだよ、空。優勝したんだぞ」
こころちゃんが私の顔を見て訝しげに言った。
部長が体力切れで倒れたことにより棄権扱いとなり、決勝戦は私の勝ちになった。すなわち、私が優勝したのだ。けれど、私は釈然としない気分でいっぱいだった。
「優勝したけど、結局部長から奪ったゲームは一つもないし勝った気がしない」
ああと声を上げて納得したようにこころちゃんが頷いた。
紗枝先輩や舞歌ちゃんが部長の体力を削っていなければ、この勝利はありえなかったのだ。それだけではない。この試合にはいくつものイレギュラーが含まれていた。
その中には、こころちゃんの応援も───。
私の顔がじわりと熱くなっていることに気付いていないこころちゃんは、言葉を選ぶように、話しながら台詞をまとめるようにゆっくりゆっくり言葉を紡いだ。
「昔、空が言ってたろ。『手が届かないなら、もっと手を伸ばす』って。次は勝ち切れるように頑張ればいいんじゃないか」
突然飛び出てきた昔の私の小恥ずかしいセリフに私は思わず背中を掻き毟りそうになった。
「そんな言葉忘れてくれればよかったのに」
むず痒いような恥ずかしいような気持ちになって、今度は私が視線を宙に泳がせた。
───届かないなら、もっと手を伸ばす。
たしかに私が言った覚えがある言葉だけど、あの頃の私は何も知らない子供だった。何も知らずに目の前の練習に打ち込むだけの子供。
「子供のままなら良かったんだけどね……」
「子供?」
「あれを言った私はもういないってこと。無邪気にバドミントンをするだけの女の子は中学校に置き去りになってる。今ここに残ったのは……ヒネた燃えカスみたいな私」
「そんなことない!」
一言で、こころちゃんは私の言葉に重ねるようにして力強く言った。
「あの時の、どこまでも強く手を伸ばして強くなろうとするまっすぐな、アタシが好きだった空もきっとまだここにいる」
「……根拠は?」
「勘!」
「えぇー……?」
これまた清々しいくらいきっぱりと言い張るこころちゃんを、私は思わず半目で睨んだ。
こころちゃんはバカだなあ。
それに、なんか恥ずかしい言葉も混じってたような……。
「こころちゃん……私のこと、好き?」
私の問いにこころちゃんは一瞬ぽかんとして一拍、二拍、それからこころちゃんは自分が何を言ったか思い返して、顔を赤らめた。
「違うっ、違う、好きってそういう、変な意味じゃ」
「そっかー、こころちゃんは私のこと大好きだったかぁ。こころちゃん、試合の時も熱かったしなぁ」
長かった今日の中の思い出の一つ。
大きくて熱くて重い、こころちゃんの言葉。
「あれは、その……勢いというか」
「嬉しかった」
「お前っ……、性格悪くなった……」
「元からだよ」
こころちゃんはもっと赤くなってそっぽ向いてしまった。
二人でギャラリー席に戻ると、倒れていた部長は(疲労は目に見えるものの)復活していて、他の部員のみんなも帰り支度をしているところだった。
「待たせてごめんね。荷物まとめて、外でミーティングしてから解散にしましょ」
そう言ってから、部長が私にちょいちょいと手招きをして私を呼んで、耳元で囁く。
「空ちゃんの答え、下で聞かせてね」
そうして落し物や忘れ物が無いかを軽く確認して、一番最初に会場を出て行った。
私も会場を後にし、ゆっくりと階段を降りていく。こころちゃんや他のみんなには先に出てもらっていた。
五階から階段を使うとなると時間が多少かかる。エレベーターを使えば早く済むのだけれど、みんなと顔をもう一度合わせる前にもう少しだけ時間が欲しくてわざと階段を使っていた。
「バドミントンは嫌い」
確かめるように口に出して言ってみた。
ずっと言ってきた言葉なのに、私は奇妙な違和感を覚えた。何かが変わってしまったみたいに、しっくりと来なかった。
じゃあ、バドミントンを好きになれた?
