傭兵ギルドの裏の顔
現状、負け続けているので気分があまり良くありません。
手を貸すと約束した傭兵ギルド、内情が悪過ぎます。
「ドラゴルの奴、色々と駄目すぎです。再教育をするのじゃ」
イナリは、やる気に溢れています。元々、傭兵ギルドはイナリが基礎を作ったそうです。
「あの時代、魔物と戦うには色々と問題が多かったのじゃ」
当時は、魔物が溢れ、戦いが日常の時代だったそうです。シヴァ率いる軍団は、いくつもの魔物の群を滅ぼし、平和へと導いたそうです。
「魔物が減って、ある程度安定したら、人間同士が争いを始めたのじゃ・・・」
それは、酷い戦争だったらしいです。イナリたちは、色々な組織や国から狙われ。戦い続けたそうです。
その間に、異世界召喚の影響で時空が乱れ、恐ろしい者がやって来たそうです。
「強大な敵がいると、みんな協力するのじゃ。嘆かわしいのじゃ」
それに嫌気が差し、他にも理由があるみたいですが、シヴァが転生します。
あとを追いたかったイナリは、少しでも状況を変えるために、色々とみんなと協力したそうです。
ギフトが、戦闘向きでも戦えない人は多くいました。
国が、強権で徴兵する事も多いですが、活躍できない事も多々あったそうです。
なので、イナリは考えました。
相手を、追い込む事で、必死に戦う状況を作るべきだと。その考えはどうかと思いましたが、その企みは成功しました。
傾国のスキル、金融と融資を使い、貸金業を始めたのです。
借金の返済に困った場合は、傭兵として任務をこなす。
取立ては苛酷で、ギリギリ死なない程度の返済計画を作成して実行。その利益で、装備を整え、ギルドを強化したそうです。
コンとして、眠りに付く時に、金融部門は閉鎖したそうです。ギフトに頼ると、その人物がいなくなったとき、駄目になることが多いです。それを理解していたので、閉鎖したそうです。
それでも、色々とすぐれた装備があったので、効率よく運用する事で。傭兵ギルドは存続していました。
「まさか、その装備を盗まれていたとは・・・」
トップであるドラゴルが、イナリに土下座をしながら泣いています。
「貴方は、闇に拘りすぎです。吾がいない間に、何があったのじゃ?」
傭兵ギルドの内情を確認すると、予想以上に酷かったです。
「仲間を、何度も殺された・・・」
ドラゴルと、闇の間の確執は、深刻でした。最初に、闇を殺したのは、ドラゴルたちでした。転生するギフトで、転生後、仕切るを奪うギフトを獲たそうです。それを使い、仲間を殺害した闇を、ドラゴルが殺しました。
次の転生の時、念入りに用意した闇の策略で、傭兵ギルドの幹部がほとんど殺される事態が発生したそうです。この時、ドラゴルの片腕とも言える女性が死亡しています。
その後も、転生のたびに傭兵ギルドを闇は襲ったそうです。ただ、途中で闇が狂ったみたいです。転生を繰り返した事で、精神が保てなかったみたいです。ただ、傭兵ギルドと戦うという事だけが、残っているとドラゴルは判断しています。
闇が転生したらしいという情報を得たので、最優先で探索をしていたそうです。その間に、ギル後の内部は崩壊しています。
「仕方ないのじゃ。姉に任せるのじゃ」
h無しを聞いたイナリは、ドラゴルに協力する事にしました。殺された人物の中に、親しい人がいたみたいです。
「主、済まぬが手伝って欲しいのじゃ」
「イナリのお願いなら、喜んで」
頼まれて、断るなんて事はしません。イナリの役に立てるというのは、嬉しい事です。
「主がいれば、昔よりももっと稼げるのじゃ」
「レーヤもいますからね」
「そうなのじゃ、空間収納持ちは、重宝するのじゃ」
にやりと、邪悪な笑みを浮かべるイナリ。それを見て、レーヤは涙目になります。
「わ、私に何をさせるつもりですか?」
「仕入れは、レーヤにかかっているのじゃ」
イナリの作戦では、レーヤのネット通販は使わない事になりました。世界のバランスを維持する為に、調整をするそうです。
その代わり、乗り物召喚で呼び出した車は利用します。街道の整備があまり良くないので、使える車種は限られますが、速度の面で大活躍です。
私が、年をこめた物を使い各地の情報を集めます。イナリは、それを吟味して、融資していきます。
安く売っている場所を探し、高く売れる場所で売る。何処かのゲームのような事を実践します。
それだけでなく、ついでに魔物退治や、盗賊の討伐も行います。
そんな事を一月ほど続けると、傭兵ギルドは生まれ変わりました。
豊富な資金と、借金を抱えて行き場を失い、返済のために戦う事を余儀なくされた人材。じっくり構える事で、色々と集めることのできた情報。
念を入れて、色々とやる事やりながら、もう一月ほど時間をかけました。世間は、これという問題なく過ぎていきました。
このまま、穏やかに過ごせればよかったのですが、ガイル達が動き出しました。
旧王都で、独立を宣言。セントラル共和国は、これを容認しましたが、ギール王国の旧貴族がこれに反発。内乱が始まるのでした。
もしよろしければ、ブックマークや評価をしてもらえると嬉しいです。
ポイントを入れてもらえると、励みになります。




