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JET AGE ~大航空時代~  作者: 津辻真咲
13/15

夏至


 彼らは太陽の光の下、砂丘をゆく。

《もう、現存していないと思います》

 彼、黄砂は遥に言う。

「でも、まだ、あるかも」

 遥は必死で砂の地面を見つめる。

すぐ隣では、銀河が呆れていた。

 彼らは手伝いで、黄砂たちの乗ってきたスペース・シャトルの破片の残りがないかどうかを確認していた。

 防衛省の職員の方々も、遠くにちらほらと見えていた。

――暑い。8月はどうなる?

 銀河は、真上の太陽に手をかざす。

「あ!!」

 油断していた銀河は、その声に驚いてそちらを見る。遥が黄砂たちの方を向いて何かを話していた。

 それは……。

「どうして、あの時、空から落ちて来たの?」

《あの時?》

 黄砂がきょとんとする。

「私が狙撃された後。二人が落下して来たって、銀河が教えてくれたの」

《えぇ、確かにそうですね》

〈飛ばされたんだ〉

 素浦が話へ入ってきた。

「ん?」

《そうでしたね》

 黄砂が、素浦の言葉に相槌をうつ。そして、そのまま続ける。

《私たちは、高速風路でのクラッシュのあと、その高速風路の暴風に流されて、最終的に空高くへと吹き上げられました》

「それって」

 遥は思わず声を出す。遥と、そして、それを聞いていた銀河には、心当たりがあった。

――最終区域。

 高速風路は、基本、最終ICを過ぎると、暴風をせき止めるために、その暴風を上空へと逃がしている。そこを最終区域と呼び、航空・滑空が禁止されているのだ。

《そうだったんですか》

 説明を聞いた黄砂は、やわらかく微笑んだ。

〈不思議なシステム……〉

 素浦の方は、唖然としていた。

――そのまま、落ちてきたのかぁー……。

 遥は納得した。


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