「バドミントンが好き……」
試しに反対の言葉を小さく呟いた。その言葉は誰にも聞かれずに階段に消えていった。後には、喉に引っかかるような僅かな異物感が残る。これも違う。
今日の試合の中でも、昔の嫌な思い出は度々浮かんできた。空隙探察を使えばそれはより強く思い出されて、その度に気持ちが澱んだ。
この二週間や、今日の試合は楽しかったけれど、きっと私のバドミントンには嫌な気持ちがついて回る。
階段を抜け、スポーツセンターのロビーに出た。
人気はもうほとんどない、その寂しさに大会の終わりを改めて実感させられた。
「来たね」
私以外の部長以下五人が出口に揃って私を待ち受けていた。
「部長、私は───」
パンッ! パパパパンッ!
至近距離から響く大きな破裂音が私の言葉を遮って、私は思わず目を瞑る。
破裂音の正体が部長たちが鳴らしたクラッカーであることに、私はやっと目を開いてから気付いた。
「空、優勝おめでとう!」「おめでとう空ちゃん!」「おめでとうございます」「おめでと佳川」「おめでとう!」
頭にかかったカラーテープを見つめながら数秒たってから、今日の大会で私が優勝したのを祝われているのだとやっと理解した。大きな懸案事項のせいで頭から完全に抜け落ちていた。
「どうして……」
クラッカーの音に思考能力を奪われた私はそんなことしか言えなかった。
「この部の誰かが優勝するとは思ってましたからね。昨日から準備してました」
紗枝先輩が得意げにえへんと胸をそらした。
「てっきり部長が用意したのかと思いましたけど」
「私は自分が勝つつもりだったからね」
それもそうか、自分で勝つつもりなのに自分でクラッカーを用意したんじゃ、なんというか非常に厚かましい感じがする。
「……あれ? じゃあ紗枝先輩が勝った時はクラッカーどうするつもりだったんです?」
「あ」
私の問いに、紗枝先輩はフリーズした。紗枝先輩も部長に勝つつもりはあったのだ。部長に勝てたならば、そのまま優勝したっておかしくはない。
でもそのパターンは想定していなかったらしい。
「私も何かプレゼントのひとつでも用意すればよかったかしら」
舞歌ちゃんが思案顔をしているけれど、私としては何もない方がいい。
「舞歌ちゃんに何か貰うと、後が怖い気がする」
「なんでよ!?」
それか、高いものを贈りつけられて困ることになりそうだ。舞歌ちゃんは金銭感覚が狂っているところがあるから、とは言わなかったけれど。
バドミントンショップでの舞歌ちゃん凶行を知るこころちゃんと初君はピンと来たようで、うんうんと頷いている。
「じゃあ、贈り物の代わりに、優勝を祝って空ちゃんを胴上げでもしましょうか」
そして部長は突然無茶苦茶な提案をしてきた。
「いやっ、空は意外と重いから舞歌ちゃんだ!」
はあ!? 私は重くないんですけど!?
「何で私!?」
「わーっしょい」
「きゃあああああっ!?」
こころちゃんの(極めて心外な)提言で、一番小柄な舞歌ちゃんが投げ上げられることになった。
「さて、じゃあ、空ちゃん」
ひとしきり舞歌ちゃんを投げ終わってからようやく、部長が話を切り出した。
私の答えを、みんなに提示する時だ。
何から言おうか、どう伝えようか私は言葉を選び始めた。
「私は───」
「待った、先にアタシに言わせてくれよ」
こころちゃんが私の言葉を再び遮った。私との試合の時か、もしかしたらそれよりも緊張した表情だった。しばらく息を整えてから、心を決めたように言った。
「バドミントン部に残ってほしい。また、空とバドミントンがしたい。辛い思いさせるかもしれないけど……でも」
試合の時にもこころちゃんは私に求めていた。もう離れないでほしいと。
胸がきゅっと、苦しくなる。思い出すのは中学校で見たこころちゃんの畏れ。
こころちゃんの気持ちはさっきの試合でよくわかっていた。それでも、私たちの過去が無くなるわけでも全てを忘れられるわけでもない。
「残ってくれたら僕も嬉しい」
今度は初君が割り込んできた。こころちゃんとは違って、その言葉は穏やかだ。初君にはこの二週間でバドミントンのことをあれこれ話した気がする。
「もっと、僕にたくさんのことを教えてほしいんだ」
「そういうことなら私もよ、佳川。一緒にあいつを倒しましょう?」
舞歌ちゃんも初君に同調して力強く言った。自分への敵意まみれの言葉に、部長が声を殺して笑っていた。
「私の立場で言えたものではありませんが……私も佳川さんに残ってほしいです」
紗枝先輩は私を真っ直ぐに見つめて言った。その目には強い願いがこもっている。
「部長は……?」
「私から言うことは何も無いよ。みんながこう言っても、まあ聞かなくてもいい。私は空ちゃんの気持ちが聞きたいだけさ」
絵画の美女のように微笑んだまま、部長は私に鋭い視線を向けた。
「この二週間で、この大会で、何か感じられた?」
私の、気持ち。
私の気持ちは……。
「私は……まだバドミントンが嫌いです。今でもバドミントンをしていて一番に思い出すのは、昔のことなんです」
この場に霜が降りる。みんなが緊迫した顔で私の次の言葉を待っていた。
一度吹き飛ばされた考えを一生懸命まとめながら、私は次の言葉を紡いだ。
「私は……」
私は、どうしたい?
