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保育園時代
月日は流れた
梨花は4歳、姉の愛菜は6歳になった。
姉の愛菜は男の子と間違われるぐらい
活発で木登りや虫取りに夢中な元気な女の子になった。
一方梨花は無口な子だった。
言葉を覚えるのが遅く、舌ったらずで
相手に気持ちを伝えるのが出来ない子だった。
保育園へ入っても友達が出来なかった。
母親同士が仲良くなるとその母親の子と
遊ばされる。そんな感覚でいた。
家でお人形でひとりで遊んでるのが
好きな子だった。
保育園では相手に気持ちを伝えられないと
すぐに癇癪をおこす子だった。
普段おとなしい梨花が暴れるので
先生たちは驚く。
梨花を押さえつけ、今では考えられないが
よく先生から叩かれたものだ。