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私は人間(ひと)ですか?  作者: 坂本樹里
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小学生時代②

梨花はその後も学校に馴染めなかった。

友達と呼べる人もいなかった。

勉強も運動も出来なかった。

国語の時間、教科書の漢字が

読めなくて笑われた。

算数指を使って足し算引き算した。

2年生、掛け算が出てきた。

解き方が分からなかった。

母親が本屋で問題集を買ってきてくれたが

解き方が載っていなかった。

勉強の仕方がわからない。

3年生割り算、掛け算の出来ない梨花には

割り算が出来るはすがない。

この頃から学校へ行くと吐いたり

下痢をした。

同級生に笑われる。馬鹿にされる。

いじめられる。辛かった。

でも梨花は図工と、家庭科と理科が

好きだった。自分の世界に入れた。

理科のテストは90点以上とっていた。

梨花の成績は極端だ。


お姉ちゃんは頭がいいのにね。

いつも言われてきた。

姉の愛菜から馬鹿、ブスちかよるなと

言われた。その傷気持ち悪いと言われた。

赤ん坊の時に姉に付けられた顔の傷

梨花のコンプレックスだ。

梨花はブスではなかった。

可愛らしい顔をしている方だった。

ただ勉強が出来ない、顔に傷がある

自分に自信がない。

梨花は顔お隠すように髪を長くした。

どんどん猫背になった。


祖母からは相変わらず怒られてばかりいた

ブス、気持ち悪い、何考えてるかわからない。

なんでお前は馬鹿なんだ。

永遠と呪文の様に言われた。


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