バドミントンをやりたくない。
二週間の間で、暗い記憶が浮かぶたびそう思っていたはずだ。ううん、今だって変わりはしない。バドミントンから逃げたくて逃げたくて仕方がない。
でも、二週間の間で、今日の大会の中で。楽しい瞬間も、確かにそこにあった。
私は、バドミントンが嫌いだ。打っていると嫌なことばかり思い出す。それはこれからもきっと変わらない。でも、今日私は楽しいバドミントンがあることを、バドミントンの好きなところを見つけられたはずだ。
嫌いなだけではない。好きなだけでもない。
両極端ではないからこそ私は───。
「私は、自分の力が怖くて、みんなに嫌われるのが怖くて、バドミントンが怖かった。それなのに、みんなとやるバドミントンは、楽しかった。みんなと過ごした時間が楽しかった。怖くって、楽しくって、楽しいばっかりになればいいのにって思った」
みんなが私の言葉に目を見開く。私が発した言葉を飲み込もうとして、頭を巡らせているのがわかった。
言葉の源の気持ちは思っていたよりも大きくて、言葉を出すたびに、別の何かも一緒に溢れてきて、熱いそれはぽろりと頬を伝った。
私は衝き動かされるように言葉を続けた。
「みんなのことも、バドミントンのことも、それから私の力のことも……今よりももっと好きになりたい……!」
そして転がり出た言葉が答え。私が感じた気持ち。
「私は、みんなともっとバドミントンをしたい……」
***
今日も体育館には打球音が響く。
空ちゃんのスマッシュ!
こころちゃんはその場から動けずにその打球を見送り、空ちゃんがまた一点を重ねた。無理に捕球しようとしたこころちゃんが、コートに尻もちをつく。
「こころちゃん、大会の日なんて言ったんだっけ? 次は負けないだっけ?」
スマッシュを決めた空ちゃんが柔らかな笑みを浮かべてこころちゃんを見下ろした。その笑みはこころちゃんにしか向けない嗜虐的な笑み。私とやる時もSっ気のある顔つきをするけど、こころちゃんとやるときの空ちゃんはSっ気3割増しだ。ちょっと羨ましい。
しかしこころちゃんもそれでけして心を折ったりしない。
「ぜってー負けねえから……!」
何度目かの強い決意を唱えてこころちゃんは立ち上がった。試合はまだまだ終わらない。
「佳川さ……空ちゃんが入ってくれて良かったですね」
白熱する試合を眺めながら紗枝が笑った。空ちゃんを強引に試合させてから、微妙に距離感を測りかねていた紗枝だったけれど、じわじわと距離を詰めていくことにしたらしい。手始めに私のように名前を呼んであげるところから。まだ本人に直接言うことはできていないみたいだけれど。
空ちゃんの方からは普通に「紗枝先輩」と呼ばれてるし別に大丈夫だと思うんだけどね。
先日の市民大会の後、空ちゃんは正式にバドミントン部に入部した。これで晴れて女子部員は五人。団体戦にも出られることになった。
「うん、本当に良かったよ」
「狙い通り……でしょうか」
紗枝が私の心を窺うようにそう訊いた。空ちゃんを引き留めてバドミントンに向き合わせ、入部させたことを言っているのだろう。しかし紗枝にはそう見えていたのか。心外……ということもないけれど、それは違う。
「狙い通りなんかじゃないさ」
私はあの日の自分の思考を反芻する。作戦だなんて、そんなつもりは全く無かった。ただ、私は許せなかったんだと思う。空ちゃんの抱える誤謬が。
「空ちゃんの手、ラケットだこがあったんだ」
「部長が手を握って経験者だと見抜いたやつですよね」
「一年半でバドミントン部をやめて一年半ラケットを握ってなかった人の手に、ラケットだこなんてできるかな」
驚きに、紗枝が微かに目を見開いた。私は楽しそうにコート上のこころちゃんを振り回す空ちゃんを眺め続けた。
