こっちゃんの声色変化編
検察局内部 3階
結奏「なんかまた爆発した…?」わたしは少し不安になってきた。
こっちゃんの精神が。こっちゃんも辛いのだろう。原因はまだ分からないけど。
同所 4階管理室
孤晴「もう、8階まで上がろうかな。」
遙申「えちょ…、何言ってるんですか…。」
孤晴「遙申には分からないよ…。この理不尽さ…私だって、完全に
分からないのに…。」
私の脳内は、怒りと悲しみしかなかった。もう…耐えきれないんだ。
遙申「だったら僕もついて行きます。もしかしたら、姉さん、殺されちゃう
かも知れないし…。」
その言葉を聞いて涙がでてきた。自分は、なんていうことをしているんだろうと。
でも、行かなければ…。
孤晴「ありがと…。行こ…。」私は遙申を抱きしめた。
遙申「ん…。でもどうやって8階に行くんですか?」
孤晴「この検察局、非常階段を除けば2つ階段があって、1つは8階に
通じてるんだけど、もう1つは、4階と屋上にしか繋がってないんだ。」
ということでひとまず屋上に行こうとしたそのときだった。
バラララララララララ
遙申「えっ…。噓でしょ…。姉さん!やっぱ行っちゃだめです!」
孤晴「え?」
遙申「この音…タンデムローター…。観音転のです…。」
観音転…この名前を聞いただけで寒気がする…。艦艇警察署3代目署長、
観音転慿混。
孤晴「なんでアイツがくんのよ。」
遙申「観音転も、姉さんを敵としてみなしてますし…。」
同所 3階
結奏「にしても寒いよ~。なぁんでここまで気温下がるかな。」
と、わたしは、独り言を呟きながら進んでいた。そして4階に着いた。
ここも収穫ないんだろうなぁ~と思いながら、階段を上がったら、
時空保護装置があった。これで分かった。こっちゃんは、4階に居る。
わたしは真剣だった。さっきみたいに、コイラ検事が襲い掛かって
くるのも不思議では無いし、もしかしたらこっちゃんが友情なんて
関係なく、起爆させてくるかもしれない。つまりわたしの命は、
こっちゃんの手のひらの上だ。ってか、こっちゃんに殺害されるのが願b…((
壁が少し削れている…。こっちゃんもコイラ検事と戦ったのだろう。
コイラ検事の場合、どんな手を使ってでも、犯罪者を食い止めようとするからなぁ…。
そしてわたしは見つけてしまった。ドアノブが少し変形している部屋を。
孤晴『なんで分かっちゃうかな。』うわビクった。
結奏「わかりやすいよ…。」
孤晴『結奏にやっぱ隠し事は無理だよ…。なんでも見抜かれちゃう…。』
結奏「なんでもじゃないよ。まだこんなことをした原因が分からない。」
孤晴『分からなくていい。分かってどうする。』こっちゃんの声色が変わった
結奏「えっ?」
孤晴『原因が分かったって、どうせ何も変わらない。』
こっちゃんが怖いよぉ…。




