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念導戦記  作者: 水室二人
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王都激闘 その2

「マスター、こちらの準備は完了しました」

「リリ様、これで良いですか?」

 領主の館が吹き飛んでしまったので、目的の場所まで道ができました。私は、リリとコンと精霊猫達を連れて、古代の船の格納庫に到着しました。

「レジェンラよ、目覚めなさい」

「魔力を確認しました。シヴァ様のご帰還、歓迎します」

「今の私は、リリです」

 それだけで、状況を判断してくれます。この子は、相変わらず優秀です。

「了解しました。当艦はは現在機能の10%しか稼動しません」

「それで、充分です」

 ハッチが開いたので、中に入ります。対機械兵器専用巡洋艦レジェンドラ。遙か昔に仲間が作った空を飛ぶ兵器です。

「レジェよ、久しい!」

「コンか、生きておったのか?お前のような存在、当に滅びておると思っていました」

「機械の癖に、思っておったとは、相変わらずお前は変なのじゃ」

「変態妖怪に、それだけは言われたくありません」

「誰が、変態じゃ!」

「貴方ですよ。最初は普通の狐だったのに、尻尾が増えて、人の形になるなんて、立派な変態です」

「それを言うなら、変体じゃ!進化したと言え」

「相変わらずで、安心しましたよ、コン」

「こっちこそ」

 不思議な関係が、あの2人にはあるみたいです。そのやり取りは、昔に戻ったみたいで、嬉しいです。

「な、なんで誰もいないのに、声がするのですか?」

 状況を理解していないレーヤが1人混乱しています。

「この声は、この船をサポートしてくれています」

「船に、意識があるのですか?」

「そう思ってください」

「これ、見た事もない物が多いですし、色々と不思議な物としておきます」

 きょろきょろと、船内を見ているレーヤ。この時代の人だと、理解できない物が多いでしょう。

「そう言えば、今の会話で不思議な事があるのですが?」

「どこが?」

「コンって、昔からずっと生きていたの?凄いお婆ちゃんなの?」

「こんな美少女を捕まえて、お婆ちゃんとは失礼な!」

「実在年齢だけで計算しますと、3514歳になりますすね、このお婆ちゃんは」

「レジェも、余計な事を言わぬ。当年600歳のか弱い狐じゃ」

「3000年以上過ぎていたのね・・・。コンは、500年の間どうしていたの?」

 過去の出来事を計算すると、前世の私が消滅したのが今から3000年前になります。

 その時は、コンは200歳だったから、約500年の間活動していた事になる。空いている時間は、大体予想がつきます。この子のギフトの力でしょう。

「マスターが消滅した後は、平和な世界をのんびりと過ごしていました。ただ、私には、目的がありましたので、そのために訓練して、気がつけば500年過ぎていたのです」

「他のメンバーは?」

「皆さん、穏やかに眠りに突きました。まだ生き残っている方もいますけど、人族はみな、最後を見届けました」

「そうですか・・・」

「色々と、預かっている物があります。落ち着いたら、確認してください」

「ありがとう。はぁ、駄目ね、こんなに良い子なのに、滅んでも良いて思ってしまうなんて・・・」

 コンを抱きしめながら、呟きます。

「コンの方こそごめんなさい。マスターが、争い嫌いなのに、戦おうとして。もうすぐ、マスターに会えると思ったのに、あんな怖いのが来るから・・・」

「怖い?」

 その言葉を聞いて、レーヤが不思議そうにしています。

「レーヤはあの人怖くないの?」

「スティッ君?ちょっと、嫌なやつかもしれないけど、怖いと思った事は無いかな?」

「人間基準だと、そうなるのですか?」

 あの時を思い出しているのか、コンの尻尾が面白い事になっています。

「今は、怖くないから大乗ですよ」

 やさしく撫でて、落ち着かせます。

「リリ様でも、怖いと思うの?」

「怖いと言うよりも、あの人の前では、命の重さが消えます」

「???」

「ギフトは、怖いと言う事を、理解できる人でよかったです」

 この世界のギフトという存在は、非常に危険な物で、神の祝福ではない。悪魔の呪いかもしれない。

 色々と、研究したし、されているけど、なぞだらけの存在です。

「コンは妖怪って種族なの?それでも、ギフトあるのかな?」

「ありますよ。マスターの仲間なら、特別に教えてあげます。マスターも、成長したコンを見るです」

 コン  3514歳

 種族 九尾の狐 レベル2000

 体力 E

 魔力 A

 基礎 A

 幸運 C

 ギフト 傾国 レベル10

 分身 レベル10 尻尾を分離して分身を作る(9が最大) 分身した尻尾が、10体の人形を作れる。

 変身 レベル10 姿を変えられる。 分身にも適用できる

 金融 レベル10 金融市場の才能 レベルが高いほど利益が大きい。

 融資 レベル10 貸金業の才能 レベルが高いほど利益が確保される。

 魅力 レベル10 レベルが高いほど、魅力が上がる。 最大値で、笑顔で人が殺せる(比喩)ほどの魅力を得る

 封印 レベル10 色々な物を封じる。

 開封 レベル10 封じた物を開放する

 反射 レベル10 色々なものを反射できる 現時点で、念以外は反射できる

 睡眠 レベル10 よく寝れる 睡眠期間も自由自在

 目覚まし レベル10 目を覚ます 条件の設定が可能


 私が知っているときは、ギフトのレベルが8でした。最後の2つは知りません。

「マスターに会いたいと願っていたら、龍神がギフトを上げれば可能性があると言ったので、500年かかりましたが、臨む力を手に入れました」

 コンは、誇らしげに胸を張ります。

「時間を凍結する睡眠を、自分にかけました。おかげで一あっという間に、えっと、2500年です。マスターが転生したら目が覚めるという条件で、目覚ましをセットできました。これができるまでに時間がかかったのです」

 私の記憶が戻ったのは、ギフトを獲たからです。少し、時間がありますがその間に探していたのでしょう。

「もしかして、コンって、金色の金貸し姫?」

 コンのギフトとスキルと、今までの会話。過ぎた時間を計算して、レーヤが一つの結論にたどり着きました。

「そう呼ばれていた時も、ありましたです」

 コンは照れ笑いをする。私と会った時、金融と融資で莫大な財産をコンを持っていました。

 そのせいで、色々なところから狙われ、保護を求めて仲間になりました。報復で、金融市場をぼろぼろにした結果、2つの国が破産しました。

 一緒にすごしたのは100年ほどでしたが、可愛い妹のような存在です。そんな子に、滅んでもなんていってしまった私は、まだまだ駄目です。消えたいと思った時もありますが、この子が悲しむなら、それはできません。

 当時の中間達、まだ生きている存在がいるみたいだから、会えるのが少し楽しみです。

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