「部活を辞めて長いはずなのに、初くんみたいに筋肉痛にならない。短距離走や階段上りで紗枝やこころちゃんより速く駆ける。不可思議なところがいっぱいあった」
新型のラケットに詳しかったり、一目見て舞歌ちゃんのことをアイドルだと気付く、とかね。
「バドミントン部を辞めても、きっとラケットを握るのを、バドミントンを追うのをやめなかったんだ。だから……バドミントンが嫌いだっていうのは誤謬なんだって、思った」
だから彼女が今ここにいることを、私は本当に良かったと思う。
「それにこれでめでたしめでたし、とはいかないんだぜ」
ちょうど全てのコートの試合が終わったところで、私は集合をかけた。
「市民大会はあくまで小手調べ。大会で得たものを活かして、今日から新しい目標に向かって練習を始めていこう」
紗枝、空ちゃん、こころちゃん、舞歌ちゃん、初君。それぞれがそれぞれの面持ちで私の言葉を聞いてくれていた。
やっと出会えた仲間たち。うん、みんなでやりたいことがいっぱいありすぎる。
かねてより話題にしていたユニフォーム選びも外せないし、ダブルスもいろんな組み合わせを試してみなければならないね。私が引退する前に、合宿というのも一度やってみたい。あとは部活帰りの買い食いもマストだよね。この間私が参加しはぐったお買い物もしたい。
部活に関係あるもの、ないもの、いろいろあるけれどどれからやろうか。
ああ、まずは今すぐできるやりたいことが一つ。
「ところでみんな、円陣……組みたいんだけど」
私が手を出すと、すぐに紗枝が手を重ねてくれた。さすがは一年連れ添った信頼すべき後輩だ。続けて、一年生組も順に手を出してくれる。
「いいけど、なんで円陣……?」
「部長ってなんていうかこう、漫画みたいなことしたがるよな」
舞歌ちゃんとこころちゃんがヒソヒソと言い合っていると紗枝がその疑問に答えた。
「部長は漫画大好きですから。それもベタベタな王道が」
「ちょっと、紗枝!」
密告を咎めるが、円陣で片手が塞がっていては紗枝の口を止めることは叶わない。
私を見つめる舞歌ちゃんとこころちゃんと紗枝の生暖かい目が気持ち悪かった。
「部長、ところで新しい目標ってなんですか?」
ピンと来ていない顔で初君が手を挙げた。隣の空ちゃんにはわかっているらしい。耳打ちすると、初君も納得した顔でうんうんと頷いた。
私は深く息を吸い込んだ。ここからやっと始まる、私の青春の模造品。
「それじゃあみんな、深水高校バドミントン部、行くぞ! 目標、インターハイ団体戦───!」
第一部・完
はねたま☆イミテーション第一部『空隙のソラ-Blank Seeker-』完結です!
本作は、自分のバドミントンの経験をもとに、かっこいい名前付きの技を繰り出す能力バトル(+能力の読み合い)が読みたいなあと思って書きました。楽しんでいただけたでしょうか。
作中でサーブのルールについて『お腹の上でサーブを打てない』みたいな言及がありまいたが、私が作品を書いている間に、バドミントンのサーブのルールが改正されたらしいです。
『腹部よりも上でサーブを打ってはならない』から、『地上115cmより上でサーブを打ってはならない』というルールに改正されたとか……。終盤で見せたスタブ・サーブが打ちにくくなったかと危惧しましたが、空ちゃんは比較的小柄な方なので、かえってスタブ・サーブが打ちやすくなったかもしれません。
第二部は、『つながるココロ/折れないココロ』も執筆中です。
タイトル通り、こころちゃんに焦点を当てた話です。
のんびり書いていくので、良ければこの後も空ちゃんたちの活動にお付き合いください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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