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念導戦記  作者: 水室二人
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王都激闘 その3

「案外上手く行くものですね・・・」

 盾を上昇させ、飛空挺の上に降り立ちます。部隊を降下するのに必死で、警戒が緩んでいたみたいです。

 上空から、人が来ると言う事も、想定していない気がします。この飛空挺派、輸送に特化しているみたいで、武装が見当たりません。外見は、前世の記憶にあるドイツ軍の飛空挺に似ていました。

 だけど、中身は別物です。ガスがある部分も、輸送コンテナになっていて、かなりの量の人員や物資を輸送できます。空を飛んでいる原理は不明です。魔法、もしくはギフトでしょう。

 上から、進入口を探すと、都合よく入り口がありました。力場の密度を上げ、集中します。こうする事で、普通に感じない何かを感じる事ができるようになりました。

 周囲に、人の気配はありません。入り口には、細い線が仕掛けてあります。丁度真ん中に、普通では見えない線。仕方ないので、盾に横ばいで乗り、線の下をすり抜けます。地面にも、魔力を感じます。触れると、感知されそうなので、浮いたまま進入します。

 中々、用心深いと言うか、基本に忠実な人が作った飛空挺かも知れません。

 人のいない場所を選び、慎重に進みます。警戒センサーみたいな物は、入り口付近しか設置してありませんでした。少しの間歩いてみると、兵士の詰め所みたいな場所を発見。アイテムバックに、色々と見つけたものを入れていきます。このバックは、リリによって強化されているので、容量に関してはこの船の中身全ぶれ入れても余裕があると思います。

 途中で、倉庫を見つけたので、その中身を根こそぎ奪います。地上にかなり降ろしていましたが、それでも結構な量の物資が手に入りました。

 作戦資料らしい物も手に入れました。セントラル共和国の目的は、王女の殺害でした。

 王女の持つギフト、独裁者は危険なギフトとして有名です。下に展開している部隊は、強大な兵器の運用を目的とした部隊みたいです。

 資料から推測して、中距離のミサイルみたいな物を使うみたいです。それなら、この飛空挺から直接使えば良いのに、そこまではできていないみたいです。

 王城ごと、破壊できる威力があるみたいです。ただ、その前に、色々と人材を確保する目的もあるみたいです。各地の貴族や、初等学校の優秀なギフトを持った子供が集まっています。それらをできる限り誘拐すると言う目的もあるみたいでした。

 元々、王女殺害の計画はありました。独裁者は危険だから、処分するようにと、大陸中の国家がギール王国に要求していました。

 ただ、ギフトによって人を処断してはいけないと言う、基本的なルールに反する事なので、秘密裏に圧力をかけていたのです。

 今回、魔物の大群が王都を襲うと言う情報を手に入れた国々が結託して、実力行使に出たみたいです。

「気に入らないですね・・・」

 確かに、強いギフトは色々と影響を及ぼすでしょう。だけど、どのギフトを持って生まれるかは選べません。権力者は強いギフトを集めるために、色々とえげつない事をしています。見つけ次第囲みこんで、色々な事を強制させます。

 暗殺と言うギフトを授かった子供が、人殺しをさせられて狂ってしまい、大量殺人鬼となり討伐されたと言う記録もあります。

 ギフトに関係ない国を作ろうとして、過去のリリは戦ったと聞いています。ある程度のルールができた時点で、勇者と呼ばれる召喚者の一団と戦争になり、その結果転生したと聞いています。

 この作戦、表に出れば加盟した国々は、表向きは批判されるでしょう。そして、大陸にあるある組織を敵にまわす事になります。

 傭兵ギルド。彼らは、ギフトによる差別に対しては厳しい事で有名です。ギルドのグランドマスターは、長い時を生きる古龍だと聞いています。見つけた資料は、そこに渡せないか考えて見ましょう。

 一通り見回り、物資を根こそぎ奪いました。やっている事は、この軍隊と同じです。どうせ駄目になるなら、有効に使わないと駄目ですからね。

 各国の、誘拐部隊は、王都の兵士によってほとんど阻止されたみたいです。魔法を使った通信が、船の中に伝わっています。

「作戦は失敗。部隊は壊滅、敵兵強力なれど、我が方の秘密兵器なら目標の遂行は可能」

 そう言う伝令が、何処かから流れてきました。飛空挺の下部ハッチが開きます。

 そこから、ミサイルをしたの部隊に行き渡して発射する計画みたいです。

 だからでしょう、全ての兵士が驚いています。

 開いたハッチの中にある物が、なかった事に。

 ミサイルらしき兵器は、私が見つけてアイテムバックに収納しておきました。大きさの指定が無いこのアイテムバックは便利です。

 他にも、戦車と思われる乗り物もあったので、入手しています。この手の武器を入手できるギフトが、どこかにあるみたいです。警戒が必要です。

 船内が、慌しくなってきました。色々と場所で、物資がなくなっている事に気づいたみたいです。あまり追い込むのは危険なので、気づかれないように外に出ます。

 帰りの足は必要なので、飛空挺はそのままにします。破壊もできますが、被害が大きくなると、色々と大変です。私も、最初は破壊するつもりでしたが、多くの血を流しすぎると、押さえが利かなくなるので止めました。まだまだ、未熟です。

 それに、作戦がこれだけとは限りません。失敗した時のために、別の策を用意しておく人物がいるかもしれません。これだけの計画を立てたのです、失敗したら大損害でしょう。最低でも、王女の殺害を達成しないと危険です。既に、独裁者のギフトは発動しています。

 ここまで来たのなら、もう一度王都に戻りましょう。何か起こるかわかりませんし、王女の顔を見てみたいです。

 ガイルの事も心配なので、こっそり王都に戻りましょう。

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